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zoom RSS 少子高齢化は「問題」か?

<<   作成日時 : 2008/05/14 22:55   >>

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 そもそも少子高齢化を何で今になって騒いでいるのでしょうか。

 既にぼくが生まれた60年代には少子化が進むことはわかっていたはずです。
 戦後のベビーブーム以降、一斉他当たりの子供の数は2名、一家4名が「標準世帯」と呼ばれるようになりました。「家付きカー付きババァ抜き」と、歌に歌われたのもこのころです。
 対して戦前は10人前後の子供のいる家庭は珍しくありませんでした。それだけでも大変な少子化です。

 また高齢化にしても、既に70年代から日本人の寿命は大幅に伸びていました。「少子化高齢化」社会になるのは自明の理です。

 あと知恵になりますが、70年代以降、国家の歳入の1パーセントでも国内外の株式などで運用していればと思います。仮に上場企業に均等に投資していても、日経平均は上がっていますから損はしていません。
 しかも配当もあります。今頃最低でも原資の数百倍になっているはずです。
 そうして利殖していれば向こう半世紀ぐらいの年金の原資は出来たでしょうに。少なくとも狐や狸が通る道路をつくるよりは張るかに投資効率が宜しい。それと全部使うどころか借金までこさえてしまったわけですから。

 しかし未だに、国が借金まで道路を造れというバカな政治家や国民がいるのは信じられれません。
 GDPの6割を占める個人消費が増えないのは将来の社会保障に不安を感じるからです。にもかかわらず「道路ではなく『道路工事』が欲しい」からと借金すれば益々景気は悪くなります。国の借金も増えます。

 だいたい道路さえできれば景気がよくなるとか考え、自助努力もしない田舎が栄えるわけないでしょうが。
 とっとと集落を畳んでより大きな集落に合流するか、町場に引っ越すかすれば宜しい。公的扶助を出しても道路つくるよりは安いです。

 例えば道路特定財源の内、道路建設は1/3のだけにして、あとは株式に投資する。どうしても道路工事が欲しいという「シャブ中乞食」自治体や住民には現金で工事費の1〜2割程度の現金を恵んでやれば宜しい。
 経済効果が見込めない、しかも今後維持費がかかる道路を造るよりは乞食に金をばらまいた方が余程安上がりです。

 で、先ほど述べたような絨毯爆撃方式で現物のみの投資でも、10年20年立てばかなりの利益が見込めるでしょう。その利益を年金やらに当てるのです。しかもそれだけの金が証券市場に流れ込めば株式市場全体が活性化するでしょう。

 だいたい少子化といいますが、今の議論はこの少子化がこの先ずっと右肩下がりで続くことを前提としてる場合が多いようです。
 ですが、少子化が同じように延々と続くというのも悲観過ぎるような気がします。
 どこかで多産ブームが起こるかも知れません。ぼくら40代は結婚に消極的ですが今の20代は逆に結婚願望も強いし、結婚年齢も早いようです。しかもできちゃった婚が多くなっています。さほど悲観しなくても宜しのではないでしょうか。

 それに人口が8千万人になったところでドイツ並み、英仏よりはずっと人口が多いわけです。国内市場はそれなりに大きいわけです。

 メディアは悲観的な記事を書く方が売れるから書いていますが、それを真に受けて暗くなる必要はないと思います。
 オイルショックの時も、プラザ合意の時も日本がつぶれるような騒ぎをしていましたが今にしてみれば冗談みたいな騒ぎだったじゃないですか。


 先ほどちらっとTVのニュースを見たのですが、おばあさんが箱いっぱいの薬を見せていました。毎日薬だけで腹が膨れるくらい薬を飲んでいるそうです。あれだけ薬を飲めば健康な人間でも具合が悪くなるでしょう。

 高齢者にやたらに薬を処方して返って健康を害し、しかも医療費がかかるような時代遅れの医療をやめ、代用医療なども取り入れたり、食生活を改善したり禁煙を指導することなどの予算を使い、薬代や医療費を抑制しつつ健康を増進するような方法を模索すべきでしょう。
 そうして高齢者にかかる費用を減少させ、尚かつ生活のクオリティを高めるような工夫が必要だと思います。高齢者がみんな山のように薬を喰って、始終体調が悪い訳じゃないでしょう。
 何の工夫もせずに医療費介護費は拡大して当たり前、それに予算を付けろというのは役人の我田引水の論理です。


