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zoom RSS AAV7調達でわかる、時間という概念と経済性という概念がない、陸自という組織。

<<   作成日時 : 2012/10/11 00:26   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 23 / トラックバック 0 / コメント 16

 陸自は来年度予算で水陸両用装甲車、AAV7を評価目的で導入する予定です。

 国産案があまりにトンデモだったのせいで、評価用の輸入となりました。今までのUH-Xや火力戦闘車みたいにはじめに国産あり、という姿勢から脱却したことは評価できます。

 いままでならば、評価用のサンプルなんて買わずに、いきなり開発はじめていたでしょう。


 ですが、問題は今回、新造品の輸入を予定していることです。予算が下りてから生産されますから、早くて2015年のデリバリーです。それから評価をして量産品をこれまた新品をオーダーして、ある程度数が揃うのは10年ぐらい先になるでしょう。


 それまで人民解放軍は何のアクションも起こさない、こちらの準備が整うまで紳士的に待ってくれる、そんな風に思っているのでしょうか。



 陸幕には国防には相手があり、相手に対抗するためには時間というファクターが極めて重要だという認識が欠けています。


 島嶼防衛は待ったなしです。
 これでは人民解放軍に陸自には当事者意識が欠けている、というメッセージを送ることになり、それは相手の冒険主義を助長します。

 来年度予算で米海兵隊の中古を買う、あるいはリースならば、来年度中のデリバリーも可能でしょう。調達までの時間も経費も大幅に圧縮できます。採用後の調達も米海兵隊の中古ならば尚更です。

 財務省はこんな予算と時間の無駄遣いを許してはいけません。
 中古の購入あるいはリースに切り替えさせるべきです。


 ブラジル海兵隊は現在26輛のAAV7を持っていますが、更に26輛を近代化した米海兵隊の中古から調達します。その後の26輛は新造の予定です。

 時間と予算は節約すべきです。評価用および、、初期のロットは中古で迅速に揃えるべきです。
 それが時間と予算の節約なり、迅速な戦力化が可能です。
 

 島が占領された後にピカピカの装甲車が何百輛揃っても出し遅れの証文です。


 それから評価して、ダメだったらどうするんでしょうね?
 たぶんダメでも、メンツとか絡んでAAV導入せざるを得ないでしょう。

 本来、他の候補も含めてサンプル調達するということが必要だったでしょう。

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コメント(16件)

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まったくです。
いまや、いつ占領されてもおかしくない状況ですから、来年早々にでも配備すべきでしょう。
ついでにオスプレイも購入しておくべきでしょうな。
自分の家を守ろうという気概があるのでしょうか?
(=^・・^=)
2012/10/11 04:22
自衛隊は島嶼防衛でプレッシャーを与えないよう監視部隊に留めるように計画しているのは当然知ってますね?戦闘部隊は前進配備しないです。西部方面隊であれば沖縄本島の第15旅団ないしは、西方普通化連隊に水陸両用車が配備されるかと思いますが?そして自衛隊は占領された島嶼を奪回します。極論ですが占領されてから何百両実戦配備しても大丈夫です。解放作戦が行われる前に配備完了すれば万事OKです。それと配備が急務であると言われますが予算の増額は何故全く考慮しないのですか?急務だから他予算を削減してでも割り振るべきでは?
まったく
2012/10/11 20:47
私も変な国産よりも、スタンダードのAAV7をお試し輸入したのは、良いことだと思います。陸自の見識が少しは改善したのか、単に国産案がひどかったのかは知りませんが(笑)。良いことは良い、と評価したいと思います。

なお、個人的には水陸両用装甲車の導入反対派なので(不要とは言わないが、LCACやLSD追加の方が遥かに優先では?)、「お試し購入」がリースで済んで安くなるなら、なお良いですね。

#購入してみて、ものすごく良い=演習で防御側がきりきり舞いさせられたりしたら、前向きに考えても良いかもしれませんが。。。まぁ、「やってみないと分かりません」からね。

繰り返しですが、国産兵器は実戦経験ゼロですから、国際的なスタンダード商品で「まずやってみる」という手順を踏むことは、一見コストがかかるように見えて実は「無駄な装備を何十両も購入しないで済む」という意味で、実際にはコスト削減に大きく寄与すると考えており、私は賛成です。

