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zoom RSS 自衛隊、オスプレイ導入を検討

<<   作成日時 : 2012/12/23 15:40   >>

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オスプレイ、自衛隊導入に向け検討へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121222-OYT1T00539.htm?from=main2

 米海兵隊が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備した新型輸送機MV22オスプレイを巡り、防衛省は
2013年度、自衛隊への導入を検討する方針を固めた。

 防衛省はすでに、オスプレイの具体的な活用方法などに関する調査研究費500万円を13年度予算案に計上
する方向で調整中だ。



 ぼくは夏にWEBRONZAで、自衛隊のオスプレイ導入を勧める記事を書いております。

オスプレイの安全性を客観的に分析し、自衛隊の採用も検討すべきだ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012072100003.html?page=1

 まず政治的な理由です。自衛隊がオスプレイを試験して安全性を確認し、これを採用し、本土に配備すれば沖縄の感情的なオスプレイ反対に対する対策になからです。
 現在はオスプレイの導入の是非に関しては、感情論になっています。ですがこれが実現すれば何をやっても反対という、イデオロギーに凝り固まった一部の「宗教家」あるいは「宗教新聞」を除けば、沖縄の米海兵隊のオスプレイj配備に対する感情的な反対は沈静化するのではないでしょうか。

 自衛隊に配備するならば、特殊作戦用が最も望ましいですね。
 このためMV-22ではなく、空軍用のCV-22が宜しいでしょう。現在特殊作戦用の航空部隊は存在しません。陸自の第一ヘリ団に一応それらしい部隊は存在しますが、あくまで片手間のアルバイト的にやっており、本格的な特殊作戦用の固定翼、回転翼機部隊は存在しません。

 現状島嶼防衛において特殊部隊を投入する手段は事実上存在しません。つまり、せっかくつくった特殊部隊が遊兵化してます。
 
  これは特殊部隊が新しい部隊故に、将軍達のサポーターを有していないからです。新参ものの特殊部隊に大きいな予算を獲得する「政治力」がないわけです。
 ですから、本土決戦に備えた新型戦車や火力戦闘車とか役に立たない火の出る玩具が調達されます。
 中国軍が尖閣諸島に攻めてきたら、10式戦車が海を渡ってこれを撃退するんでしょう。頼もしい限りです。
 

 島嶼作戦に限らず、現代の戦争では特殊部隊による現地の情報収集は実戦では必要不可欠です。
 ですが、自衛隊では情報はあまり重要視されていません。本気で戦争する気がないからです。 

 将軍達は弾が出る玩具を並べておいて、兵隊にそれを磨かせておけばいいと思っているからです。


 ぼくは90年代初頭から自衛隊には特殊部隊や狙撃部隊を編成すべきだと主張し、これらは実現しました。ですが兵力の投射手段がなければ宝の持ち腐れです。
 
 現状を見れば陸自の将軍達の認識は30年以上は遅れております。
 ですが一定数の将官も恐らくは特殊部隊の必要性をある程度は認識しているでしょう。しかし、歩兵とか砲兵とか、自分たちの「村」の利益を優先しているのでしょう。
 つまり戦争に備えるよりも、自衛隊村のぬるま湯状態の「仲良しこ良し」状態の維持が優先されているわけです。
 
 いずれにしても幕僚長以下、将官としての資質を問われて然るべきです。

 
 まあ、アメリカでもその昔、同じような話があり、ケネディ大統領のトップダウンがあって特殊部隊の整備が進みました。「安倍首相」にケネディ並の見識があればいいのですが。

  
 オスプレイはご案内のように、ヘリのように離着陸でき、固定翼機のように速く飛べ、航続距離も長大という利点があります。それでけではありません。
 
 オスプレイの導入は特殊部隊用の航空機材を安上がりに済ませることが期待できます。
 
 常識的に考えれば島嶼作戦を意識した場合、特殊作戦用の航空部隊は最低でもC-130を3機、CH-47を3機、UH-60を3機(更にはOH-6あたりも3機)は必要です。3機必要なのは常に1機作戦を可能な状態を維持し、更に故障などの不足の事態に備えてです。1機をそのような状態にするためには本来であれば4機は必要なところです。

 ですがオスプレイならばC-130、CH-47、UH-60をとりあえず一機種で代用することも不可能ではありません。特殊作戦用として4〜5機のCV-22を導入できれば特殊部隊の力は大きく飛躍します。

 むろん搭載量やホバリングの性能などで帯に短し、襷に長しというところは出てくるでしょう。オスプレイはホバリングではヘリの劣り、水平飛行能力では固定翼機に劣ります。ですから長期的にはこれらの航空機と専門部隊が必要となるでしょう。

 それでも現状のゼロよりはいいはずです。

 ですが、調査費500万円は少なすぎます。また来年度以降には米軍の機体をリースして国内で実際に使って評価を行うべきです。

 
 ぼくはこのような話も夏に何度か永田町で講演したときに話しましたし、また上記のWEBRONZAの記事も関係者に撒きました。
 永田町でオスプレイ導入について、これを単なる沖縄に対する政治的なポーズのためだけではなく、自衛隊の戦力向上に寄与するための議論を行って欲しいものです。
  
