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zoom RSS P-1・XC-2の共用部品のパーセンテージは本当か?

<<   作成日時 : 2012/10/24 11:02   >>

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 防衛省はP-1・XC-2はかなりのコンポーネントを共用化することによって調達コストを下げていると宣伝してきました。機体重量比で約15パーセント、、搭載システム品目数で約75パーセントの共通装備部品を使用しているとされています。それには疑問があります。

 
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 写真は先の国際航空宇宙展のカヤバ工業のブースです。

 アクチュエーターなどのコンポーネントがP-1用、XC-2用別々に展示されています。本来これらはP-1・XC-2共通のコンポーネントで済ませるはずだったものが、機体の特性などに合わせて、結局個別に開発、生産することになったそうです。他のベンダーでも同様の話があるとのことです。

 こういうところの開発負担費やコスト増のしわ寄せは下請け企業にきているようです。

 P-1・XC-2機体のサイズも用途もまったく違う機体です。 そもそも二機種同時開発という考えに問題があったと思います。そのツケを下請け企業が払わされているわけです。
 
 もっとも川重だけを責めるのは酷でしょう。何しろ開発主体は技本ですから。技本の見識こそ大いに問題視されるべきです。以前から繰り返して申しあげておりますが、技本とメーカー、商社との間には埋めがたい情報ギャップがあります。また基礎研究は殆どやっておらず、やってもメーカーに丸投げというケースが多々あります。

 まともな情報すら保っていない組織が技術をを評価し、将来の技術動向を予測することは無理です。
 これは開発に関わってきた多くの自衛隊OBも同じ意見です。技本があがために不要な開発をしたり、不必要な試験を強要され、必要のないコンポーネントを搭載することを強制される。これらによって開発費や調達コストが高騰している、そのように主張する人もいます。
 

 技本は解体して、予算分配と評価をする組織に衣替えし、そのための予算を取る。
 研究所は全て、技本本体から分離して研究に専念する。
 装備開発は各幕が主体となって主契約メーカーが責任をもって開発する。
 このようにすべきです。


 ぼくはまずCXを開発し、それを量産してその後、PXの開発・生産に望むべきだと主張してきました。CXの生産数は二倍に拡大できたはずです。そうなれば大幅に調達コストは削減できたはずです。

 また開発陣も二つの機体(その他UH-2や777)に案分されることなく、機体の設計に専念できたはずで、開発もよりスムーズにいったはずです。当然再設計などによる開発や調達コストも下がったはずです。
 その後PXを量産すればPXのを量産すればこれまたコストは下がったはずです。

 もっとも海空の予算の割り振りの問題がありますが、その程度の調整すらできないようならば、国産開発なんぞやめるべきです。


 P-1なんぞ一機ごとに設計変更があって大変だとことです。こんな調子で本当にまともな量産機が生産できるのでしょうか。

 P-1・XC-2は当初の予想よりも大幅に開発・調達コストが上昇していますが、このようなこともその一因と考えて宜しいでしょう。防衛省はまずこのような事実を公表しません。
 防衛省は納税者にたいして、せめて他の民主国家並の情報開示を行うべきです。
 

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ライフサイクルコストにしてもメーカー側から出す仕様書にしっかりうたっている項目に技本がチェックが行き届かず、後から改修して開発費が高騰するようなものですね。
ノン
2012/10/27 19:43

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