火力戦闘車だって、カエサルをリースしてみて、駄目ならそのとき考えれば良い気がするし、89式FVも、M2を借りて使ってみれば、ガンポートを開発しないで済んだでしょうに。ストライカーMGS vs 機動戦闘車も、96式 vs ピランハIIIも、battle provenなものを「使ってみる」のは、「国産のためにも良い」と思うのですが。。
ドナルド
2012/10/12 00:54
ドナルドさんよ
89式の代わりにM2?
失礼だが本気かいな
89式の開発は80年からだ
M2が米軍に配備された始めたのが81年
ついでに言えばイギリスのウォーリアは量産開始が86年だぞ
ガンポートは当時の主流で装甲強化は湾岸戦争以降だから、もし開発中に試験採用できたとしてもガンポートを装備するは必然
それと89式は圧延鋼板を使ってるがM2はRPGに脆弱なアルミ装甲だ、こいつを真似しろというのか
時系列無視しての無茶苦茶な主張は軍事を語るに値しないと思いますがいかがか?
おいおい
2012/10/12 07:07
ドナルドさんよ
89式の代わりにM2?
失礼だが正気かいな
89式の開発は80年からだ
M2が米軍に配備された始めたのが81年
ついでに言えばイギリスのウォーリアは量産開始が86年だぞ
ガンポートは当時の主流で装甲強化は湾岸戦争以降だから、もし開発中に試験採用できたとしてもガンポートを装備するは必然
それと89式は圧延鋼板を使ってるがM2はRPGに脆弱なアルミ装甲だ、こいつを真似しろというのか
時系列無視しての無茶苦茶な主張は、軍事を語るに値しないと思いますがいかがか?
おいおい
2012/10/12 07:07
アメリカから買うということなんですが韓国の方でアメリカから買った兵器がよく失敗するみたいなニュース見たんですが日本のアメリカ製は大丈夫なんでしょうか。SM-2とか今回のやつとか。
心配性
2012/10/12 21:13
おいおいさま

ご指摘はその通りですね。ありがとうございます。89式の開発「開始」には間に合っていないことになります。「開発前に評価」という話題からは、89式は撤回した方が良さそうですね。もうしわけありませんでした。

他の主張は変わりません。

以下余談。

89式と同世代のIFVはみな、ガンポートを廃止しています。ガンポートの装備は決して必然ではありません。最も問題なのは、その後の情勢の変化を無視して、そのまま生産を続けたことですが。ガンポートを廃止して、装甲板で埋めておいたら、一両当たり幾ら削減できたのでしょうか?3000万円くらい?あれ、とても高価そうですよね。

ちなみに、89式の代わりにM2を装備せよとは、全く考えていません。M2とちゃんと比較して、本当に良いものを作れば良いと言っているだけです(他の比較も同じ)。

繰り返しですが、日本の兵器は実戦経験が全くないからです。(これ自体は良いことですが)

では。
ドナルド
2012/10/12 22:56
ドナルドさんよ
89式の代わりにM2?
失礼だが正気かいな
89式の開発は80年からだ
M2が米軍に配備された始めたのが81年
ついでに言えばイギリスのウォーリアは量産開始が86年だぞ
ガンポートは当時の主流で装甲強化は湾岸戦争以降だから、もし開発中に試験採用できたとしてもガンポートを装備するは必然
それと89式は圧延鋼板を使ってるがM2はRPGに脆弱なアルミ装甲だ、こいつを真似しろというのか
時系列無視しての無茶苦茶な主張は、軍事を語るに値しないと思いますがいかがか?
おいおい
2012/10/13 08:02
それは財務省に寄稿すべき内容では?
そんな融通の利く予算があればの話ですけどねぇ
ノン
2012/10/14 11:04
あれ、新品買うんですか>AAV7
評価用だからてっきりリースかと思ってました。

