清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

zoom RSS 有事を考えるならば、「国産兵器」はやめた方がいい。

<<   作成日時 : 2013/08/23 17:21   >>

かわいい ブログ気持玉 59 / トラックバック 2 / コメント 20

 有事を考えるのであれば国産兵器をやめた方がいいのかもしれない。

 こういうと、すぐ感情的に反対する人がいるが国産兵器にメリットがあるでしょうか。
戦車や戦闘機など高度な兵器をこれまでの平時の何倍の規模で生産するには長い準備期間が必要です。熟練工の手配も、コンポーネントの手配も必要です。
 国産兵器といってもコンポーネントには外国製も多かったりです。
 
 つまり、戦時量産は現実的じゃない。仮に体制が整ってもその頃には戦争が終わっているでしょう。


 ならば米軍を始め複数国が使っている装備、あるいはそのような装備の共同開発に乗るべきではないでしょうか。
 戦時生産を増やすよりも、外国から融通してもらう枠組みをつくったほうが早いでしょう。
 
 そもそも兵器が増産できても、予備自衛官が少なく、練度も低いのが現状です。予備の人間もいないのに(特に将校)、予備の兵器だけを生産しても意味が無いでしょう。
 むしろパイロットなどは航空機一機に対してクルーを二組揃える方がよろしいでしょう。

 あとは旧式兵器はモスボールしておくとかも必要でしょう。
 あるいは調達時に必要数よりも多く調達しておくとか。例えば1〜2割は余分に生産しておくとか。毎年少数生産をやめて短い

 国産じゃなければダメなのだというまえに、戦時において何が必要かということを、考えるべきです。国産を全く否定するわけではありませんが、ソ連崩壊前とあとでは、環境もかわっておりますし、昔からのポジショントークを検証する必要はあるでしょう。

 そういえば、来年度予算で要求されるAAVは中古だそうです。
 で、AAV7の導入は森本防衛大臣がご執心だったようです。森本大臣に振り付けをしていたのは、折木元統幕長だそうです。当時国産を開発しようという野望があったのでしょう。この話は一旦チャラになったのですが、そのご検討事項として残り、結果AAV7の導入という話になったそうです。

 それから首相がトルコに行った際に、10式戦車のエンジンの提供を求められたそうです。
ドイツ製のユーロパックでもうまく行かなったらしいです。10式のは1200馬力ですから、もし具体化するならば1500馬力程度に大型化することになるでしょう。
もっとも、前からいっているように、装軌装甲車の経験のないオトカ社が戦車を開発すること自体に無理があったんじゃないでしょうか。

朝日新聞のWEBRONAに以下の記事を掲載しました。
陸自の救急セットでは、自衛隊員の命を救えない
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013082100006.html?iref=webronza
暑いニッポン、戦車にクーラーを付けなくていいのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013081400005.html?iref=webronza
22DDHは護衛艦=駆逐艦か?(上)――実態は「ヘリ空母」
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013080100004.html?iref=webronza
22DDHは護衛艦=駆逐艦か?(下)――なし崩し的な拡大解釈
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013080200008.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 59
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
驚いた

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
戦車エンジンでトルコに協力か
日経でこういう記事がでています。 ...続きを見る
清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所...
2013/11/12 11:40
トルコ、 次期主力戦車用に三菱重工とエンジン開発に前向き
トルコ、三菱重工とエンジン開発 次期主力戦車に採用 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2703A_X21C13A2FF1000/ ...続きを見る
清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所...
2013/12/28 16:30

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
戦時において何が必要かとは、話が壮大すぎてなかなかついていけない所が歯痒いです。しかし、防衛省の偉い人がそれを真面目に考えていないのは、国民にとって不幸なことです。今の日本には織田信長やグデーリアンやシンセキ陸軍参謀総長のような人はいないのでしょうか?
ひゃっはー
2013/08/23 18:44
おはようございます。
ブログ主様並びに他投稿者様へ。
{有事を考えるならば、「国産兵器」はやめた方がいい。}との今回の記事ですが、
かわりに、防衛装備の共同開発や旧式装備のモスボール等について、ブログ主様が述べられています。
確かに国産装備の開発や生産、配備について問題が
あるのは事実です。
しかし、ブログ主様等にお伺いさせていただきたいのですが、戦車開発の経験のないオトカ社の例を挙げられていますが、同社以外にも、なぜ途上国が国産装備の開発を行おうとするのか。
再三に渡り、私が述べていますが、技術は自分で試行錯誤しないと身につかないし、国内にお金も落ちるからではないでしょうか?
また、最近の戦争は短期間の物が多く、強行的な短期決戦で戦いにケリを付けるのなら、御指摘の通りで良いでしょう。しかし、イラン放送が情報源ですが、イラン イラク戦争の際、サダム フセインは「テヘランを3か月で陥落させる」と豪語しましたが、極端な長期戦になった例も有ります。
装備調達が備蓄や輸入だけだと、国連の武器禁輸や備蓄を使い切った時等に補給が付けられなくないでしょうか?
それから、確かに予備自衛官の問題はその通りでしょう。ただ現役自衛官の構成はWWI後のドイツ ワイマール共和国軍と同じような、事実上のクリュンパーシステムを取り入れていると聞いた事があります。
いざと言うときの訓練等の問題はとても大きいですが、人員拡大の余地があるのではと、思いますが如何でしょうが?