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クスリの件は誰が見てもおかしいと思うでしょうが、結局あれは“訴訟対策”であって、出さないと、後で訴訟になったとき“出してれば助かったハズ”というありがたい判決を裁判長様がお下しになるからです。
一昨日も、CTを取れなかったがためにくも膜下出血を見逃してしまう結果となった医師が書類送検されましたが、これもいずれは“頭痛にはすべてCT”という医療費爆上げの対策となってあらわれることでしょう。
つまり、医療が完全ではないということを患者の側が引き受ければ、これほどのムダな“対策”は採らなくていいハズなのですが、これは役人ではなく、小市民的な命惜しさの心性に阿り、不可能・不確実を医師を敵役にしたお涙頂戴にデッチ上げるマスゴミと、相手方が取りっぱぐれのない医師であることをいいことにトンデモ訴訟・判決を発している法曹のほうに問題があると思われます(役人はそれに追従しているだけ)
truly_false
2008/05/15 03:09
政府では、少子高齢化の歯止めを掛けるために外国人の受け入れを画策しているようです。

何のため?・・・少子高齢化の歯止めは社会保障制度の維持のためと説明されておりますが、彼らが来たところで社会保障の受け皿になるとでも言うのでしょうか?社会保障の水準を下げることは出来るかもしれませんが、彼らが来たところで税収は増えますか?
財界とともに日本が市場であるためになりふり構わず動いているのでしょうが、多国籍企業に至ってはすでに日本市場を相手にしておりません。ましてや、移民の連中に高給を支払う意思がないのは明白なのに市場の維持とはヘソが茶を沸かします。

市場が市場たり得るのは、中産階級が豊かなことであって、単純に人口が増えることではないのです。
クマのプータロー
2008/05/15 06:02
>高齢者にやたらに薬を処方して返って健康を害
間違え。
高齢者に薬を与えず、延命させない事が正解。
>小市民的な命惜しさの心性に阿り
結果、高齢者に適切な医療を医師が施し、救命してしまう結果が現状の惨事。
自分が訴追されないの大切で、社会保障制度のバランスが崩壊しようが知ったこっちゃないもんね。
pongchang
2008/05/15 06:04
格差社会になって若者が貧しくなっている、彼らには結婚して子を育てるだけのお金がない、だから少子化が進むと言っている学者や評論家が腐るほどおりますが「本当か?」と思います。昭和30年代あたりは学校を出て正社員になっても生活費が高くて一人暮らしは難しい、だから結婚して夫婦とも稼ぎでやっと家賃などを払って人並みの暮らしができたのだと私などは聴いております。結婚すれば子が出来るのは当然のことです。今は非正規雇用の人でもなんとか一人暮らしが可能なほどに社会全体が豊かになっているのです。少子化は社会全体のベースが上がった結果ではないかと思います。
 古代ローマでも少子化が深刻化したのはアウグストゥス皇帝の時代、つまり政治も経済も安定して国民の生活水準も上がった時代でした。まさに歴史は繰り返すだな、と思います。
 外国人、特に特アの人の受け入れには私は反対です。政府は慈善事業やるためにあるわけではありません。
きるすてん
2008/05/15 09:03
 道路以外ではアジア開発銀行なんぞも、財務省主導でODAのかわりのようなことをやってます。

 少子高齢化問題は日本国内における労働生産性にもろに影響が出てくる。今後お年寄りばかりの時代に年寄りに購買意欲があってたくさん消費するかが問題でね。
ななし
2008/05/15 17:45
私が小学生の頃なんて、人口が増えると食糧が起きるとマスコミが散々煽りまくったけど、で子供が少なくなったら、少なくなったらでマスコミは騒ぐし、週刊現代の酒井順子のエッセイを読んで思うのだが、顔がよければ、本を読まなくても許せるという事自体、顔は悪くても、知識や知恵を武器に成り上がるという歴史を見事に否定するあたり、週刊現代やマスコミの知性はかなり低いなぁと思いました。
酒饅頭
2008/05/15 20:13
道路特定財源は、地方の人間も払ってるんだよ。不満があるなら車を持つな、東京の人間は電車に乗ってろ。
土建屋
2008/05/20 00:09
東京に住んでいるからといって地方を乞食呼ばわりするとは、お前は一体何様のつもりだ。江戸時代から先祖代々東京に住んできたとでもいうのか。違うだろ、元をたどればお前も地方の田舎モノの末裔なんだよ。
土建屋
2008/05/20 00:55
はい、生まれてこの方我が家では自家用車なんぞ持ったことがありません。
仰るとおり、ウチも地方出身(少なくとも13世紀まではどこにいたかたどれますが)ですが、自助独力もせずに、他人様の金を当てにしたことはありません。
 因みに陸の孤島とよばれる地域に住んでいたときも自家用車はもっておりませんでしたが、何か?
 別に地方に住もうが都会に住もうが、テメエで努力もしないで人様にたかるのは乞食です。乞食を乞食と呼んでどこが悪いのですか。
 
