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zoom RSS 陸自関係あれこれ

<<   作成日時 : 2013/11/20 03:58   >>

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 現在軍・警察・セキュリティの見本市、ミリポールの取材でパリに来てます。
 例年この時期は雨が多く、意外に体感温度が高いのですが、今回は最低気温が0度にさがったりして、寒いです。
画像
会場で展示されていた、かつてのフランスのパトカー。

 さて、こんな記事が出ております。

 防衛省 邦人輸送に大型装甲車導入へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131118/k10013129781000.html

 これは先日書いたMRAPのことでしょう。平成27年度からの調達、あるいは評価試験を開始したいようです。調達数は不明です。さすがにこれは国産ではないでしょう。邦人救出であれば、大型の4輪のMRAPでいいんじゃないでしょうか。中古を買ってもいいでしょうし。


 さて、先日お伝えした陸自総隊や水陸両用部隊の件ですが若干訂正があります。

 まず陸自総隊が作られることになりそうですが、各方面監部はそのまま維持だそうです。屋上屋を重ね、幹部のポストを増やすだけになりそうです。せめて東北方面隊と北部方面隊を統合するぐらいはしましょうよ。たった二個師団で「軍」もないもんでしょう。



 戦車と特科は各方面隊直轄にして、作戦時には師団、旅団にアタッチする構想らしいです。
で、各師団・旅団の各一個普通科連隊を即応戦闘連隊化するそうです。
 3個中隊を装輪APC、1個中隊を機動戦闘車にするそうです。となると機動戦闘車は普通科の所属となることになります。それとも機甲科に属するのでしょうか。あるいは機甲科から転籍させるのでしょうか。
 不明です。これらを満たすために250輛の調達を見込むと。戦車の300輛削減は既定路線らしいです。

 機動戦闘車のお値段ですが、前回4.5〜5億円と書きましたが、4〜5億円程度を想定しているようです。が、かなり装備をダウングレードしないと無理ではないでしょうか。


 水陸両用部隊ですが、旅団になりそうです。基幹は3個普通科連隊。それぞれに本部中隊、AAV中隊(22輛程度)、ヘリボーン中隊、ボート中隊などが含まれるという構想らしいです。であればAAV7を66輛程度も買うことになります。あんな役立たずをそんなに買ってどうするのでしょうか。
 で、AAV7は来年5月から試験を開始し、12月には車種を決定するらしいですが、であれば来年度に要求する指揮通信型と回収型のデリバリーを待たずに決定することになります。これっておかしくないですか?試験用に調達すると称して試験に使用しないわけですから。三菱重工の開発は5〜10年かかるので、どうも諦めるみたいですね。
 試験運用というのはインチキではじめに結論ありきというのがミエミエです。

 恐らく米海兵隊のようにAAVは母船とを海岸を往復することなく、そのままオカに上がってた戦うことを想定しているのでしょうけど。しかもAAV7は乗員が3名ですから、600名の連隊農うち、66名が車輛要員になり、その分ただでさえ少ない下車歩兵が減ります。それとも軽装甲機動車同様に、全員下車して戦うのでしょうか。
 
 それから旅団直轄の特科大隊では120ミリ迫撃砲を装備することが予定されていますが、別なものになる可能性もあるみたいです。また火力誘導中隊、これはJDAMなどの精密誘導兵器の終末誘導を担当する部隊でしょう。

 で、「海兵旅団」は第一空挺団や特殊作戦群とともに陸自総隊の直轄にする案が有力だそうです。

 まあ、これらは現在議論中とのことなので、今後変わることが十分にありえます。まあ色々とアレな構想もありますから、とても財務省を説得できないでしょうね。
 
 それから補正予算で航空機を500億円も買うのはどうでしょうかね?防災に名を借りた、重工各社への補助金なんじゃないでしょうかね。



strong>新しいウェブニュースサイト、NEXT MADIA Japan In-Depthに寄稿しております
陸上自衛隊の時代遅れな「最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるか@
http://japan-indepth.jp/?p=1255
陸上自衛隊の時代遅れな「最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるかA
http://japan-indepth.jp/?p=1282
陸上自衛隊の時代遅れな「最新型戦車」の量産に疑問〜1千億円の開発費と毎年10輛・150億円に効果はあるかB
http://japan-indepth.jp/?p=1285



近代オリンピックは欧米の歴史コンプレックスが源流だ@
http://japan-indepth.jp/?p=1068
近代オリンピックは欧米の歴史コンプレックスが源流だA
http://japan-indepth.jp/?p=1090

自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?@
http://japan-indepth.jp/?p=979
自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?A
http://japan-indepth.jp/?p=994
自衛隊の情報源はウィキペディアや2ちゃんねる?B
http://japan-indepth.jp/?p=1011

