清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

help RSS ナチス占領下の陽気なパリ市民」写真展に非難の嵐

<<   作成日時 : 2008/04/27 23:01   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 8

 http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2381946/2857976

 で、現地では「この展覧会に並ぶ、水玉模様のドレスでパリの大通りを散歩する女性やルクセンブルク庭園で遊ぶ子どもたちなどの写真に対し、激しい非難が巻き起こっている。1940-44年のナチス占領下で数千人ものユダヤ人が強制移送されたことや、数え切れないほど多くのパリ市民が苦難に耐えたことを、これらの写真は表現してはいない」という非難があるそうです。


 だって本当だからしかたないじゃない。


 まあ、フランス人が一番触れて欲しくない過去ですからね。戦後もインドシナ居座ろうとしてケチョンケチョンに負けて逃げてきたり、あるいはさんざんゲリラを拷問したり虐殺したアルジェエリアからこれまた逃げてきたりしましたが、これらはまだ許容できるのでしょう。

 ですが「非人道的な」ナチスに尻尾を振って平穏に暮らしていたというのはどうもプライドが許さないようです。故ミッテラン大統領あたりの世代の政治家には「元レジスタンスの闘志」というふれこみが多いのですが、これもどれだけ本当か怪しいものです。日本の「元予科練、元特攻帰り」みたいなもので。

 本気でナチとことを構えていたらパリはおろか国内で戦闘状態になっていたはずです。またパリでレジスタンスのゲリラ活動が行われたいた形跡もさほどないわけです。
 ドコールの亡命政府にも当初大方のフランス人は冷たかったわけですしね。ドゴール支持派が増えたのは戦局が連合国側に有利に傾いてきてからです。
 
 で、ビシー政権というナチの傀儡みたいな政権があったにもかかわらず、戦後は「戦勝国」としてでかい面をし、あまつさえ安保理常任理事国におさまっているわけです。まあ、こういう外交の手練手管は我々も学ばなければいけません。

 こういう写真展でそういう事実が暴かれると「偉大なるフランス」の沽券に関わる、あるいは「戦勝国」としての正当性まで瓦解するという恐怖心があるのでしょう。

 実際あれこれ当時の様子を書いた本を読むと概ね、ビシー時代のパリは暢気だったようです。

 以下の「ナチス占領下のパリ」(草思社)にその様子が紹介されています。


ナチ占領下のパリ
ナチ占領下のパリ
出版社/著者からの内容紹介
これまで、レジスタンス一色に彩られてきた感のある占領下フランス史を、対独抵抗派とほぼ拮抗していた積極的対独協力派の実態を描くことで修正をはかる。

内容(「BOOK」データベースより)
第二次世界大戦中、フランスは4年間にわたってドイツ軍の占領下に置かれた。その間の歴史は、これまでレジスタンスの神話に彩られて紹介されてきたが、実は、占領ドイツ軍と結託することによって財を築いた者や、ゲシュタポに協力した者など、レジスタンスの活動家とほぼ同数の積極的な対独協力者もいたのである。本書に描かれたナチ占領下のフランス国民のさまざまなエピソードは、これまでの偏った歴史を修正する一助となるであろうが、同時に、平和な日常が崩れた状況にあって、人それぞれが、どのような生き方を選ぶかを知りうる点で、興味深い資料といえよう。
アマゾンの紹介より。

ナチ占領下のパリ

テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
むしろ、フランス人にとって堪えたのは、ドイツによる占領よりも、イギリスによる地中海艦隊攻撃(メルセルケビル海戦等)のほうでしょう。
これでヤケを起こし、ドイツに靡かせる結果になってしまったワケですから。
truly_false
2008/04/28 02:49
>だって本当だからしかたないじゃない。


いくら
撮影者がナチスのプロパガンダ誌「Signal」のカメラマン
でも、写真そのものが捏造とかじゃないなら仕方ないねえ。
「未発表の作品」なのだから実際にプロパガンダに使われてはいないのだろうが、そういう背景も含めて「本当」として認識するなら。


「パリ市民が苦難に耐えたことを、これらの写真は表現してはいない」
と言っても、まあ、そうだろうね。
こんな程度のものを静かに見れないってのは、やっぱ"なんちゃって戦勝国”だからかなあ?
abcd
2008/04/28 03:50
 鹿児島の知覧基地で出撃命令を待ちながら終戦を迎えた方のお話によりますと、特攻へ出撃する直前に写された隊員たちの写真がみな爽やかな笑みを湛えた表情なのは「軍部のやらせ」などではなく、本当にそうであったのだとの事でした。
 「反戦・平和」を金科玉条のように崇め奉りながら人一倍戦時中の事に詳しい方たちに言わせれば、死にに行く直前の特攻隊員が笑みを湛えていられる筈がなく、また、ナチス占領下に「水玉模様のドレスでパリの大通りを散歩する女性やルクセンブルク庭園で遊ぶ子どもたちなど」はあってはならない事なのでしょう。
 戦勝国に都合よく流布された歴史のシナリオに、私たちはいつまで付き従い、躍起になって辻褄を合せなければならないのでしょうか。
 第二次世界大戦が終わって、今年でもう63年にもなると云うのに!
 伊郷五十八
2008/04/28 12:15
 日本ばかりか、独仏も言論統制かかってるんでしょうか。暗黙の。
 十年もっと前の『朝まで生テレビ』で、渡部昇一が「ヒトラーは、社会主義者です」との発言は衝撃だった。『現代の理論』の安東仁兵衛なんか「よく、そんなのが大学教授やってんな」‥‥。挙句に、司会の田丸みすずは「渡部さんて、ヒゲを生やせばヒトラーそっくりですよね」なんて。ま、場の空気を支配することで、他人の言葉を封殺するってことですか。洋の東西を問わず。
 
夜回り
2008/04/29 02:29
世界不思議発見でチベットは清の領土であり、チベットに鉄道が引かれてチベットの人達は喜んでいるとかという中国の宣伝を喜んでやっていたし、グリンピースは市民団体であり、イブニングファイブでグリンピースを弾圧する水産庁と海上保安庁は悪質だという報道をやってましたから、おまけにコードギアスR2は視聴率的にハヤテのごとくや絶対可憐チルドレンに勝っているのに、認めていないし…。嘘や言論統制が多いTBS…。
TBSの嘘と言論統制
2008/04/29 07:47
だって中国共産党の宣伝部の日本宣伝部のTBSだもん、実も心も中国共産党に捧げているし、オタクを弾圧するのが大好きなTBSですからね( ̄―+ ̄)ニヤリ
名無しの案山子
2008/04/29 18:40
TBSはオタクに関してはヤラセや捏造や言論統制は許されると思っているし、去年10月のアッコにおまかせの事件を観れば明らかです。どうせヤラセでオタクを苛めて楽しむTBSですし、
名無し
2008/04/29 19:11
TBSはナチスと同じという事なのか?オタクなんて、笑われて当然の気持ち悪い連中だろが、偉そうなにするな。
紅茶cookie
2008/04/30 19:19

コメントする help

ニックネーム
本 文
ナチス占領下の陽気なパリ市民」写真展に非難の嵐 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
[ ]