 地方によっては人によっては自助努力をしているところも人もいっぱいいます。そういう自助努力をしないところほど、寂れるし、しかも更に国にたかります。ぼくが批判しているのは後者のほうです。単に地方対都市という枠組みで話をしているわけではありません。
  
 そういう乞食を乞食といってどこが悪いのでしょうか。
 人間としての意地や矜恃がないひとは侮蔑されてもしかたないじゃないですか。
 それとも自分たちの税金をあげてでも狐や狸しかとおらない道路をつくりたいですか。
 この先国が借金で潰れても人様の金で道路を造り続けますか。 
 
 
キヨタニ
2008/05/20 10:00
 ようはもちつもたれつなんですよ。
国や地方が庶民から税金という名目でたかって、特別会計や天下り問題にメスを入れないままに、また庶民から冨を巻き上げようとしている。

 それは土建屋も飯を食べなければならんから税金でもなんでもお金はほしいわけでね。辞めろといってもどうにもなるもんでもなく、ブタバコに入れるくらいのような法律でもつくらんと無理なんじゃなの?
ななし
2008/05/20 16:57
 それからよく自己責任でお前が悪いお前らの工夫が足りないとうやからがいるんだが、こういうことを言う人というのはたしかに正論なんだね、まあ親方日の丸に頼ってばかりじゃいつババをつかまされるかわからんから、自分で工夫して自分の力で生きていかねばならん、これは正論だよ。

問題は政府や地方自治体といった為政者側にいる人間、つまり税金をどのように使っているのかそういうところの批判の矛先を微妙に工夫が足りないとかそういうことを主張することでずらしているという風に思ったりしてね。

為政者側は彼らは要は批判さえなければ、ばれなければいいという感じだからね。
ななし 2
2008/05/20 17:04
ただ地方の問題ってのは、その住民が怠惰だからなんではなく、そのむかしの田中角栄の“国土の均衡ある発展”とゆー、マクロ経済の趨勢を無視した政策レジームに起因するものであって、地方住民がいまや都市部からのアガリを口を開けて待ってるだけの分際に陥ってしまったってのも、結局はその過てる政策の結果にすぎないっつうことです(農業・土建の問題もこれと同様です)
さらに、この問題をややこしくしているのは、“先祖伝来の土地が…”とか“日本古来の美風が…”とかという、これまた過てる歴史観(つうかイデオロギー)であって、よく歴史を顧みれば、人の営みは経済的メリットに則って行われていることが分かるワケなのですが、政策を改めるのは比較的容易でも、この歴史観を改めるのはそー容易でもなさそうってことです。
まあつまるところは、戦略上の誤りを戦術で正すことはムリだという(また戦略上の誤りなのに戦術が悪いよーにいわれる)、まことに基本的な問題に逝きつくワケです。
truly_false
2008/05/21 11:59
じゃあ北海道も沖縄も「乞食自治体」だから切り捨てますか?
「自助努力」の結果ロシアや中国になびいても良いですか?(「自助努力」するにも元手がいるしこれまで日本人相手にやってダメだったら近くにいる金もってそうな客にアピールするしかない)
実際、これは対馬で起こってることですけどね

防衛問題扱ってるのにこんな事も分からないんですか?
an
2008/05/28 21:44
さらに言うならそれほど国の予算の中で公共事業とか道路の占める比率は高くない
これほどまでに借金大国になった理由は
減税と社会保障費の増加

というか、日本全国で得た利益を東京本社に集めることで繁栄しているシステムではどっちが乞食だという話だ
悪名高いゼネコンの本社は殆ど東京にあるし、官僚も東京に住んでいる
東京自体、どう考えても元が取れるはずのない鉄道やら道路がいくらあると思ってるんですか・・・

これでせめて東京が外国から金をあつめてくれれば良いんだけど現実は・・・
an
2008/05/28 22:00
 今の若者は貧しいから結婚して子を育てるお金が無い、だから少子化が進むという説を垂れ流している連中は例えば団塊世代の存在をどう思っているのでしょうか?日本中がまだ焼け野原で国民は食うものも着るものもロクに無いという時代に彼らは生を受けているのですが…
きるすてん
2008/05/31 17:48
 戦時中に政府が推し進めた「生めよ育てよ政策」が戦後になって実を結んだのだ、とでも仰るつもりなのでしょうか?
きるすてん
2008/05/31 17:52
道路じゃなくて鉄道を作ればよろしい。
個人が車を持つなんて贅沢だと言いきっていい時代がもう目の前に来ている。

また、少子高齢化ではなく
少子化による人口の適正化であり、
その過程での高齢化であるわけで、
200年後には適切な状態に均衡しているであろうさ。
名無し
2008/06/22 04:00

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