 
UH-Xに関係している可能性があるエライ人達
画像

 

月刊WEDGEに「いつまで続けるのか丸投げ防衛装備調達」を寄稿しております。
http://wedge.ismedia.jp/category/wedge


 朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
【次期輸送機XC−2と自衛隊の川崎重工への偏愛について(上)】――緊急性はあるのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012112000007.html?iref=webronza

次期輸送機XC−2と自衛隊の川崎重工への偏愛について(中)】――急ぐべきは偵察システム
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012120500005.html?iref=webronza

次期輸送機XC−2と自衛隊の川崎重工への偏愛について(下)】――航空輸送力へのマイナス
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012121000005.html?iref=webronza


もう一つのUH−X疑惑――空自次期救難機を巡る疑問(上)(2012/10/29)
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012103100007.html

もう一つのUH−X疑惑――空自次期救難機を巡る疑問(下)(2012/11/01)
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012102600008.html


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安倍 「関係悪化するから竹島と尖閣はあげちゃいます」
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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
国防軍特殊部隊にオスプレイの導入いいですね。ローターの問題もクリアすれば救難にも活用できそうです。ちなみに地元で反対運動しているプロ市民はオスプレイの安全性の問題なんかどうでもいいんです。イワシの頭も何とかやらで、とにかく反対するのが使命ですので。
琉球土民子
2012/12/23 18:21
今の反オスプレイ闘争は、いつもの「米軍何でも反対」の延長線にあると思ってるので、あ〜またかと思っているので、無駄な税金を投入して、安全性を確認しなくても、勝手に終息するんじゃ…と思いつつ、自衛隊がオスプレイを欲しがるというのは、またいつもの「新しい物欲しがり病」が発症したのかと唖然としました。
みけねこ
2012/12/23 18:47
結局そういうことなんでしょう>またいつもの「新しい物欲しがり病」が発症

それに甘すぎます>「米軍何でも反対」の延長線にあると思ってる

沖縄の反米軍基地感情は、いまや反日米同盟感情、そして反「ヤマトンチュ」感情へと変質しつつあります
感情的な問題がさらに感情的にこじれて理性では対応できなくなる、解決できなくなるというのは、どこかの半島の話だけではありません
正直、オスプレイにそれだけの値打ちはありません

それに、オスプレイ導入には、防衛省よりも外務省が積極的だという噂です
もちろん目的は単なるアメリカへのゴマすり、導入目的は導入してから適当にこじつけるそうです
明日はどっちだ、そもそも明日はあるのか
2012/12/23 20:22
清谷先生こんにちは。先生は大戦略シリーズで監修をやっていたと記憶しております。間違いだったらごめんなさい。オスプレイは非常に使いにくいユニットでした。ゲームと現実とは別物とはいえ、先生は現実では使いやすいと思いますか。失礼しました。
ゲーマー
2012/12/24 01:36
現代大戦略はシナリオを担当していましたが、最後の方は実質的製作にはタッチしておりませんでした。ぼくが関わっていたのはシナリオであり、システムは担当外です。ゲームと実際の兵器は異なります。
キヨタニ
2012/12/24 12:55
F35より、オスプレイのほうが実用的な感じですがね。
ひゅうがあたりに積んで、ウロウロしていればかなりの抑止力にはなりそうですが・・・
(=^・・^=)
2012/12/25 08:18
>3機必要なのは常に1作戦を可能な状態を維持し、更に故障などの不足の事態に備えてです。1機をそのような状態にするためには本来であれば4機は必要なところです。
 艦船、若しくはAWACSのような24h哨戒が求められる航空機ならそうかも知れませんが・・・
mjd!?
2012/12/25 11:29
>mjd!?
米軍のイラン大使館人質救出作戦が何故失敗したのか、どのよう教訓を得たのかを調べてみることをお勧めします。
キヨタニ
2012/12/25 12:12
配備するならとりあえず共同開発(改良?)してしっかりf2の仕返し(技術いただきます)をしてから安全性を高めてからの配備が望ましい
なかさん
2012/12/27 20:51
早期のリースには、賛成です。
自衛隊の所属・支配下にあるオスプレイが存在すること自体が、ある種の抑止につながると思います。ただ、機種転換教育は普通のヘリ以上に時間を要するでしょうから、法律的に問題無いなら、客員扱いで、米軍パイロットもリースしても良いかも知れません。
ウィドウメーカーの誹りは、史上例を見ない新発想の航空機開発なのだから、開発中の事故が多くても、不思議はないと思っています。運用開始後は、人的ミスがほとんどのようですし、機体自体にもはや問題はないと感じています。
共同開発に言及された方もいますが、残念ながら、この機体に関しては、米側にメリットはなく、せいぜい、ノックダウン生産、よくてラ国だと思います。
テオ犬
2013/01/06 19:02

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