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zoom RSS 邦人救出 対戦車火器を使用する前に

<<   作成日時 : 2013/10/14 17:31   >>

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邦人救出の陸自装備強化検討…対戦車用火器も
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131012-OYT1T01337.htm?from=top

まあ、カールグスタフが念頭なのでしょう。これなら煙幕弾や発煙弾、照明弾などもありますしね。

ですが、その前に暴徒鎮圧用の訓練やら、非致死性武器などの装備の研究が必要でしょう。

いつもそうですが、この手の話のときに雑誌の記事を読んだ程度の知識で、話が進んだり、装備が調達されたりします。先日英海兵隊の訓練基地に行った際に先任参謀に陸自から調査ときたことがありますか?と尋ねたら「無い」との回答でした。陸幕長は記者会見のぼくの氏質問で各国の水陸両用部隊を調査していると答えましたが、米海兵隊以外は雑誌とかジェーンの年鑑あたりで調べているのでしょう。

現地に人員を派遣して教育を受けさせるとか、発想外なのでしょう。かつて特殊作戦群は米SOG一辺倒だったのですが、あれはあまり例にならないということで方向転換をしております。初代群長の時に随分と無駄な買い物もしたみたいです。

邦人救出ならば暴徒鎮圧などの技術はイスラエルあたりに教えを請えばいい、そういう会社はいっぱいあります。ヨルダンの国営特殊部隊訓練センターでも同様な訓練を受けることができます。

例えばの話、韓国で動乱が起きて邦人救出のためにフネやヒコーキを出したとしましょう。普段は日本の悪口を言っている現地人が「俺も助けるニダ」とかいって、乗り込もとすることが予想されます。
どうやって邦人を選別するのかも大切です。その際に暴れるたり、暴徒と化した現地人に向かってカール・グスタフの榴弾をぶち込んだりしたら、たちまち自衛隊と韓国軍撃ちあいになって邦人救出どころではありません。

米軍や仏軍のヘリのコンバットレスキューでは、遭難者を発見した場合、まず銃を突きつけます。本人ではなく偽装の可能性があるからです。こういうことを自衛隊ではやっていないでしょう。


暴徒鎮圧の技術と装備が必要なのはPKOでも同じで、ぼくはこのことを前から繰り返して申し上げてきました。現状暴徒に身を任せるか、あるいは銃撃するかしか選択がありません。

将来水陸両用部隊ができれば、これも邦人救助やPKOの任務につくようになるでしょう。
ですから、彼らにもそのような訓練と、装備が必要になります。

イスラエルではまだ公開されていない可能性がありますが、悪臭兵器というものがあるそうです。トンデモなく臭くて、闘争力をそがれるそうです。

情報と想像力のかける人たちが政策を作ったり、作戦計画を立てると大変なことになります。

ですから、PKO派遣に関して過去、機銃を2丁ならばOKで、4丁はダメなんてアホな国会議員の答弁がまかり通っておりましたが、こういう痴呆のような質問をする議員を批判した記者クラブ会員メディアは少なかったようです。防衛省の報道を担当するならば、単に役所の担当ではなく軍事の担当であるという意識と知識が必要だと思いますけどね、あたしゃ。

まあ、装備云々の前に法改正の方が必要です。そのためにも他国の例をつぶさに調べて置く必要があるのですが。永田町のセンセイ方は軍事が票にならないせいか、あまり熱心ではないようです。で防衛省に丸投げすると、ウィキペディアあたりを参照にしたレポートでご説明を受けたり可能性もあり、これで安全保障は大丈夫なのか、と暗澹たる気持ちになることが多々あります。
政府や防衛当局のいうことはすべて真実だ、任せて安心と盲信している人たちはある意味幸せです。

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コメント(11件)

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機銃を2丁ならばOKで、4丁はダメなんてアホな国会議員の名前が気になります。当時の村山総理は「実弾は入っていない」などとほざいたようですが。
気になる。
2013/10/14 20:46
どうもこんにちは。いつも拝見しております。
まず1つ 細かい事ですが「ア―ルグスタフ」と前記事の「ジーナリリズム」これは誤字ではないでしょうか?確認願います。
次、「暴徒鎮圧用の訓練やら、非致死性武器などの装備の研究が必要〜」との事ですが自衛隊は既に研究・調達しております。ソース貼ると長くなってしまうのでちょっと貼りませんが陸自がFN社製の圧縮空気銃や指向性ゴム散弾を調達しているようですし海自もてき弾銃を購入しています。暴徒対処訓練も防護バイザーを装着し鎮圧用の盾を持って訓練する自衛官の様子は画像等でも確認できます。
もう一つ、「アメリカ以外の国を研究して無い」という事ですがこれは幾分仕方のないことなのではないですか?アメリカと共同作戦をとる可能性が高い以上、そこを参考とし訓練を重ねるのは理にかなってるのではと
勿論、先生のおっしゃる通り自衛隊が実際どう研究してるかはともかく多くの国を見て研究するのも大事な事と思います SFGPに関してもメインの教官は米SFですが初代群長はそれ以外にも多くの国を視察したと言っておられましたし(実際KSK立ち上げの頃のドイツに行っておられますし)まぁあまり不安視しなくてもと 
細かい点でケチをつけてるようですが基本的には「世界展開するアメリカの装備や戦術がいつも日本に合致してるとは限らない。多くの国を視察し研究すべき」という先生の意見には同意です。(そういえば海自SBUのOBである伊藤氏も最初はSEALsが採用してるからといっただけの理由で装備を選択していたがのちに自分たちの任務に合わせて独自の装備選択を考えるようになったと)
 
