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zoom RSS ロボットがヒトを襲う? 広がる軍事利用 NHKの限界 「ニュース深読み」が浅読みに

<<   作成日時 : 2013/11/21 02:09   >>

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先週土曜日の「ニュース深読み」という番組で

「ロボットがヒトを襲う? 広がる軍事利用」という特集がありました。
要はロボット兵器を規制しようという話です。

確かに「ターミネーター」のような未来世界が来るのは御免こうむるのですが、
番組の議論が非常に底が浅いように感じました。

 登場した専門家は以下のとおりです。
 佐藤丙午さん(拓殖大学国際学部 教授)
高西淳夫さん(早稲田大学創造理工学部 教授)
土井香苗さん(国際人権NGO 日本代表)
津屋尚(NHK解説委員)

 登場したゲスト(タレント)は以下のとおり。
田延彦さん(元総合格闘家)
山田まりやさん(タレント)

一瞥して分かるように軍事の専門家はおりません。軍事問題を語るに軍事に詳しい人間を呼ばないところが「皆様のNHK」らしいですね。

そもそもロボット兵器とはなにか、という定義すらも実は怪しいところがあります。
単に自立して殺傷を行う兵器というのであれば。空対空ミサイルや艦対艦ミサイルのようなミサイル一般もロボット兵器となります。では、今からミサイルを全部禁止にするとか、セミアクティブミサイル以外は禁止にするのか、という話にもなります。

昨今UAVやUGVなどのロボット兵器(人間が操縦するもの含めて)が増えてきた理由はいくつかあります。第一に味方の将兵の生命を危険にさらさないですむこと。第二に破壊されても有人機に較べて安いこと(グローバルホークなんざ安いとは言えませんが)。第三に有人機では不可能な長時間、あるいは環境下におけるオペレーションが可能なこと。第4にISRアセットの数的な充実が望まれてきたこと、などが挙げられるでしょう。

 その延長線上で、偵察などのUAVやUGVなどを武装化したもの出てきたわけです。これらが完全に自立して人間を攻撃するのはイカン、機械は人間のような感情がないからだ、というのが番組の趣旨です。

 ですが、その前に考えないといけないことは、それほど人間様は偉いのでしょうか。イラク戦争やアフガンでは臆病な米兵たちは動くものを片っ端から撃って、随分民間人を殺しました。実際米軍に従軍したカメラマンはこれに嫌気がさして、英軍の取材に鞍替えしたという人がいます。
 また捕虜として扱うべき敵を、虐待したこともこれまた明らかになっております。これらは第二次大戦ではなく、つい最近のことです。

 これが機械ならば「冷静」に敵味方を識別できます。技術が十分に進歩するならば、怯えたり、パニックを起こす生身の兵隊よりもロボットの方が非戦闘員を巻き込むことが少なくなるかも知れません。

 また第二大戦では非戦闘員ばかりで、軍事目的もない東京やドレスデンを爆撃させたのも、実際に爆撃したのも人間様です。
 ロボットは日本兵の死体から金歯をとったり、耳をそいで「お土産」にするか、現地の女性を強姦したりはしません。

見方によっては機械よりも人間の方が怖い、とも言えます。

 また戦場が完全に、あるいはそれに近い形でロボット化(=無人)されるのであれば、双方の軍隊の死傷者は劇的に減るわけですから、その点からみれば戦場のロボット化は実は人道的と言えるかもしれません。

 銃が人を殺すのではない、チャック・ノリスが人を殺すのだ。
 銃が人を殺すのではない、人が人を殺すのだ。と、いうのは一面の真実です。

 別にだからといって、ロボット兵器を無制限に規制をかけるなというつもりは毛頭ありません。が、まずは事実を把握し、また様々な角度から問題を掘り下げるべきです。そうでないと、口当たりだけはいい誤った結論に達する恐れがあります。
 「非実在青少年」問題などはまさにそれです。


 こういう問題を情緒や、半径5メートルの「常識」で語ることは極めて危ういと思います。
 この番組で軍事の専門家がいれば、上記のような発言をしたでしょう。であれば、議論はもっと深まったと思います。

 まあ、軍事を「学級委員的な正義」や情緒で語るのは日本のマスメディアのお得意とすることです。医療番組で医者を排除するのとか、法律問題で弁護士を排除しないでしょうに。軍事だけは別物らしいです。さすが「皆様のNHK」です。
 
 タレントさんは一般人代表ということでしょうが、むしろSF作家をメンツに入れたほうがより深い議論ができたでしょう。

 ゲストの一人は格闘家だそうですが、格闘技なんぞは禁止にすべきとは思わないのでしょうかね。格闘技というのは元をただせば人殺しの技術です。
 それこそ平和な時代に不要な技術です。実際に道を踏み外した格闘技家が他人を殺めたり、傷つけたという報道は後を絶ちません。


strong>新しいウェブニュースサイト、NEXT MADIA Japan In-Depthに寄稿しております
続報】「皆様のNHK」の誠意に疑問@〜問題が発生したら無視を決め込む公共放送は許されるのか
http://japan-indepth.jp/?p=1480
【続報】「皆様のNHK」の誠意に疑問A〜外国メディアやフリーランスに下げる頭はないという本音
http://japan-indepth.jp/?p=1483

