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zoom RSS F35は“完成機種”は間に合わず

<<   作成日時 : 2013/06/03 11:14   >>

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F35は日米ほぼ同時に配備へ “完成機種”は間に合わず
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130601/amr13060109130002-n1.htm

米国防総省は、IOCを獲得した段階で許可されるF35の量産承認はさらに遅れて19年夏以降になると見積もっており、完成品の量産開始と実戦配備の時期は依然、不透明なままだ。


毎度指摘している我が国の防衛省、政治家の通弊ですが、装備の調達において、どのようなシナリオのものと、どのような構想で運用し、それがいつまでに、いくつ必要で、その予算はいくらかかるのか、ということに無頓着です。

だって、新兵器が欲しいんだもん。いつ揃うか?いくらかかるか?そんなこと知らないもん。

と、いうところです。まるで程度の悪い軍オタ、兵器フェチと同じです。逆にいえばその類いのマニアの見識は防衛省や政治家並みに「高い」といえますけどもね。

いくら優れたものでも、必要とされるときに存在しなければ、絵に描いた餅です。
例えば、ぼくらの世界ならばいくら優れた原稿を書いたとしても、締め切りや発行日の後に入稿しても何ら意味はありません。


森本前大臣も佐藤政務官も、現用のF-4の寿命は延ばせるからいいやとの主張です。そら地上に留め置け永遠にでも延ばせるでしょう。ですが、その間パイロットの訓練時間はどうなるのでしょうか。アラート任務は?
その間も中国は続々と新鋭機を導入しているのではないですか。


本来装備の調達は、抑止力の維持のため、また戦時に相手に優位を確保するために、いつまでにその装備を揃えて、戦力化するという目標が必要です。
またそのためにはいくらの予算が必要かということもこれまた必須です。

それとも心優しい中国様は我が国がF-35を揃えるまで、圧力を加えることも、いかなる軍事力の使用も控えてくださる紳士であるとでもいうのでしょうか。

装備調達を自分たちの身内の都合ばかり考え、相手がいることを忘れているようです。


調達期間、予算がいくらでもいいというのであれば、軍事的常識の欠如以前に当事者意識の欠如です。

だから他国の5〜6倍も高い小銃を採用し、四半世紀かかっても更新が終わらなくても平気のへっちゃらなわけです。


いくら値上がりしてもF-35を買うのだというならば、そもそも調達で金額を問題にすべきじゃ無いでしょう。FX選定の正当性は極めて疑わしいといえます。はじめにF-35採用ありきのインチキコンペだった疑いは濃厚です。



防衛装備調達に関してはいい加減「時間」と「お金」の概念を持って欲しいものです。
「時間」と「おかね」の概念の欠如は国防のプロ以前、社会人として失格です。成人してそれが許されるのは親に寄生しているニートぐらいなものです。

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
防衛省や政治家(=軍オタ?)の方々の認識は、よくアニメなどで戦闘中に重要な会話をしていたり敵に見得を切っているときは敵は攻撃してこなかったり、戦争映画で僚友の死を嘆いていたり重傷の見方を「決死の覚悟で」救出する「勇気ある」主役には弾は命中しない、というのと同じような感覚なんでしょうかね。
 現実に「戦場」と言われるような職場で働いていたことのある人間ならば、客が押し寄せて手が回らない時に機械が故障、クレームの電話はかかってくる、新人の教育も行わなくてはならない、いろんなミスの後始末、そんなときに嫌気がさした先輩が退職、さらに一方的に新方式の導入だとかでまた設備の研修、さらには利益減で人減らし、いつ終わるともしれない残業などなど実戦の厳しさを思い知る機会はいくらでもあると思います。そうした想像力も働かないというのであれば本当にそうした人たちは実戦力はゼロどころかマイナスでしょうね。戦争云々以前に普通の仕事でも役に立たないと思います。
SNK22
2013/06/03 17:22
5月31日に発行されたアメリカ国防総省の議会向け報告書によると、空軍のF-35A戦闘機の初期作戦能力(IOC)取得はこれまでの2017年予定から1年前倒しされて2016年12月まで(8〜12月に予定)