長文失礼いたしました。素人の愚見ですが目を通して頂ければ幸いです。
sakura
2013/10/14 23:20
催涙弾(手榴弾等)くらいはありますが、よくあるゴム弾発射器とかはあっても良いかも知れませんね
海自が海賊退じ…対処で使ってる指向性音波装置を出力下げて使ったらどうでしょ?
ゆう
2013/10/15 02:00
誤字のご指摘ありがとうございました。
FNのアレに関しては随分前にFNの人間から日本でデモをやるんだという話を聞いておりました。警察との共同訓練もありますし、暴徒鎮圧に関してはある程度の研究は進んでいると思います。ですが、PKOなどで実際に行うベレルではないと承知しています。
特戦群に関してはあまり詳細は書けないのですが、初代群長がアレだったので(本人の個性の問題もあったようですが)陸幕にかなり予算を召し上げられ、以後の群長が苦労されているようです。

>SBU
現在はSBSから訓練を受けています。

>指向性音波装置
これも必要でしょう。イスラエルでは装甲車に搭載してます。

キヨタニ
2013/10/15 12:10
それから暴徒鎮圧用装備と訓練については、長年政治的な理由から忌避されてきてた経緯があり、その点も導入が進まない理由です。
キヨタニ
2013/10/15 12:12
そういえば米空軍のUH60系統のレスキューヘリは増槽を付けていませんね。
あれを撃たれたら最後火ダルマだし、あれの代わりが空中給油装置なんでしょう。
空自のレスキューヘリは記念行事の救助デモを見る限り増槽つけたまんまですが、
内々でやってる(はずの)コンバットレスキュー訓練では外しているんでしょうか?
でも空中給油装置が付いたUH60Jはまだ数が行き渡っていなかったような。
救助技術そのものは空自救難団も半世紀以上の経験と実績があるけれど、
ドンパチ前提のコンバットレスキューとなると、どの程度の実力があるのか、それとも無いのか・・・?
きらきら星
2013/10/15 13:44
空自のUH-60Jは「コンバット」レスキューは考えていないと言ってよいでしょう。ドアガンもミニミですしね。普通なら7.72ミリや12.7ミリ機銃を搭載しますが、どうせCSARやらないけど無いと格好がつかないから、安いのを入れておこうというところでしょう。
キヨタニ
2013/10/15 15:47
>キヨタニ先生
>それから暴徒鎮圧用装備と訓練については、長年政治的な理由から忌避されてきてた経緯があり、その点も導入が進まない理由です。

三矢研究でこっぴどく叩かれてますからね、政治側から明確に任務付与されないと研究も難しかったでしょうね
警護任務が表に出て来たのは能登の不審船事案くらいからですかね?
ゆう
2013/10/15 20:45
邦人救出なんて自衛隊の装備ウンヌンより他に、クリアーすべきハードルが多すぎて、アルジェリア事件もあり政治からの要求なんでしょうが、自衛隊側は熱心では無さそうですね。
マリンロイヤル
2013/10/15 21:50
ドアガンにミニミって本当ですか。
持ち歩き重量を気にしないで済むはずのドアガンに
5.56ミリの豆鉄砲を充てるとは、なんというやる気の無さ。

確かに空自の救難ヘリは震災で阿修羅のごとき活躍をしました。
しかし、それがどんなに大規模かつ苛酷であっても、「平時」の救難任務に変わりはありません。

救難活動が人為的に妨害されるなど、平時には有り得ない。
地震や津波は機関銃や携帯SAMを撃ち上げてはこない。
今まさに要救助者を引き上げようとしているその時に敵の存在に気付き、
要救助者を見捨てて全力で現場から離脱することなど、平時には有り得ない。

警察や消防ではなく「軍隊」に救難部隊が設置されているのは何のためか。
「軍隊」の救難部隊は何が本来任務なのか。

果たして空自救難団は有事の救難活動の際、
「敵」と言う未経験の要素にうまく対応出来るのでしょうか。
きらきら星
2013/10/16 01:09
ルワンダで1丁持って行ったのにゴラン高原の2丁でも揉めてたんですか?
第9
2013/10/16 06:03

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