いろいろ述べさせて頂きましたが、在野の私には、情報源に乏しく、ブログ主様並びに他投稿者のご指導等をお待ちしています。

チャイカ
2013/08/24 06:28
そうするとF-35は戦時調達を考えると最適な機種なんですね…
あと、ちょっと気になったのは、兵器の援助となると敵対国からの妨害が当然考えられますが、共同生産国にその国と深い関与している国があると供与を拒否されるのではないかと思います。また、弱小国だと圧力に耐えられないかもしれないので(弱小国が重要な部分を担任するのか?ということはありますが)、
生産を分担する場合はパートナーを慎重に選ぶ必要が有りそうですね
ゆう
2013/08/24 07:46
済みません、読み違えておりました。共同生産ではなくて完成品の融通も含めているのですね
共同生産だと戦時増産のハードルはもっと高くなるんじゃないかな?と思って読み返したら、早合点していたことに気が付きました
融通してくれる国は自国の調達を先延ばしにする訳なので、平時からの信頼関係の構築が重要ですね
それとやはり敵対国からの圧力も大きいでしょうから、経済的、軍事的な圧力に屈させないような処置が必要だと思います
ゆう
2013/08/24 07:59
03式中SAMが良い例ですね。
水郡線沿線住民
2013/08/24 10:28
>なぜ途上国が国産装備の開発を行おうとするのか。

概ね仰る通りです。それと外貨を減らさないためもあります。途上国は我が国にのように多額の外貨を溜め込んでいるわけではありません。また、自国の工業化のためにまず「国内市場」がある兵器を作っていこうということもあります。

それから特に旧植民地だと宗主国からの関与を減らすとかもあるでしょう。

ただ先進国の場合、兵器が高度化し、高価格化しております。ですから、調達数が減っています。戦時量産を前提にすると国防費がとんでもなく増えます。となると、それに予算が押しつぶされてしまいます。ですから欧米では共同開発が増えているわけです。平時の予算をいかに抑え、また戦時に必要なものを確保することは現在極めて困難になっています。これには各国ともこれといった正解がないのが実体です。

キヨタニ
2013/08/24 10:38
長期戦に備えるために国産が必要なのだ、という意見には一理ありますが、では例えば89式小銃などどうでしょう。採用されて四半世紀ですが、未だに更新すら完了していません。つまり25年近くも二種類の小銃が混在し、教育兵站が二重でコストがかかっています。弾薬も二種類です。戦時に89式の部隊に64式が送られてきても困るでしょう。
この状態で今戦争になったらどうなることでしょう。
キヨタニ
2013/08/24 10:42
長期戦に備えるために国産が必要なのだ、という意見には一理ありますが、では例えば89式小銃などどうでしょう。採用されて四半世紀ですが、未だに更新すら完了していません。つまり25年近くも二種類の小銃が混在し、教育兵站が二重でコストがかかっています。弾薬も二種類です。戦時に89式の部隊に64式が送られてきても困るでしょう。
この状態で今戦争になったらどうなることでしょう。
キヨタニ
2013/08/24 12:36
自衛隊は長期戦に対する備えはあきらめて、損害を最小限に留めて、迅速に任務を達成できる軍隊に、とりあえずはなるべきだと思います。それと日米安保で一応の抑止力は確保できるでしょう。長期戦に対する備えは、その後で考えれればよろしいかと。
ひゃっはー
2013/08/24 15:13
今晩は。
只今、サービス残業から、帰宅しましたチャイカです。
拙投稿に対し、ブログ主様よりの御指摘等有難うございます。
89式小銃の例を挙げられましたが、遅い 遅いと言われますが、専門誌等によると、陸自の戦闘職種の第1線部隊は、概ね更新が終わったと言います。

御指摘の通り、新旧混在だと、WWU時の旧日本軍の38式/99式歩兵銃のように訓練や補給において、支障をきたす例もあるでしょう。
しかし、米軍はM1小銃とM1カービンの2本立てでWWUや朝鮮戦争を戦いぬきました。
また、旧ソ連軍はWWU時、拳銃、SMG、小銃、機関銃を種類は違えど、7.62o口径で纏めていました。
その理由は、銃器専門家の床井雅美氏によると、拳銃やSMGと小銃の銃身製作の際、途中までなら、生産工程の共通化が図られるとの主張があったとの事です。