最新鋭というような車両じゃなし、たかだかテスト用になんでわざわざ新品買うんだか…

もしこれが将来AAV7導入時に必要な予算を確保するための布石なんだとしたら(つまり今新品買っておかないと次から買えない、というのであれば)、責めるべきは防衛省じゃなくて財務省ですね。
Null Devices
2012/10/16 12:54
お邪魔します。
 使いこなせる人材を育成するのも、運用できる体制を構築するのにもそれなりの時間が必要です。つまり「今そこにある危機」にはどうやっても間に合わないのです。
 陸自は「海自や空自がやられた(=制海権・制空権が敵の手に落ちた)状態で、時間稼ぎのための本土防衛戦をする」ように作られていると聞いています。となればそれと「海上兵力や航空兵力との緊密な連携」が前提の上陸作戦とどうやって整合性を持たせるのでしょう。尤も本土防衛戦を「本気で」やろうと思えば、それこそ北朝鮮みたいに「国土そのものの要塞化」が必要でしょうけど、今の日本には満足な「国土のダメージコントロール」すら無い事は、東日本大震災や福島原発事故を見ても明らかです。結局中国や韓国のおかげで起きた「(離)島ブーム」に便乗しているだけではないでしょうか。
ブロガー(志望)
2012/10/17 08:10
長文失礼します
ブロガー(志望)さん
>陸自は「海自や空自がやられた〜
というのはちょっと現実から離れていると思います
なぜ敵が上陸する前に空自と海自がやられる(全滅?)必要があるのでしょうか?
海空自に相手の決戦に乗る義務はありませんので西から攻めてくるなら東北や関東へ退避していれば良く、
敵の上陸後も損害を抑えつつ、上陸船団の2陣3陣や補給に携わる艦船に対して攻撃を仕掛ければいいのです。
海空自が残ってる間は敵は上陸しないだろ、と思われるかもしれません。
しかし、それなら敵の上陸を防ぐという目的を達成できるので、相手が海空自の存在で上陸をためらうならば、より海空自は守勢に回って生き残りを図るでしょう(この辺りドイツの艦隊現存主義と考え方似てますね)
ゆう
2012/10/18 23:17
そして敵が本土に上陸しないと達成できない目標を掲げているならば、(上陸は損害と負担が大きいので出来ればやりたくないものです)
相手は海空自が残っていようが奇襲的に、もしくは十分な護衛を付けて上陸しようとします
奇襲的な上陸であれば補給路を締め上げれば良く、本格的な船団でも少しずつ損害を与えることが出来ます。
そして損害が出る中では、相手は十分な護衛を付けることは出来なくなるため、
我が方はより積極的な攻撃が可能となり、大きな損害を出すことになります。
ちなみに相手に損害を出せずにこちらの損害ばかり出るような状況ではこの前提は通用しません。
そこまで落ちたかわが国は…で終わりです
まあ、この内容は政府から死守命令(一兵たりとも上陸させるな)が出たら崩れるんですが…
そんなことを命令しないと祈っておきます
これと連携して陸自は動いているとお考え下さい。
まとめると「敵が上陸してても海空自が全滅してるとは限らないし、海空自は生き残りを図る必然性がある」ということです。
反論はもちろん歓迎です(正直1番の敵は自国政治家だよなぁ…と思う)
ゆう
2012/10/18 23:18
ロシアでさえ、イタリアからチェンタウロとフレシアを評価用にリースするらしいです。
ぽち
2012/10/19 10:46
ゆうさん、レスありがとうございます。
 私としては「陸自はどういった戦いを前提で組織等を作っているのか、その中で海自や空自との関係はどう位置づけられているか」という事を思って前回投稿しました。「海自や空自がやられた、または隙を突かれて(本土等に)上陸された場合に対処する」のと「離島に上陸する」のでは戦い方も海自や空自との関係も変わってくるでしょうし(戦前の陸軍は空母(揚陸艦?)や潜水艇まで作ったけど、陸自に戦車といった重装備を運べる輸送船はあるのかな)。となれば「水陸両用車の購入」といった次元の問題では済まなくなると思いますが、そのあたりを陸自・防衛省及び政府等はどうするつもりなのかなと思ったりします。
ブロガー(志望)
2012/10/21 11:20
米軍の防衛費削減で早期退役する海兵隊装備を購入して、先島諸島に1個連隊配置して装備させる。タイ国の軽空母を退役護衛艦と交換して対空能力のあるAV−8B搭載して遊弋させる。ハリアーなら航続距離も短いので専守防衛と言える。財政破綻しているヨーロッパの軽空母を2隻購入できればベター。中古兵器を活用すれば早期に安価に配備でき、離島防衛の覚悟を中共に示せる。
th
2013/03/01 20:40

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