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zoom RSS 「謎の円盤UFO」のリアリティ

<<   作成日時 : 2013/01/07 20:54   >>

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 さて、「謎の円盤UFO」の地球防衛組織シャドー(SHADO:Supreme Headquarters Alien Defence Organisation:地球防衛最高司令機構の略、人類影の組織の意味だが英語のシャドーの最後のwがない)は、秘密組織です。基本的に軍事組織であり、ストレーカー司令官は大佐です。

 で、シャドー本部はロンドン郊外の映画会社ハーリントン・ストレイカーの地下に所在します。というよりも、本部をカモフラージュするために地上の映画会社をでっち上げたわけです。

 本部を人里離れたところではなく、英国の首都に作ったわけです。映画の制作会社ならば奇妙な装置やら風体の格好の人間が出入りしても怪しまれません。敢えて、目立つ上物をつくって、本体をカモフラージュしたわけです。
 ストレーカー司令は映画会社の専務も兼ねています。ヤクザの「シノギ」みたいなもんですね。

 小説版のほうでは、映画会社が製作したホラー映画が「間違って」ヒットしてストレーカーが激怒した、という話があります。映画のヒットで儲かったろうからと、シャドーの予算が削られそうになったからです。


  ユーチューブの「謎の円盤UFO」日本語版オープニング
 http://www.youtube.com/watch?v=mJEkW2rnJQk

  シャドー設立が決定されたときに、組織を作るための予算が決定されましたが、そのとき設立委員から「何でこんなに保安費用がいるのだ」と声が上がりました。かなり巨額の予算が情報の管理・秘匿のために費やされたわけです。日本の特撮ものではこういうシーンはありません。また保安要員もあまり出てきません。
 最近では「宇宙戦艦ヤマト2199」では保安要員が登場していますが、仲間を疑うことも商売である保安要員や組織は日本の作品ではあまりそぐわないのでしょう。

 「謎の円盤UFO」以前の「サンダーバード」でも国際救助隊の機密保持に関わる話が出来ます。国際救助隊は「家族経営」なので内部に保安組織はありませんが、救助隊の機密を奪おうとする輩は火力をもって攻撃します。
  憲法学者の水島瑞穂教授は「君はサンダーバードを知っているか」という本の中で、救助隊は非武装だと書いていましたが大間違いです。教授は事実を歪曲しているか、あるいはキチンと作品を見ずに自分の妄想をで著作を書いたことになります。大学教授って楽な商売ですね。
 妄想を書いて金を儲けたいならば、教職を辞めて作家になればいいのに。

 国際救助隊は秘密を守るためには、武力を使うことを躊躇しません。組織の機密を如何に重要かということにたいして、我々日本人は鈍感です。

 ですから自衛隊で機密漏洩事件が後を絶たないのではないでしょうか。
 自衛隊の場合、なんでもかんでも秘密にしますから、何が本当に秘密かわからない。また機密を扱うシステムが不備です。
 富士学校の発表会などもプレスには非公開だし、撮影も録音もNGです。
 ですが、大した発表何してしていない。業界団体が作ったレポートの焼き直しみたいな発表を機密のごとく扱い、隠す体質には問題があります。公開して世間の批判を浴びないから間違いがあっても気がつかなかったり、直さなかったりします。以前膨大の教官らが書いた本が刊行され、間違いが多いと田岡俊次氏らに批判されましたが、そのような批判を受け、また批判を受けるという緊張感があってこそまともなものが出来るわけです。
 それが出来ない。だからぼくの本でも陸幕装備部はウィキペディアなんぞを参照に正誤表をつくって、正しい内容を間違えているとしたりするわけです。
 陸幕装備部のレポートは大学生以下、なわけです。で、おそらくこの正誤表は永田町の先生方から質問があった際のアンチョコとして作成されたのでしょうが、そうでればウィキペディア程度のリサーチを元に、国会の質疑応答が行われることになります。まさに自閉隊です。


 しかも国会の委員会ですら、機密の保持の義務がない。ですから、秘密の話がその日の夕方にはメディアに載ってしまいます。ですから秘密会議ができない。故に官僚が政治家を信頼して情報を出さない。まあ、その官僚だって委員会で知り得た情報をメディアにリークするわけですから目くそ鼻くそなんですが。
 
  「謎の円盤UFO」が制作されたのは冷戦まっただ中で、スパイ映画全盛という時代背景もあったでしょう。実際、「謎の円盤UFO」機密保持に関するエピソードも少なくありません。

 ストレーカーのオフィスはエレベーターになっており、シャドー本部への入り口になっているのですが、ここには音声照合装置があり、これにパスしないと司令部に入れません。
 またスカイダーバーの基地では、単にIDや命令書を確認するだけではなく、本人の写真の照合、諮問の照合、荷物の検査まであります。
  
 またシャドーでは重要な指令書は作成者が手書きで通信文を書きます。それを送信機に入れてスキャンさせます。この時筆跡確認がなされて、本人が書いたものでなけば送信できないシステムになっています。敢えて手書きにすることによって安全性を確保しているわけです。

 また作品中では機密漏洩を巡って軍事法廷が開かれます。これまた日本の特撮ものではお目にかかった記憶がありません。
 何しろ国軍たる自衛隊すら軍事法廷がありません。自衛隊よりもむしろシャドーの方が軍事組織としてのリアリティが感じられなくもありません。

 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
保安要員や監査官は、「私欲のために権力を乱用し、上から目線でチームの和を乱し、足を引っ張る内部の敵」として描かれることが多いようです>日本の作品
ヤマト2199でもそうです
旧軍憲兵隊や陸軍監査官の負のイメージが、警察への反感と合わさっていまだに続いているのでしょう
明日はどっちだ、
2013/01/08 04:54
イギリス人というのはこういう理詰めでいく作品が得意なようですね。
クラークの小説もそうですが、将来実現しそうな物が多いですね。
通信衛星は、クラークの小説で初めて登場しますが、特許をとっておけばよかったと嘆いたら、アイデアだけでは、特許を取得できないといわれがっかりしたそうです。
宇宙エレベーターというのも、クラークの小説で出てきますね。
これは、さすがにあきらめたようですが・・・
(=^・・^=)
2013/01/08 08:13

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