“報道ヘリ”が象徴する大手メディアの問題点〜災害救助の弊害と匿名の無責任体制@
http://japan-indepth.jp/?p=941
“報道ヘリ”が象徴する大手メディアの問題点〜災害救助の弊害と匿名の無責任体制A
http://japan-indepth.jp/?p=950

大手新聞も混同「武器輸出三原則」と「武器輸出三原則等」の大きな違い@|[連載]清谷信一「自衛隊の常識は軍隊の非常識」(3)
http://japan-indepth.jp/?p=900

大手新聞も混同「武器輸出三原則」と「武器輸出三原則等」の大きな違いA|[連載]清谷信一「自衛隊の常識は軍隊の非常識」(4)
http://japan-indepth.jp/?p=906

大手新聞も混同「武器輸出三原則」と「武器輸出三原則等」の大きな違いB|[連載]清谷信一「自衛隊の常識は軍隊の非常識」(5)
http://japan-indepth.jp/?p=909

陸自の新兵器、機動戦闘車は無用の長物
http://japan-indepth.jp/?p=755

朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
アベノミクスで食材偽装が増える?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013111100009.html


機動戦闘車は必要か(上)――島嶼防衛にもゲリラ・コマンドウ対処にも不向き
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013103100010.html?iref=webronza
機動戦闘車は必要か(中)――脆弱な防御力
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013110100004.html?iref=webronza

陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(上)――不足する情報収集
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102300007.html?iref=webronza
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(中)――参考になる英海兵隊
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102400005.html?iref=webronza
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか(下)――自衛隊はプロ集団の英海兵隊に学べ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013102500005.html?iref=webronza

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AAV7は必要ない。
 陸自は約3000名の水陸両用部隊を編成することになっていますが、基幹は3個普通科連隊になりそうです。各連隊は600名でウチ一つは西方普通科連隊を転用するようです。 ...続きを見る
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 さて、本日大臣記者会見にいってきました。    で、陸幕の水陸両用車調達は文民統制への挑戦ではないか、という趣旨の質問をしました。 ...続きを見る
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
清谷様

海外取材、お疲れさまです。色々な情報を楽しみにしております。

さて、NECが陸上自衛隊向け「野外通信システム(ソフトウェア無線技術を採用)」を納入したというニュースがあるのですが、専門家のお立場で見ると、やはり問題が多いシステムなのでしょうか。、
ブリンデン
2013/11/20 16:48
陸自総隊でまとめて効果がある兵科は、特科だけじゃないでしょうか。硫黄島や沖縄戦でも全砲兵を纏めて一元的に指揮する司令部を置いて成功しています。
マリンロイヤル
2013/11/20 19:47
>野外通信システム
評判は散々です。高い、重たい、使いづらい。

普通科各人に無線機が行き渡ることは今世紀中は無理かも。
キヨタニ
2013/11/21 01:19
清谷様

お忙しい中、コメント、ありがとうございます。NECのプレスリリースでは「自信満々」だったのですが‥
ブリンデン
2013/11/21 07:52
JPRC-10よりは確実に軽いですし、型番覚えていませんが少し触った1つ新しい個人無線機よりも軽いんじゃないかなと思います
-20と比べると重いとは思いますが
ゆう
2013/11/21 08:58
戦車は本州から排除するそうですね。
北海道と九州に集中配備だそうです。
代わりにキドセンを200両配備とか。
護衛艦も48隻から10隻程度増やす
事を大綱に盛り込むそうです。
なー
2013/11/21 18:31
お邪魔します。

>恐らく米海兵隊のようにAAVは母船とを海岸を往復することなく、そのままオカに上がってた戦うことを想定しているのでしょうけど。

 水陸両用車は車両としては通常の車に劣り、船としては通常の船に劣りますので、通常の車両が入るには深すぎ、通常の船が入るには浅すぎる水域で使うしかないのではないでしょうか。陸に上がってしまえばそれこそ「陸に上がった河童」状態では。
 水草生い茂る沼地とかで使われる背中に巨大なプロペラが付いたボートは使えないのでしょうか(敵の攻撃は他手段で対抗が前提で)。ホバークラフトは高いですから。
ブロガー(志望)
2013/11/24 08:38
>普通科各人に無線機が行き渡ることは今世紀中は無理かも。

このコメントな抱いていた違和感の源が解りました。無線は周波数というか人間の処理能力に限界があるため、あまり無線系への加入者が多くなると簡単にパンクします
普通科の運用はよく知りませんが、基本的に組なり分隊でまとまって動くものだと思います
普通科で部隊全員が加入してもパンクしない通信システムを構築出来れば画期的でしょうね
ゆう
2013/11/25 09:13

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