調達自体が目的化した陸上自衛隊の10式戦車は税金の浪費〜根拠のない国産兵器崇拝は一種のカルト
http://japan-indepth.jp/?p=1404
陸上自衛隊の遅れた設計思想に疑問〜戦車だけで敵に勝てるのはゲームの中だけ
http://japan-indepth.jp/?p=1392

陸上自衛隊の時代遅れな最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるか@
http://japan-indepth.jp/?p=1255
陸上自衛隊の時代遅れな「最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるかA
http://japan-indepth.jp/?p=1282
陸上自衛隊の時代遅れな「最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるかB
http://japan-indepth.jp/?p=1285

自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?@
http://japan-indepth.jp/?p=979
自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?A
http://japan-indepth.jp/?p=994
自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?B
http://japan-indepth.jp/?p=1011

“報道ヘリ”が象徴する大手メディアの問題点〜災害救助の弊害と匿名の無責任体制@
http://japan-indepth.jp/?p=941
“報道ヘリ”が象徴する大手メディアの問題点〜災害救助の弊害と匿名の無責任体制A
http://japan-indepth.jp/?p=950


朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
アベノミクスで食材偽装が増える?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013111100009.html


機動戦闘車は必要か(上)――島嶼防衛にもゲリラ・コマンドウ対処にも不向き
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013103100010.html?iref=webronza
機動戦闘車は必要か(中)――脆弱な防御力
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013110100004.html?iref=webronza

陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(上)――不足する情報収集
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102300007.html?iref=webronza
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(中)――参考になる英海兵隊
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102400005.html?iref=webronza
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(下)――自衛隊はプロ集団の英海兵隊に学べ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102500005.html?iref=webronza

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コメント(6件)

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清谷様

おわかりになって記事を書かれていると思いますが、NHKに限らずマスゴミは「自社の結論」が先にあって、それを客観的「風」に報道するため、コメンテーターを集めて、番組を構成していますよね。

また、「自社の結論」に都合の悪い発言は放送時、カットしています。以前、天然ガスの相場が高騰して「ジャパンプレミアム」という価格が生まれた背景を説明した専門家は、「原発の再稼働も視野に入れないと、足元を見られる」といった趣旨に発言をしたら、出演をキャンセルさせられています。

結局、一人ひとりがメディアリテラシーを高めるしかない‥ということでしょう。
ブリンデン
2013/11/21 08:29
NHKがロボット兵器を嫌がるということは、ロボット兵器は良い仕事してるんでしょう(笑)
マリンロイヤル
2013/11/21 12:01
「ロボット兵器はいかん」という結論ありきで、それに沿った発言が求められていますから、
清谷さんのおっしゃるような発言を軍事評論家にされた日にゃ、そこで番組が終わってしまいます。
きらきら星
2013/11/21 12:31
NHKは予算消化のためにクズ番組を作ったんではないの。自然界では人間が一番怖いです。沖縄ではハブが怖いと抜かす観光客がいますがハブは追いかけてまで人を襲いません。でも人間は執拗に追いかけて捕らえます。狩猟シーズンでは毎年のように鹿だのイノシシなどと間違えて誤射していますよね。
普通に考えればロボットや幽霊より生身の人間が怖いと思いますよ。
琉球土民子
2013/11/21 19:47
お邪魔します。
 かつてNHKの『ためしてガッテン』で「身内が借金を背負った、または事件・事故の加害者になったと言って金をだまし取る振り込め詐欺」が取り上げられていて、「人は自分で思っている程理性では動いていない。感情や本能で動いている。不安や恐怖といった感情を煽る事で被害者を操るのが振り込め詐欺」といった事を言っていました。ですから「正確な知識」(それを言っても「分かんない」で片づけられる?)より「学級委員的な正義や情緒の範囲内で納得させる」事の方を選んだのかも知れません。
 前に深読みでバイト店員のお茶目な行為及びそのネットへの投稿も取り上げられていましたが、それに関してはオタキング岡田斗司夫の

【悩みのるつぼ】息子のツイッター見てしまう 回答編
<http://blog.freeex.jp/archives/51397068.html>

にある「ほんとだけどウソ」の方があたっているように思われます。

 最後にロボット兵器について言えば、被害者・犠牲者の側からすれば「相手が人間ならば謝罪させられるが、ロボットは謝罪できない」という問題があると思われます。天災のように「全く人手が関わっていない」ものではないですし。
ブロガー(志望)
2013/11/21 23:09
なにバカなことを言ってらっしゃるのか。という感じですね。
NHKの報道とレベルがさっぱり違わないように思います。
ロボットという言葉を使ってらっしゃいますが、無人機、半自律、自律など区別なされてないようですし、工学的な素養の低さとそれに伴う記事の”居酒屋のおっちゃん”度が上がっていてとても残念です。
今回の件でしたら、各国の無人機の開発状況やこれからの動きの予想など、もっとご自身の知識や経験で出来ることがあるのではと思います。
さんざん悪口を書きましたが、清谷氏には期待しておりますので高い志を持って記事を書くことを願っています。
とんとん
2014/01/30 17:13

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