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zoom RSS 坂の上の雲とボーア戦争

<<   作成日時 : 2009/12/30 10:21   >>

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さて、変更、捏造との評判もあったNHKドラマ「坂の上の雲」第一部放送が終了しました。
 第二部以降はそのような批判も真摯に受け止めてドラマをつくって欲しいものです(多分、無視するんでしょうが)。

 日露戦争の勝因のひとつとして日英同盟の存在があります。
 これなくしては日露戦争の勝利は無かったでしょう。

 何故英国のような大国が怪しげな有色人種の新興国家、日本と手を組んだかというと、第二次ボーア戦争で大きなダメージを蒙っていたからです。

 1899年、英国は金やダイヤモンドなどの地下資源を狙ってボーア人のオレンジ自由国とトランスヴァール共和国に戦争を仕掛けたわけですが、当初の楽観的な予測とは異なり、多くの犠牲を出し1902年まで続きました。
 
 英国は勝つには勝ったのですが、45万人の兵力をつぎ込み、多大な人的被害と巨額の戦費で国が傾きました。

 これによってアジアに充分な軍事的なプレゼンスを確保できなくなったわけです。

 そこで仕方なく有色人種の新興帝国、日本と同盟を結んだわけです。つまりボーア戦争がなければ日英同盟もなく、そうであれば我が国は日露戦争に勝利できなかったでしょう。
 それ以前に対露戦争を決意できなかったのではないでしょうか。
 となれば、満州は勿論、朝鮮もロシア領になっていた可能性が高く、その後の歴史は大いに変わっていたことでしょう。

 南アに行ったときにアフリカーナ系の連中に「我々の先達がロシアに勝てたのは君らの祖先が英国人をさんざ苦しめたお陰だ」と話すと大変に喜ばれます。

 日本陸軍もボーア戦争に関しては非常に良く研究したようです。陸軍が機関銃の有用性を認識していたのはこのためでしょう。ボーア戦争では英軍は水冷式のマキシム機銃を多用していました。

 南アフリカは乾燥地地帯が多く、機銃の冷却水の入手に苦労しました。
 因みにアパルトヘイト時代南アの特殊部隊、レクスコマンドウが敵性地域を長期(3ヶ月ほど)にわたって偵察作戦を行うときは空挺降下で潜入していました。その際の装備の重量が約90キロ、三分の一ほどが水でした。それだ水の確保が厳しい環境なわけです。

 空冷式は発射速度や連射性は水冷式に比べて劣りますが、冷却水が必要なく、重量も軽いので野戦には向いています。ですから要塞などの守備には水冷式が有利ですが、野戦、ことに満州のような水の少ない場所では水冷式の方がいいでしょう。
 

 当時の陸軍の空冷式のホチキス機銃を選択したのはこのような戦訓を分析していたからでしょう。

 さて、現在の「我が軍」がどれほどに真剣さをもって装備を調達しているのか気になります。
 



 イラク戦争&統治とボーア戦争
 http://kiyotani.at.webry.info/200509/article_24.html

 やっぱりNHK! 「坂の上の雲」独自の「視点」を加える
 http://kiyotani.at.webry.info/200912/article_7.html


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ボーア戦争
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岡倉 登志

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先月、北海道の特集番組で、道北・豊富町での冬の野戦のシーンの撮影やエキストラの人たちの様子を放送していました。しかし放送は来年だとか。金魚のナントカみたいなちびちび放送ぶりですね。エキストラの人たちは真剣に、献身的に頑張っているのがよく伝わるのですが、実際の放送でものすごく気の抜ける内容になっていないかと早くも不安です。第1期を見ましたが、映画好きの自分としてはものすごく不満。結局、今のNHKではこの程度のものしか作れないってことなのかなあ。
SNK22
2010/01/02 21:47
 兵頭二十八師の『たんたんたたた』によると、当初陸軍は反動利用のマキシム式のコピーを試みたが、精密工作技術の立ち遅れで失敗し(完成品はジャムだらけ)、より甘い工作精度でも使えるガス利用ホチキス式が開発されたのをもっけの幸いに飛びつき、これが見事に当たったのが史実のようです。機関銃というと、秋山騎兵旅団ばかりが有名ですが、一般師団にも24丁を有する師団機関砲隊が編成され、ロシア軍を上回る機関銃火力で、日露戦争は戦われました。
 なお、陸軍もボーア戦争には関心を寄せ、かなりの情報収集はしたようですが、これを生かしたかというとそうでもないようで、情報は収集するより活用する方が遥かに難しいという現実は、今次大戦ばかりではなかったようです。(別に日本陸軍ばかりがそうではありません。ボーア戦争や日露戦争の教訓を、欧米列強は皆無視しましたから、世界共通の問題です)
土門見人
2010/01/03 10:53
少し前まで、ロシアは機関銃を多用していたが日本軍は白兵突撃ばかり・・・という誤った情報が垂れ流されておりましたが、そのような認識は徐々に修正されてきております。

ボーア戦争では陸軍は観戦武官を派遣していました。その報告書とか防衛省にはのこっていないものでしょうか。
キヨタニ
2010/01/03 12:46
 日露戦争当時は、機関銃の運用が確立されておりませんで、両軍ともどう使おうか、考えている内に実戦となってしまいました。更に当時の野砲に近いサイズでは、攻撃に使うには不便で、防御に有利だった。不幸なことに、日露戦争では我が国は攻勢に立ったので、機関銃運用では不利になりました。(黒溝台では防御に回ったので、日本軍の機関銃も猛威を発揮した)

 防研図書館で聞いてみると、分かるかも知れません。昔、偕行社記事のバックナンバーを全部チェックした時、ボーア戦争に関する記事が載っていた号があったことは記憶しています。
土門見人
2010/01/03 21:57
情報ありがとうございます。
キヨタニ
2010/01/04 10:14

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