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zoom RSS 谷本真由美@May_Roma の妄想 その3

<<   作成日時 : 2013/07/07 13:24   >>

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 谷本真由美さんの『日本が世界一「貧しい」国である件について』という本の検証です。

日本が世界一「貧しい」国である件について
祥伝社
2013-03-27
谷本真由美(@May_Roma)

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谷本真由美さんのツイッター
https://twitter.com/May_Roma
谷本真由美さんのブログ
http://eigotoranoana.blog57.fc2.com/


 谷本さんはローザンヌの国際経営開発研究所の発表をもとに、日本にはもはや競争力がない、と主張しています(P48)。 で、英国の方がましだ、とも主張しています。

  「日本との違いは、経済を世界に開き、外国人や外国企業を誘致し、外国企業や様々な人たちがビジネスをしやすい環境を整え、グローバル化する経済を味方につけた来た点です」(P49)

 へー、そうですかね。英国が強い分野って金融と薬品ぐらいでしょう。時計も、自動車もコンピューターも、旅客機も、壊滅状態です。
 後は映画や音楽、出版ぐらいでしょう。その他はサービス産業です。

 対して我が国は、精密工業、先端繊維産業、造船、鉄鋼、金属、工作機械、そのた多く中間在や材料などで強い競争力をもっています。

 日本の特許出願件数は年に43,660 、英国の約9倍です。
 http://memorva.jp/ranking/world/wipo_patent_pct_country_2012.php
 
 当然海外の特許使用から得られる金額も莫大です。
 貿易外収支も大幅な黒字になっております。

 谷本さんのいう、「国際競争力」ってなんなんでしょうか。 


 しかも英国はその稼頭の金融が先の経済危機でガタガタです。対して我が国の金融産業は儲けが低い、と馬鹿にされてきましたが、英米のようなインチキ金融商品を作ったり、買ったりしなかったので、火傷を負っていません。

 かつて多くの金融危機前には日本の企業、特に金融は利益が低い、競争力が無い。工業なんぞを棄てて金融に特化した英国を見習えといっていました。経済危機の後そんな四舞子とを言う人は減りました。

 日本企業の利益率が少ない原因のひとつは、10年単位の投資やR&Dを行うからです。また無理な配当もしません。対して米国やそれを見習った英国はバランスシートをきれいにし、四半期ごとの利益を拡大を目指しました。

 対して短期利益を追求する英米企業は長期投資なんぞしません。また工場などを手放して中国に委託したりしまた。ところが生産設備がないと、まともな研究開発なんぞできません。
 
 東レの炭素繊維はいい例ですが、いい商品の開発には10年単位で時間がかかります。時間はかかる分、他社は容易に追従できません。中小企業でも世界シェアを独占、寡占している企業は少なくありません。

 東日本大震災で、日本からの部品や素材が届かなくなり、世界のメーカーが困ったことは記憶に新しいところです。これらは代用がきかないものが多数ありました。日本企業しか作れないものは少なくありません。

 研究開発もせず、技術は欲しいときは外の会社を買えばいい、また研究開発と生産拠点が離れた企業が長期的に優れた製品を生みだせるでしょうか。

 英国の方が競争力がある?ぼく知っている英国人に話したら、面白いジョークだね、といわれそうです。

   
以下の記事を朝日深部のWEBRONZA+に寄稿しております。

空自のF−35は中国が導入するSu−35に対抗できるか(上)
――ロシアが売却する事情とは?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070400007.html?iref=webronza

東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(1)――墜落を恐れた?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013061900007.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(2)――省内の食い違い
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062000004.html
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(3)――難しい新規参入
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013062700005.html?iref=webronza 
東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(4)――「我が国固有の環境」とは何か
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013070100008.html?iref=webronza






 




 

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
キヨタニ様

第3回目になりましたが、文化の違いについては、歴史もあるので、一概にどちらが良い、悪いと言うのは難しいと思います。

が、本日の視点に関しては、キヨタニ様に全面的に賛意を示します。

この程度のことがわからないで、妙な英国賛礼は勘弁して欲しいものです。
ブリンデン
2013/07/07 17:24
お疲れ様です!

今の日本の「国際化」なんかできっこないと以前から思っていましたが、こういう谷本女史のような「事実を見る目を永遠に持てないくりーちゃー」ばかりだから、ということでもありますね。
昔の外地に出ていた日本人達の多くは、現地で、そのまま現地を受け入れ、良い意味での同化し、現地に受け入れてもらった、という者が多かったんですけどね。今は昔となりました
unimaro
2013/07/07 21:35
私なんぞは「牛丼が1杯数百円で食べられて、70、80まで生きられる日本のどこが世界一『貧しい』の?」と思うのですが、谷本氏はこうした庶民的な感覚を、持っていらっしゃるのでしょうか?
ひゃっはー
2013/07/08 01:07

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