しかし、80年代に出版された亡命将校の著書
「ザ ソ連軍」シリーズによると、戦後、拳銃やSMGの口径に9oを採用したのは、戦時中に混乱す中、小銃弾の補給を依頼したにも拘わらず、拳銃弾が来たりした為、性能に大きな問題がないにも関わらず、敢えて拳銃、SMGと小銃、機関銃とで、口径を分けたと言います。また、補給の際、混乱を避ける為にも、同一口径で、別用途の装備については、意図的に名前を分けていると言います。
結局の所、戦時下の補給については、wwU時などの米軍や戦後の旧ソ連軍の例もあり、国や場合により、考え方等が異なるのでは、無いでしょうか?

いろいろ述べさせて頂きましたが、在野の私には、情報源に乏しく、ブログ主様等からのご指導をお待ちしています。


チャイカ
2013/08/24 21:51
兵器の備蓄は大賛成ですね。スウェーデンみたいに生産工場まで核攻撃にも耐えられるシェルターに入れろ、とは言いませんが、保管場所は災害時の避難所も兼ねれば理解も得やすいんじゃないでしょうか。
マリンロイヤル
2013/08/25 09:39
国産にせよ、外国産にせよ何事も極端は良くないですね。共同開発するにせよ武器輸出三原則が絡むので難しい面もあるでしょうから、まずはこれを撤廃しないとダメでしょう。
ぽー
2013/08/25 13:00
全く同感です。
去年、「国防論」とその他の著書で現在、自衛隊で置かれている兵器装備品の調達と実戦想定の兵器開発と調達を行わない防衛省の問題を取り上げ指摘しない漫画家の小林よしのり氏とやたらと役にも立たない北海道限定の「白の恋人」と酷評されている役立たず国産兵器を異常なくらいに賞賛するジャーナリストの高山正之氏に「オスプレイだのTPPだのぬかしている前に自衛隊でのこの問題を取り上げ指摘してやれ言ってやりたいです。自分達は自衛隊を守り庇ってやるやってるつもりでしょうが、その行為がかえって有事のさいに裏目にでるぞ」と言いたいです。小林氏は、「わしは、日本の国防は現在(いま)のままで良いと思ってない」といって強く反論してくるでしょうけども、「だったら、取り上げ指摘してやれ」と言いたいです。
猫神
2013/08/25 23:56
国産兵器に期待できない理由は、自衛隊がドクトリンの研究をしていない(専門の部署すら無い)ので、兵器の仕様を書けないからです。結局、海外の動向の後追いばかりなので、国産兵器は凡庸で特長の無いモノになっています。上で小銃の話が出てますが、戦争の記憶が生々しかったころ開発された64式の方が兵器としてのスジは良く、順次改良していれば良い兵器になっていたでしょう。
マリンロイヤル
2013/08/26 06:54
マリンロイヤル様へ
自衛隊に同情すべき点があるとすれば、かつては有事を想定しただけで統幕議長が解任されたり、新聞が悪者のように書き立てる時代があったことですね。しかし、今の時代ではそんな泣き言は通用しないでしょう。
ひゃっはー
2013/08/26 22:35
ドクトリンの研究をしてないって何処の情報?
装備選定の要求からも明確にドクトリンが在るのが分かりますよ。
というか、無ければ作れない。
ST核融合
2013/08/29 03:10
お邪魔します。

・調達先は「複数」確保する。
・他の先進国が欲しがるような「技術」を持つ。

でないと、「足元を見られてぼったくられる」ばかりか「親亀こけたら皆こける」事にもなりかねないと思います。「他の先進国が欲しがるような技術を持つ」ためには「選択と集中」が必要だと思います。「あれもこれも」では全てが中途半端になるでしょう。
ブロガー(志望)
2013/08/29 23:02
ST核融合さん。幹候とか各幕の一部で、継続的体系的な研究、というより海外動向の後追いしてるだけでしょう。米軍には軍事理論司令部があり、古くはアクティブディフェンスやエアランドバトルとか、最近ではネットワーク中心の戦いとかドクトリンを打ち出してますが、自衛隊はそんなもの打ち出した事は無いし、そもそも専門部署すらありませんよ。
マリンロイヤル
2013/09/01 01:40
ネットワークセントリックはどちらかといえば、国防総省の背広組や民間シンクタンクが大きく主張していたような気がします。
 自衛隊独自の装備というと地対艦ミサイルや水際地雷敷設車などは他国で類例が余り無いように思います。
とん
2013/11/12 16:26
国産戦車マニアは、10式ではなく90式戦車のエンジンを提供するだろうと、勝手に言ってるようです。
田所
2013/11/15 10:51

コメントする help

ニックネーム
本 文
有事を考えるならば、「国産兵器」はやめた方がいい。 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる