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昨今はMRJ(三菱リージョナルジェット)に対する一時の熱狂的な報道が次第に減り、冷静な報道や分析がメディアに増えてきたような気がします。 とかくYS−11以来の悲願だとか、日本の技術に対する過度の期待でMRJの成功は間違いなしと断定するのは判官贔屓というものでしょう。それがひいては贔屓の引き倒しになります。 ぼくはあれこれ批判的かつネガティブな分析をしていますが、MRJの成功自体は願って止みません。 何しろこれがこけると恐らく日本の航空産業の世界に於けるプレゼンスはかなり低下するでしょう。失敗して「その次」になると政府も中々予算をだせなくなります。 また自動車、鉄鋼、機械などに加えて日本の製造業を牽引する産業という面では航空産業に期待もしてます。 ですから、やるからには成功して欲しい。だからあれこれ憂うべき要素を挙げているわけです。 ですが三菱や国の様子をみていると本気にやる気があるのだかどうも疑いたくなるわけです。 ぼくは「諸君!」に寄稿した記事でも航空産業の振興のためなら一兆円でも国は惜しまずに出すべきと書いていますが、日本政府として民間航空機産業を育成する、あるいは軍用機分野も含めた航空機産業の育成に関するグランドデザインが無いように思えます。いつものパターンだと中途半端な出資をして結局ものにならない、単なる天下り先へに仕事を与えただけ、というお得意のパターンになりかねないことを憂慮しています。 民の方にも意識が足りない。重工はパリのエアショーで日本大使公邸でMRJのレセプションを開きましたが、参加者の多くは日本人の業界関係者でした。千載一遇のチャンスで身内で飲み食いしている感覚が分かりません。 そんな金があるなら「エビエーション・ウイーク」や「フライト・インターナショナル」など世界のおもだった航空メディアの記者を自社の工場にでも招いてプレゼンテーションでもする方が余程有効です。 最近発売された前間孝則氏の「国産旅客機MRJ飛翔」は世界の航空産業の俯瞰から国内メーカーの体質、実力などが冷静に分析しています。これを読めばMRJは必ず成功する、などという楽観論は消えるはずです。 優れた日本の技術を持ってすればからならず成功するというならば、今頃世界の携帯電話は全部メイド・イン・ジャパンです。 優れたマーケティングと戦略なくしてものは売れません。 重工の「国営企業体質」も問題です。自衛隊機の場合、値段は原価積み上げ式です。原価プラス「適正利潤」です。この適正利潤が問題で、工員の人数×作業時間で工賃が計算されますが、大抵余裕を見て大目に申告します。それが何重にも重なるわけです。 工程数が多いほど会社は儲かりますから、部品点数を減らして工程数を減らすとかという発想は生まれません。これは重工の名航の人間から聞いた話です。 逆に工程数が多いだけ、あるいは原価が大きいほど会社は儲かるわけです。こういう考えでYS−11をつくっていたわけですからそら、高コストになります。 恐らく重工の上層部は危機感を持っているでしょうが、現場レベルまでその危機感を共有できているでしょうか。 そら、厳しい現実に目をつぶり「MRJは成功すると国民すべてが念ずれば必ず成功するのだ」という楽観論を信じている方が楽しいでしょうけど。それでは敵が来ると頭を砂に突っ込んで現実逃避をするダチョウと同じです(ただしこれは俗説で本当はダチョウは駆け足で逃げ出します) 実際MRJに出資を検討している某商社の担当者にもお会いしてあれこれお話を伺ったのですが、心情的には応援したいが、実際に出資をするには慎重となると言っていました。 資源高騰で随分とキャッシュフローが潤沢な商社にしても50億、100億の出資となれば趣味や浪花節では金は出せないわけです。 例えば当初1200億円といわれていた開発費はいつの間にか1500億円となっています。 報道によると国が500億円を負担するらしいですから、三菱の負担は200億円です。MRJの価格が大体35億円程度と予定されいますから、粗利がその10パーセント(かなり好意的です)として、3.5億円。200億円の開発費の超過分を埋めるためには60機近く余分に売ることが必要です。その分だけ採算分岐点は遠のきます。 重工はMRJを世界の市場5000機分の内1000機販売するとぶち上げていますが前間氏は「国産旅客機MRJ飛翔」のなかで以下のように分析しています。この5000機というのは今後20年間の予想です。 「MRJが市場に登場するのは早くても2013年であるからこの5年余の間に他社が約1300機を受注してしまうことになる。となると残りは3700機である。そこから中国のARJ21やロシアのスーパージェット100が、それぞれの国内市場の大部分と国外の一定数を確実に受注するであろうから、それを差し引くと2400機程度に減じることになる」 しかもその市場は二強であるボンバルディアやエンブラエルと戦わなければいけないわけです。1000機販売という目標の達成はかなり難しいでしょう。 メディアはオリンピックが近くなると金メダル一〇〇個は確実、とか根拠のない景気のいい話をぶち上げます。ですが結果は皆さんご存じの通りです。 別に金メダルがとれなくともぼくたちは何も困りませんが、多額の税金をかけているわけですから国もメーカーも当事者意識を強くもって事業に当たって欲しいものです。 国産旅客機MRJ飛翔
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キヨタニさん、あなた朝日新聞の日曜版に、TK‐Xの件で、またウソ800並べてましたね。 |
大町 2008/06/11 21:49 |
とはいうものの…。あの三菱ですから、景気の良い話をブチあげて、後はショーボンというパターンになりそうな予感がします。 |
お茶菓子 2008/06/12 09:15 |
いい指摘である。 国にも、企業にも、 |
guest 2008/06/12 10:24 |
東スポは全て嘘とは限りませんよ、たまにはとんでもない本当のスクープをブチあげるのが、東スポの恐ろしいところなのですから…。 |
お茶菓子 2008/06/12 19:20 |
>お茶菓子様 |
大町 2008/06/12 21:17 |
>大町さん |
774 2008/06/12 23:56 |
>大町さん |
東スポ 2008/06/13 03:11 |
みんなこんなレベルの低いコメントの応酬は止めよ! 問題は、納税者負担無く、多種多様な航空機産業を浮上させる策を出してクンロ! これが日本の新世代への貢献である。 **重工的意見、 |
guest 2008/06/13 06:12 |
確かに、でも無人偵察機は日本では飛ばす事はできないと元財務省官僚の片山さつきがバンキシャでかつて言っていたような…。 後は日本製スペースシャトルを作ろうとして結局は失敗したあげく、撤退した経緯があるので…。後は件の藤原正彦教授の父は気象庁の予報部・観測課課長補佐官で新田次郎ですからね…。まぁ富士山気象ド―ム建設の予算を取付ける事に成功した。という事だけですし、まぁ富士山気象ド―ムと違い三菱にとって簡単ではないと思います。というわけで無人偵察機は日本では無理だと思います。 |
お茶菓子 2008/06/13 08:31 |
お茶菓子先生へ:いい指摘である。官が |
guest 2008/06/13 09:36 |
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