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zoom RSS 将来の中国は脅威か

<<   作成日時 : 2012/09/24 01:17   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 68 / トラックバック 0 / コメント 10

 昨今中国との尖閣諸島問題がヒートアップしています。
 
 ぼくは中国が将来軍事大国になるという主張には与しません。
 
 人件費の高騰で人件費の安さを売り物にした低価格製品で外貨を稼ぐことは難しくなるでしょう。しかも実際の外貨準備高も急速に減っています。リーマンショック以降の経済危機以降、欧米金融機関が貸しはがしを行い、投資を引き上げています。
 ですから人民銀行が民間企業に外貨を融通している有様です。
 
 今度の反日暴動でこの暴動の矛先が自分たちに向かう日が来るかも知れない、と考える外国企業も多くあるでしょう。中国に過剰な投資はしないで、せいぜいものだけで、いざとなれば夜逃げできるようにするような企業が増えるでしょう。

 かつては我が国の企業も北京に進出する際には、空港の近くにオフィスを構えるところが多かった。それはいざとなれば飛行機で逃げるためでした。
 今後北京でも上海でも空港近くにオフィスや住居を構える企業が増えるのではないでしょうか。

 中国に対する海外からの投資は確実に減少するでしょう。又ヴェトナムやミヤンマー、 バングラデシュ、更にはアフリカなどに生産拠点を移す国は増えるでしょう。

 その上バブルがはじけて、不動産神話も崩壊しつつあります。
 
 しかも人口の老齢化は我が国よりも遙かに急激に進みます。そしてセフティネットと呼ばれるものは殆ど存在しません。

 しかも、対日暴動は政府に対する不満のはけ口という側面があり、いつそれが政府に指向するかもしれません。
 
 更には共産党の人民解放軍に対する統制もかなり怪しくなっています。
 
 当の中国人も、裕福層は我が国や他の外国に資産を移す度合いが増えるでしょう。

 こんな国に投資をしよう、進出しようという物好きは減るのではないでしょうか。

 中国が今後も高い経済成長を続けられる可能性は極めて低いと思えます。

 
 現在人民解放軍はかなりのペースで近代化を進めていますが、技術を提供する国は減るでしょう。ロシアは既に中国を競争相手と思っていますから、技術移転には非常に不熱心になりました。
 
 同様に欧州諸国も途上国のマーケットでは中国は既に競争相手になりつつあります。それは兵器単体ではなく、防空システム、通信システム、セキュリティシステムなどの高度なシステムなどにおいても発生しています。
 EUでもかつてのような脳天気な対中武器禁輸緩和をいう国はフランスを含めて殆どありません、
 イスラエルぐらいのものでしょう。

 ただ、非常に近い将来、国民や解放軍の不満をそらすために我が国に対して軍事力の行使を行う可能性は決して低くないでしょう。
 ですからそのような島嶼防衛、ミサイル防衛などに防衛予算とその他のリソースを割くべきです。

 中国が全面戦争をしかけてlる、だから戦車も必要だ、と主張するのは限られたリソースを無駄に使うことです。
 10式戦車の調達などは今すぐにやめるべきでしょう。戦車も定数400を今中期防内に前倒しすべきです。
 更にいうならば戦車の半分ぐらいはモスボールするなどして、アクティブな戦車の数を200輛、あるいはそれ以下に抑えるべきです。
  陸自の装備の多くは旧式です。人手も足りません。部隊数だけを維持することは陸自の弱体化を招きます。

 使いもしない戦車を揃えるならば、その前に無線機を定数配備すべきです。しかもちゃんと通じる無線機を。また陸自の兵力を投射するための輸送機、ヘリコプター、揚陸艦艇などを増強すべきです。 

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
昔、フォークランド紛争なるものがありました。
イギリスとアルゼンチンの紛争で、イギリスは当時軍縮中でした。諸島配備のイギリス海兵隊は戦車はおろか軽火器しかなくアルゼンチンが揚陸させた、たかが装甲車に蹂躙されて壊滅しましたね。今のイギリスは当時とは比べられないほど弱体化しています。空母0フリゲート19隻、アルゼンチンが誤解してまた奪還しようとする可能性もあります。今度は大艦隊の編成は出来ずフリゲート数隻送るのがやっとですね。こんな事になったら清谷氏はその時どうすべきと思いますか?
名無し
2012/09/24 07:04
戦車などは、ソ連がらみで、北海道での戦闘を視野に入れてましたからね。
中国相手だと、諸島防衛が主でしょうから、海兵隊のような組織に力を注ぐべきでしょう。

海外でのインタビューでも相当関心を持たれてますから、欧米からの投資が減れば、ちゅごくは崩壊していくでしょう。
もう始まっている。いまの中国はおかしいという意見を言っているニューヨーカーもおりました。
(=^・・^=)
2012/09/25 09:24
短期的には中国は、厄介だと思います。人質(物質?)がいますし、損害を気にするのは日本の方だと思います。経済的に日本への依存度を下げても問題ないと(まだ、札束で顔を晴れると)考えていると思います。円借款も踏み倒されるのでは?
陸奥のABE
2012/09/26 20:34
10式戦車の調達を今すぐ止めろは流石に暴論でしょう(笑)
74式と90式の早期退役は進めて構わないと思いますが

兵器の更新はしっかり進めて行かないと近隣国に誤解されますよ
これ何気に重要な政治的メッセージなんですから
れれれ?
2012/09/29 14:50
現状では島嶼防衛よりも着上陸作戦を重視している、というメッセージを送っているように思えます。更に、3世代の戦車の同居による兵站・訓練の重い費用も大きな問題です。
キヨタニ
2012/09/29 14:53
戦車は400両程度は保有すべきでしょう。
本格的な戦争がないとも言い切れませんので。

その一方で、敵地攻撃能力保有・動的防衛力の向上を格段に進め、各種の装備の更新・戦闘機の全機シェルター化、無人機の本格活用・原潜や空母の配備等が必要でしょう。
軍事オタク
2012/10/02 14:37
お邪魔します。
 こんな事を言うのも何ですが、「大国である事」が軍事大国になるための必要不可欠の条件ではないでしょうか。大国で無くても「期間限定」なら軍事大国になる事は可能と思われます。例えばかつての日本は戦艦の保有数が英米の6割とされましたが、かつての日本は今の日本のような経済大国ではなかったはずです。ですから中国も軍事大国で「あり続ける」事は不可能でも、「バブル軍事大国」は可能と思われますし、その事によって日本が重大なダメージ(国の存亡に関わる)を受ける事もありうるのではないかと思います。
ブロガー(志望)
2012/10/06 22:02
10式戦車は1500両、装甲戦闘車(装軌式:89式改)は2000両必要でしょう。
生身の人間の損害を減らすためには当然です。
そして、それらを運ぶ強襲揚陸艦を10隻程度、ホバークラフトを40隻。
中国軍にノモンハンのように多大な人的被害を被ってはなりません。

核ミサイルと原子力潜水艦、地対地ミサイル(中距離弾道弾、ATACS含む)も、戦略的に必要ですが。
タコ
2012/10/07 21:27
南沙諸島と西沙諸島での中国の活動を見ると、尖閣諸島について日本の領土を守る決意をさらに固めるべきだと考えます。
アメリカの世論を味方につけるための努力も重要です。
かなりの忍耐を要することですが粘り強く交渉することが必要です。
らくなことではありません。安全を確保した尖閣諸島を子孫の代に残すことが我々の務めです。
passer-by
2012/10/07 22:33
記事の内容には概ね同意しますが、10式戦車の調達中止はいささか行き過ぎかと。
制式化されてから40年近く経過する74式戦車の更新は必要でしょう。それに10式はすでに生産が開始されていますので、これを止めるくらいなら既存の戦車の退役を早める方が合理的と考えます。れれれ?氏が指摘されているように、90式の退役を早めても良いかもしれません。3種の戦車が平行運用されていることの問題点を指摘されていましたが、これは2種類の戦車を平行運用していたことに起因するので、解決策としては運用する車種を1つに絞るしかないです…ってこれは以前にも別記事のコメント欄で書いた気が…
Null Devices
2012/10/08 23:19

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