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zoom RSS イタリアの印象派、マッキアイオーリ展 日本人は何故印象派が好きか。

<<   作成日時 : 2010/02/21 22:03   >>

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 先週、東京都庭園美術館で開催されている「イタリアの印象派、マッキアイオーリ展」を見に行ってきました。

 イタリアの印象派、マッキアイオーリ展
 http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/index.html

 イタリア語で「マッキア派の画家たち」を意味する“マッキアイオーリ”とは、1850年代から60年代にかけてフィレンツェを中心とするトスカーナ地方で活躍した、先鋭的な画家たちのグループの呼称です。フィレンツェのカフェ・ミケランジェロに集ったジョヴァンニ・ファットーリやテレマコ・シニョリーニ、シルヴェストロ・レーガといった若き芸術家たちは、伝統と因習にこだわるアカデミスムの絵画に対して反旗を翻し、「マッキア(斑点)」を使用した新たなスタイルを生み出しました。
 
 彼らが目指したのは、アカデミスムの教育で重視されていた形態描写ではなく、目の前に展開する瞬間の「真実」を、色彩や明暗でありのままに表現することでした。彼らよりやや遅れて登場したフランスの印象派たちがそうであったように、マッキア派の画家たちも当初はその技法上の特徴を揶揄して、「マッキア」=「染み・汚れ」「無法者」のような批判的なニュアンスで捉えられていましたが、彼らは敢えて何かに背きたいという願望をはっきりとにじませて これらの挑戦に応じ、むしろ「マッキア」の名を誇りとしていたのです。


 フランスの印象派よりも若干早い時期に起きた運動だそうです。印象派同様、揶揄されるような名称が定着したのも同様です。
 ぼくはジョバンニ・ファットーリの「歩哨」という作品が非常に印象的でした。別にテーマが軍隊だからというわけではありません。
 シャープな構図、白を基調とした絵からは、乾いた空気が伝わってくるようなリアリティがありました。
 額の影が絵の上部にバーのようにくっきりかかっていたのが残念でした。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/feature/hiroshima1254924972297_02/news/20091007-OYT8T01247.htm

 展覧会は全般的に日本人には受け入れられ易い、あるいは馴染みやすい絵が多いと思います。ぼくは天の邪鬼なものですから、ルーブルやオルセーの展覧会など「名画」が多い展覧会には行く気がしません。普段見る機会がほとんど無いマッキアイオーリは一見の価値があると思います。
 湿度高い日本では空気に透明感がないのでこういう絵は中々描けないと思います。

 よく西洋人は「日本人は印象派ばかり好きだよね」と揶揄されます。美的感覚が偏っていると。ですが、これは当然なことではないかと思います。

 元来日本の文化は花鳥風月を愛で、自然との共存に美や意義を見いだすものです。対して近代までの西洋絵画はキリスト教のプロパガンダかエライ人の肖像画ばかりです。
 技巧としては上手いと思っても宗教プロパガンダには、日本人はシンパシーを感じないでしょう。例えは悪いですが、オウム真理教のアニメみたいなものです。

 絵画は民衆を洗脳し、従属させるための装置の一部でした。

 そもそも我々は一神教には親しめないと思います。ですから、未だにキリスト教徒の数が少ないわけです。

 自然や普通の人間の営み、太陽の光をテーマにしている印象派に日本人が惹かれるのは当然といえるのではないでしょうか。

 ぼくは欧州にいっても近代以前の絵画を見ません。以前は一応あれこれ見ましたが壁々しました。そんな暇があれば戦争博物館にいきます。別に絵で喰っているから「お勉強」のために見る必要はありません。
 絵画なんぞは好きか嫌いかだけですから。

 

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清谷 信一

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
印象派の絵は、かなりぶっちゃけた解釈ですが、宗教画でしか描けなかった女性のヌードをあるがままに描いたのが始まりだとか。時系列はどちらが先か解りませんが、春画によるエロの世界へ誘われた西洋人の春画に対するオマージュかもしれないなぁ、と思ったりもします。
クマのプータロー
2010/02/22 07:37

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