と、なっていますがこれは誤った情報でしょうか?
PON
2013/06/03 23:52
「後から改修すれば良いんだよ」とか言ってるお花畑さん達には、是非とも、その改修とやらが次の戦争に間に合うという根拠を示して欲しいモンです。
名有り
2013/06/04 08:28
しかし、ロシアのPAK-FAや中国でのステルス機開発の現状を前にF-35A以外の選択肢はなかったと思います。無論、中露のステルス機の最終的な性能は未知数ですが、ファーストルックファーストキルの概念は日々存在意義を強めているのも事実です。ソフトウェア開発の遅れは部分的であれば、許容範囲内と考えます。F-35Aの背後を他の機種で守ることもできます。RCSが低いだけ、接近してドッグファイトに追い込まれることも少ないです。残る候補はF-15FXやF/A-18E/Fでした。幾ら日米同盟があるにせよ、この二機種では不安はあります。選定が適正かどうだったかは別として、F-35Aのリスクを覚悟してでも採用せざるを得なかったと思います。それに産経は国産派の傾向が強かっただけに、記事の意図に注意しなければなりません。国産第五世代はF-35A以上に時間的浪費でF-4EJの後継機としては、より非現実的でした。ATD-Xが後身のF-3になるのは十年以上の年月は掛かります。
名無し
2013/06/04 17:45
間に合わないf35は早急に採用見直しして欲しい、穴埋めに米軍予算削減で早期退役するF16かF15を導入すれば早期に戦力化できる。中古機で時間をカバーしている間に、F/A18L空軍仕様を国内で再設計生産すれば良い、海軍仕様より性能はアップ出来る。米国製ならクレームもつかないのでは?
th
2013/06/04 17:52
F15改修より、F16の最新版をつなぎで入れたらどうかと思いますけどね、10年使ったらフィリピンに売却すればいい。
マリンロイヤル
2013/06/04 18:44
代替品が無い以上F35一択でしょうね

F15もF2も安く無かったけど導入したじゃないですか

F22より汎用性も高いし開発費も出さないのにこれ以上を望むのもどうかと
第9
2013/06/05 05:22
F35が万能機だと思ってる信者さんは多いですね。熱と機体強度の問題はまだ解決してないし4.5世代機に比べれば確実に稼働率は落ち、維持費は上昇するのに呑気なもんですよ。
パイナポレオン
2013/06/05 21:05
特定の新機種を必要とした脅威とは、実は旧式機の終りの見えない延命でも対応できる程度だったのでしょうか。
多摩っこ
2013/06/05 23:27
いつも興味深く拝見させて頂いております。
このニュースを読んでF35の先行き不透明さにびっくりしました。
2016年12月までに「初期運用能力」を獲得できるのになぜ量産開始が2019年夏以降なのだろうか?このようなケースは他にあるのだろうか?ソフトウェアの問題ならば量産開始して後でアップデートすればいいのでは?他に量産開始出来ない程の問題があるのではないかと思ってしまいます。量産開始までの間に他の国がF35に見切りをつけてしまったら更に価格が上がってしまいます。F22のように米議会が調達中止にするのではないのか心配です。
uematsu
2013/06/06 07:13
お邪魔します。

第42回 なぜ! 絆を切りまくる小林幸子の不可解な行動と心理に迫る! - 生命科学的モテ研究の権威 ぐっどうぃる博士の 新感覚☆芸能ニュース解説 - MSNドニッチ!
<http://donicchi.jp.msn.com/opinion/goodwill3/article.aspx?cp-documentid=250611421&page=0>

によると、

 人は「こうしたい」「これしかない」と強く思っている時には他人がそれと違う事を言ってもなかなか耳に入らない、本人が痛い思いをして学習するしかない、中には何度痛い目にあっても懲りない・学習しない奴もいるが、それであればそれがそいつの性(さが)もしくは業(ごう)と思うしかない。

そうです。おそらく森本元大臣も清谷様のおっしゃられた事などろくに耳に入っていないでしょう。でなければ前に言いましたようにFXの存在「自体」を疑わせるような事など言わないでしょうから(F4がまだ使えるのならF35が完成し量産体制ができてから買うかどうか決めれば良い、どうせ開発パートナー国でもないのだから)。小林幸子の件でどうにかなるのは本人の歌手生命ですが、FXで痛い思いをするとしたら現場の自衛官及び我々日本国民(納税者)であって政治家や官僚ではない事を忘れてはならないと思います(連中の時間とお金の概念の欠如を許しているのは我々国民?)。
ブロガー(志望)
2013/06/08 08:17

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