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zoom RSS わずか数時間で日本は中国に占領されるぞ? その5

<<   作成日時 : 2011/02/14 11:12   >>

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わずか数時間で日本は中国に占領されるぞ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5378

JBPRESSに掲載された元陸将・前中央即応集団司令官、柴田幹雄氏の寄稿を引き続き検証します。


>現在のようなデフレで、十分に金が回らないことによる不況であるならば、公共投資が1つの経済刺激策になるの  は間違いなく、防衛予算を増やし、装備も充実させることである。
>防衛産業は裾野も広く、これに資金を回し経済の活性化を促し、隊員募集をして雇用を確保することは、極めて有 効な経済刺激策になる。


 経済をまったくご存じないようです。過去我が国は景気浮揚策として公共事業などに何十兆円規模のカネをばらまいてきました。

 その結果、景気が回復したでしょうか。

 兵器を買っても、その経済波及効果は田舎の道路や公民館建設よりさらいに低いわけです。
兵器を買って国がよくなるならばソ連は崩壊していません。

 それができるのならばソ連は未だに繁栄を謳歌していたでしょう。
 アメリカだってアフガンの戦費を10倍ぐらい増やすでしょう。それで景気が回復するならば。ところが事実は逆です。 

 景気対策ならば同じ消費するなら武器弾薬を買う代わりに、東京ディズニーランドで無料の花火をドカスカ打ち上げて、外国から観光客でも呼び込むほうが余程効果があります。

 軍備に金を使えば景気が良くなるなら誰も苦労はしません。
 下士官ならともかく、将官がこのような認識を持つのは防大の教育に問題があるのかもしれません。防大は事実上理系(+体育会)であり、文系の幅広い教養を身につけることが難しいようです。
 本来将官ともなれば政治や経済、外交、歴史などの幅広い教養を持つべきだと思うのですが。
 

 将校や下士官=身内の雇用を温存するためにその若者=士の雇用を切ったのはあなた方じゃありませんか。お陰で現場は慢性的な人手不足です。


 対してバブル時代に採用された一佐はあちこちで余っております。しかも仕事が出来ない人間も多いと聞きます。
現場の二佐、三佐クラスはいつまでも変わることができない上層部の見識に不安を持っている人達が少なくありません。
 自衛隊の将来に見切りをつけて転職活動に励んでいる人間も少なくないようです。


 結局悪いのは他人だ、自分たちではない責任を転嫁し、「組織防衛」を主張しているに過ぎません。変革はしたくない、新しい玩具は欲しい、人員増=ポストが欲しいと駄々をこねる。
 しかも欲しいものはカードのリボ払い(後年度負担)で買ってしまうので、家計のやりくりは益々窮屈になっていくばかりです。ロー地獄手前です。
 
 金がないといいつつ、行き詰まることはわかっていて、OH-1やAH-64Dやらを買ってしまい、途中で調達中止。それでも懲りずに大金かけてUH-Xを開発しようとしている。

 つまり当事者能力も問題解決能力も無いわけです。ですから財務省主計官の主張がそのまま大綱に盛り込まれたりするわけです。

 会社でいえば役員会が機能不全なので、監査役か銀行が乗り込んで経営計画を書いているようなものです。これは非常に不健全な状態です。ですが、当事者に当事者能力がないのだから仕方ないでしょう。

  
>そのためには、陸・海・空のシェア争いを超越して統合の国家防衛戦略を策定し、それに基づき軍事的合理性のある大綱・中期防をつくり、防衛予算の積み上げ、配分をしなければ、まさにタックスペイヤーたる国民に申しわけない。
  

 まさに必要なのはそれなのですが、仰っているご本人がそれを一番理解しておらず、陸自の権益に執着していらっしゃるのが何とも残念です。




WEBRONZAにて「店舗・事務所の出店時に必要な保証金が過大すぎる 」
を寄稿しております。http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011012800013.html

同様に『防衛省の装備調達改革と「商社悪玉論」の欺瞞』も本日掲載されます。
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011020900025

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コメント(8件)

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ここは一つ防衛装備に何十兆円か投資してみてはどうでしょうか?まあ防衛力は上がりますし最低でも防衛関連企業は潤います。それがダメなら次善の策をだしましょう。防衛力が上がり経済効果がある物です。
なはは
2011/02/14 22:16
F-2複合材主翼に投じた予算が、787の構成品の
受注を生んだのではないでしょうか?
やん
2011/02/15 00:23
PBPRESS⇒JBPRESSでは、一貫して間違っているので細かいことかとは思いますが指摘させて頂きます。
ぽち
2011/02/15 10:18
>PBPRESS⇒JBPRESS
訂正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました。
キヨタニ
2011/02/15 13:49
公共投資が失敗しているのは、投資物件が完成した後にそれを使用した冨の再生産が期待したとおりに行っていないから。
防衛装備は基本的に「冨の再生産」は無いから、そこに投資しても経済効果が薄いのは自明(金自体は回るから、効果が全く無いとはいわない)。

やん氏の指摘は、「防衛装備に必要な技術」に投資して完成したから受注できたのであって、F-2を生産している事そのものは787の受注には直接関係しない(要因の一つではあろうけど)。
その意味では、技術開発への投資は今後も継続していく必要があるかと思いますね。

かといって防衛費にもある程度お金をかけないと「自力で立つ」のは困難ですし…何にどのくらいお金をかけるか、と言うのは難しい問題ですよね。
Null Devices
2011/02/17 23:25
雇用の面から供給過多の日本では
デフレの時は無駄な公共投資も良い物だと。
技術革新による効率化と産業変化は
片方で既存の関連産業雇用の喪失を招く。
高速無料化でフェリー産業や長い距離バスの雇用が、太陽電池や燃料電池の普及で・・・、
税金投入は既存民間産業を圧迫
する可能性も出てくる。
リチャードクー氏は防衛費こそ他の産業に
影響を与えない産業はないww
と言ってたような?。
ゼンジロウ?
2011/02/18 00:25
Null Devices様
複合材の研究に防衛予算を掛けたからこそ、
787主翼の受注につながった訳です。
また、ETCもAPARの技術です。よって、これは
「富の再生産」になっています。
GaNの研究も、将来的には富の再生産になる
と考えます。

2011/02/20 00:15
キヨと自作自演がすごすぎて引く

現実的に
公共投資などで軍隊に投資するのは簡単な景気政策になりやすい。そして、軍隊以外だと効果の大きく景気のあがりやすい投資ジャンルはすくない。

そして、現実的に自衛隊の武器発注などは減ってしまったため、工業系のけいきに確実に-営業をあたえてる。

そして、有益な道路、官公の投資にまわさないで、クソばらまきをやってしまったため、
景気が下降してるのはミンスですが。


また、確実な景気プランなどはすくなく、産業などうたないと確実に景気はひえる。また、そういったものをひかえたから、事実景気はさがってる。

公共投資をしなければというのは老害の妄想です
公共投資をしなければ、事実景気はこうよう、牽引できません




NS
2011/06/22 01:05

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