清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

zoom RSS 防衛省調査団、欧州へ

<<   作成日時 : 2012/05/25 12:43   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 10 / トラックバック 1 / コメント 0

 現在、内局、陸幕、技本からなる調査団が欧州を訪問しています。
 
 主たる目的は昨年財務省に蹴られた、火力戦闘車関連の調査です。
 
 陸幕の火力戦闘車の開発があまりに杜撰で、あるために財務省はもっと真面目にリサーチしろ、輸入品の採用の可能性も含めて検討しろとして突き返されました。
 
 まあその筋によると陸幕はあくまでアリバイ作りで、調査は真面目にやる気はないという話も聞こえてきます。

 火力戦闘車は本来いすゞの6輪トラックを使う予定だったのが、同社に砲の反動を制御する技術無いため、同社が辞退。結果、消去法で三菱重工の重装輪回収車を使用することになったわけです。
 
 ところがこれはさすがに重すぎると特科の現場からも非難があるのですがオトナの事情があるらしく、初めに重装輪回収車の使用ありきで話が進んできたという経緯があります。

 現在の案では上限が20トンという輸送艦のエレベーターもつかえないので、船で運ぶにしても不便です。
 

 車体は外国製でもいいでしょうに。たまたまぼくのところに外国某トラックメーカーから防衛市場参入に関する話を聞かせてくれという話もありました。彼らは結構やる気満々でした。

 
 しかも現在の案は重すぎて島嶼防衛で使いづらいという批判があったので、砲を分離してスタンドアローンでヘリなっで空輸できるようにしようする、という話もでてきています。
 となると、構造が余計に複雑になり、開発費も増えるでしょう。当然全重量もより増えるでしょう。


 今回は火力戦闘車以外の件も含めて、スウェーデン、フランス、スイスなどを訪問しているはずです。
これは極めて異例です。このような現地調査が増えることは歓迎すべきです。
 やはり書類審査だけで戦闘機を買うような胡乱な真似をしてはいけません。

 今回の訪問先は「防衛通信」によるとカエサルを生産しているネクセター社の他、対空機関砲関連でラインメタル傘下のエリコン社、120ミリ迫撃砲を生産しているタレス社傘下のTDA社なども含まれているようです。
前者は(あまりに筋が悪く)本年度予算がつかなかった高射機関砲要素研究、後者はこれまた問題兵器の96式120ミリ自走砲が使い物にならないためらしいです。

 96式は自走式にも関わらず、牽引式を殆どそのまま搭載し、反動制御のシステムも付けないというプリミティブなものです。このため精度が悪く、射表をつくるの2年もかかったそうです。その割りにはコストは非常に高価でした。
 で、その反省のためか、装輪式の自走迫撃砲の可能性を探るらしいです。
 
 陸幕筋によるとBAEシステムズ社に関しては英国だけではなくスウェーデンも訪問するようです。簡易型自走榴弾砲、アーチャーも調査するようです。

 同社に関しては水陸両用のAAV7の調査も行うようです。

 既に陸幕では国産に見切りをつけて、AAV7を数両調査のように調達するという話も出ています。これが事実ならばこれまた画期的なことです。またどうせなら同じBAEシステムズ社の二連結型のバイキングもサンプル購入し、ことなるタイプの車輛を比較すべきだと思います。



 それから当面コメントはすべて承認制にします。 
 いくら注意しても、社会性を欠い独善的なコメントがなくならないためです。

 それほどご自身がたいそうな見識と情報をお持ちならば、自分のブログでもたちあげればいいと思うのですが、それはしません。実際アマチュアでも優れた見識や分析を披露しているブログは多々あります。
 ところが、上記のような輩は匿名に隠れて他人にブログに粘着し、嫌がらせをすることで、矮小な自尊心と肥大した自己認知欲求を晴らしたいようです。

 ぼくはそのような輩にお付き合いする暇も、気持ちもありません。

 無論間違いの指摘、まともな質問などには今後とも真摯に答えていきたいと思っています。



 WEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
有料ですが、一部は無料で閲覧できます。

火力戦闘車の開発は必要か(1)――重すぎる重量(2012/05/08)
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012050700004.html
火力戦闘車の開発は必要か(2)――優先すべき島嶼防衛
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012050900013.html
火力戦闘車の開発は必要か(3)――費用対効果と優先順位
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012051500010.html
火力戦闘車の開発は必要か(最終回)――自衛隊の弱体化?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012051600007.html


?ref=rss
【新刊のご案内】
拙著「防衛の死角」(PHP刊)



国防の死角
PHP研究所
清谷 信一

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 国防の死角 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





【告知】
画像

林信吾と共著の仮想戦記「真・大東亜戦争」シリーズが電子版が販売中です。
現在第一巻のみ定価450円→0円  なんと完全無料です
http://itunes.apple.com/jp/app//id480083237?ls=1&mt=8







テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 10
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
陸自のAAV7調達
島嶼防衛を強化 陸自に水陸両用車両 導入へ http://news.livedoor.com/article/detail/6891360/ ...続きを見る
清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所...
2012/08/27 13:01

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
防衛省調査団、欧州へ 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる