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zoom RSS 自衛隊の個人装備の質は高い?

<<   作成日時 : 2013/08/02 18:53   >>

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 陸自の個人装備の質は高い、という言う人がいますが本当でしょうか。

 最近、陸自では私物の使用はほぼ認められています。かつてはオリーブグリーンとか、自衛隊迷彩だけだったのですが、最近は米軍のマルチカムまでOKの部隊が増えているそうです。
 
 それは個人装備が簡単に色落ちするためです。色落ちするとマルチカムに似てくるので、OKになったということです。

 これってどうでしょうか。そんなに簡単に色が落る素材は胸を張れるのでしょうか。サバイバルゲーム用の安物装備でもそんなことはないじゃないでしょうか。

 またある狙撃手はスコープは支給されているけが、ポーチが支給されていないので、タオルに巻いて背嚢に入れていると言っていました。

 パキスタン軍ですら導入しているハイドレーションもごく一部の部隊に支給されているだけです。夏の気温が35度を超える「我が国固有の環境」を鑑みれば、真っ先に導入すべき装備だと思いますが。

 普通科で使っているゴーグルはわざわざ桜のマークを入れてコストを上げています。無印ならばこれを一般に売ってコストを下げることもできるしょうに。有り難い桜のマークが入っていればそれもできません。
 別にこんなものどこのでも大同小異ですから、自衛隊隊が使っているものをサバイバルゲーマーが使っても実害なんぞないでしょう。むしろ民間から品質に対する苦情があったほうが、品質の向上につながるでしょう。
 
 誰も気にしない本人達だけ気にするチンケなプライドを満たすために、納税者は割高な装備を買わされています。


 毎度毎度で恐縮ですが、馬鹿高い国産正面装備(しかも高いから数が揃わない)を買うことよりも、こういう本来必要な装備を支給し、その質を上げるべきじゃないでしょうか。

 個人装備などの需品が高い理由に新規参入を阻害する障害が多数あることが挙げられます。防衛省が守っているのは国産品ではなく、現在装備をつくっている会社の利益や権益です。もっと国内調達にするにしても、競争原理を導入しては如何でしょうか。

 海外調達にしてもいいでしょう。別に中国からではなく、ベトナムやバングラデッシュ、フィリピンなどから調達すれば数分の一のコストで調達が可能です。そういえばバックパックで有名なミスリーランチはフィリピンに工場を建てました。ハイエンド製品は本国で、ローエンドモデルはフィリピンで生産するそうです。英軍では一部の装備はベトナムやマレーシアで生産したものを使用しています。

 以前北沢防衛大臣が「外国で軍服をつくっている国などない」と啖呵を切りましたが、そんなことはありません。恐らくは防衛省の「ご説明」をそのまま信じたのでしょう。
 防衛省の認識は50年ぐらい古いのか、あるいは事実をしていたけども、大臣にこういう発言をさせて納税者を騙そうとしたんじゃないでしょうかね?どちらにしても褒められたものではありません。外国からの調達の是非はともかく、議論ぐらいはすべきです。
 
「軍服海外調達『聞いたことない』」 北沢俊美防衛相の無知
http://kiyotani.at.webry.info/200911/article_9.html


 支給された装備が使い勝手が悪いので、私物を使うならまだしも。まあ、それも程度というものがありますが、現在のレベルはかなり低いです。新型無線機の背負子なんぞ現場で非常に人気が悪いです。

 必要なものを支給せず、はじめから隊員の自腹をあてにするなんて、ブラック企業と同じですよ。




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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
装備が充実してるなんていう輩が居れば、それは実情を知らないのにコメントするだけのおバカさん。
実情はお寒い限りで、実に戦わない組織と感じる。
そんな実状を知らないから戦車を買えとかいったバカげた主張ができる。
実状が判っていれば、戦車なんかよりも必要なモノが自ずと判ってくる。
通りすがり
2013/08/02 23:53
今晩は。
チャイカです。
ブログ主様や通りすがり様が御指摘される通り、
陸上自衛隊の個人装備がまだまだなのは、事実でしょう。

しかし、ブログ主様と通りすがり様が「実情はお寒い限りで、実に戦わない組織と感じる。」等と陸自の事を述べていますが、その一方、世界の紛争地帯を駆け回り、防衛庁(当時)のオンピニオンリーダーも務めた加藤健二郎氏は、遅れた所も多いが、下手な装備に依存せず、歩兵の基礎を叩き込まれている陸自は、優れた対ゲリラ部隊の素質を持っている等と高く評価しています。
危険極まりない紛争地帯を駆け巡り、防衛庁(当時)の仕事も行った加藤健二郎氏の御意見にも重みがあると思いますが、如何でしょうか?

又、確かに個人装備を輸入すれば国産より、安くつくかも知れません。しかし、私が以前から述べていますが、技術は自分で試行錯誤しなければ身につかないし、装備の国産等では国内にお金も落ちます。

因みに手元にあるインドネシアPINDAD社の武器輸出カタログと価格表では、FNCのライセンスもしくは改良型の自動小銃の価格は700ドル台です。と
ころがセルビアのツァスタバ製AKは、安い物では200ユーロ台です。
両社のカタログ等には、発行年度に数年少しの差がありますが、価格が上昇すると言っても、高々自動小銃ごときが、短期間で3〜4倍近くに暴騰することは少ないでしょう。
しかも、インドネシアは地政学上の要衝であり、資源等にも恵まれています。
その気になれば、海外からの防衛装備品等の入手は難しくないでしょう。
それでも、装備の国産化を懸命に行っています。
これが何を意味するのか?
良く考えて頂きたい物です。

未熟な私です、ブログ主様及び通りすがり様、そして他投稿者様の真摯な御指摘、ご指導等をお待ちしています。

チャイカ
2013/08/03 22:26
私物が認められるくらいでしたら、
いっそのこと自衛官の給料下げてその分個人装備に回したらどうでしょうかね?
KA
2013/08/04 09:53
スコープって観測手の高倍率のやつですか?
第9
2013/08/05 05:35
清谷さんの出版されたものや書かれたものが好きな一般通行人です。この手の話題になると、軍での訓練を受けたことない当方は正直、実体験として装備がどんなものかも想像できないので困ります。どなたか、(英語でも構わないので)知識として軍事的なABCを勉強する書籍、DVDなどご存知ないでしょうか。日本人として生まれてしまうと、この手の知識を勉強する機会まで損するようで残念です。いっそのこと、清谷さんが「一般市民の知るべき軍事知識」といったものを書いてくれると助かります。
QQQ
2013/08/07 01:47
軍事は広い分野なので、あまり全部を網羅した体系的な本はないようです。戦略と戦史とか、兵器とか、それぞれの分野を網羅したような本を読んではいかがでしょうか。
キヨタニ
2013/08/08 12:04
こんなところで語るより現地で働く自衛官に質問したり広報官に聞いたりしてほうがいいのでは?あとそこまで自衛隊の実情を指摘するのなら今から勉強して東大でて幹部になり位を上げて内部から徐々に改革していけばいいのではないかと思う。以上。
トッシー
2013/09/01 05:47

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