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zoom RSS ハイブリッド車や代用燃料、自衛隊もエコに目覚めたか?

<<   作成日時 : 2009/01/16 12:38   >>

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【国防】ハイブリッド戦車などでCO2削減対策 自衛隊も省エネ作戦
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090109-OYT1T00438.htm

ぼくはこのブログでも06年から米軍のGTL導入などに関して述べてきました。何故か経済誌などではこの動きは殆ど報道されてきませんでした。産業に与えるインパクトは大きいと思うのですが。

 米軍が合成燃料の開発を推進
  http://tb.bblog.biglobe.ne.jp/ap/tb/8b88e5ca1a

  自衛隊とFT合成燃料
  http://tb.bblog.biglobe.ne.jp/ap/tb/4f09e8ab9d

FT合成燃料の将来性
 http://tb.bblog.biglobe.ne.jp/ap/tb/be980ff7a3



 環境面でもそうですが、自衛隊がGTLと車両用のディーゼル・ハイブリッドを導入すれば安全保障と産業の両面で有益と書いてきました。単に燃費が良くなるだけではなく、兵站も大きく変わる可能性があります、例えば3割燃料の消費量が減れば、単純に今まで100輛必要だった、タンクローリーが70輛で済むわけで、車輛も人員も削減できます。
 欧州や南アなどでは90年代後半から軍用のディーゼル・ハイブリッド車輛の開発を進めてきました。

 防衛省、自衛隊の取り組みは遅蒔きながらという感はありますが、やらないよりは遙かにマシです。ただ、何のためにやるか、その目標は何か、ということが重要となります。単に燃料費の高騰に対する備えというのであれば、原油の値段の低迷がしばらくは続くでしょうから、モチベーションが落ちると思います。

 まずは、燃料の中東依存を減らすということを目標の第一に持ってくるべきです。エコよりも燃料の中東依存を減らすということを主眼にすべきです。


 恐らくは、このような取り組みは防衛省・自衛隊の中で完結する内省的なものになるのでしょう。

 ですが、本来このような取り組みは省庁の垣根を越えて、経産省や国交省、文科省、産業界などを巻き込んで行うべきす。特に、自衛隊が本格的にGTLやディーゼル・ハイブリッド車輛を導入するのであれば、それを民間に波及させない手はありません。
 
 我が国の燃料需要の約8割が自動車用燃料です。その約2/3がガソリンです。これをハイブリッド・ディーゼルに替えるだけで、少なくとも5割程度の燃料の削減になります。しかもGTLを使用すれば、排ガスの有害物質が劇的に削減されます。ぼくは環境面を考えるならば二酸化炭素よりもむしろ有害物質の除去の方を優先すべきと思います。
 
 自衛隊が現在のトラックをすべてディーゼル・ハイブリッドに替えるだけでかなりの経済効果が見込めるでしょうし、それがきっかけとなって民間用のディーゼル・ハイブリッド・トラックの普及が進むでしょう。
 
 また自衛隊がGTLをブレンドした航空燃料や車輛用燃料を採用すれば、民間航空会社やガソリンスタンドへの普及も弾みがかかるでしょう。そうなれば自衛隊に投資したカネの何倍もの効果が上がるでしょう。
 関連省庁が連携してこういうことが上手くいく仕組みをつくるべきです。

 自衛隊が実験と実用化のためのミニマムの市場となれば、民間企業がこれらの新技術の採用、市場化は容易になり、内需の拡大特に設備投資にの呼び水となるでしょう。つまり景気対策になるわけです。狸が狐が通るだけ、そその後延々と維持費がかかって財政のお荷物つなる田舎の道路より余程経済効果があります。

 基本的に自衛隊は単に消費するだけの組織ですから、こういう時期こそうまく使わない手はありません。

 




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コメント(8件)

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戦車のハイブリッド化より、まずは
もはや無用の長物と化した「戦車」そのものを
なくすことが、省エネであり、省予算となるかと。
キクマル
2009/01/16 23:11
そういえばベトの宮崎駿監督も戦車は今の時代に必要ないと梅本弘さんの小説の解説で書いましたが、私自身はタイガー戦車が好きなのでこの意見に納得していません…。確かにガソリンは食べるのですが…。エコはエコでもエコノミーの方だからいいと思います。
ラジオランチ
2009/01/17 08:14
このようなキヨタニ氏への意見がありました  http://d.hatena.ne.jp/dragoner/20090109/1231519214
ガラパゴス
2009/01/17 19:01
このようなキヨタニ氏への意見がありました  http://d.hatena.ne.jp/dragoner/20090109/1231519214
ガラパゴス
2009/01/17 19:02
先月だったかNHKの朝のニュースでも米軍が二酸化炭素排出抑制に取り組み始めたということを報じていました。実効性がどれほどかは疑問ですが、昔からアメリカという国はまわりが地道に何かに取り組んでいても我関せずだったのにいったん形勢が定まると一気に方向を変えて変身してしまい、かえってまわりの国に「取り組みが甘いぞ」と改善を要求するようなところがあります。自衛隊もこの辺で取り組んでおかないと米軍から「遅れてるぅ〜」と言われるハメになるかもしれませんね。
 戦車に関して言えば、昔の戦艦と同じで実戦で無力なことが証明されるまではなくならないのではないでしょうか。あの排気ガスの量はすごかったけど…。
SNK22
2009/01/18 10:16
ぼくは未だ戦車は必要だと思います。
ですが、次世代の戦車は現在とはまったく異なるものになるでしょう。ただ、90式と大同小異の新戦車をつくるならほかにやることがあると思いますが。
キヨタニ
2009/01/18 10:47
約30年前に子供向けの本で書かれていたのキャタピラーがなくなり、ホバークラフトになるという未来の戦車の想像図は現実のものとなりませんでしたな。
ころころ
2009/01/20 01:49
キヨタニ先生が今まで書かれた記事等の反論が載せられております 
http://obiekt.seesaa.net/category/6108607-1.html
ピラーニャ
2009/02/01 23:38

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