清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

zoom RSS 新聞の「名刺広告」はもうやめたら如何?

<<   作成日時 : 2008/01/04 23:57   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 2

 新年の新聞で目にするのが名刺広告です。有名企業の社長の名前で名刺のような体裁の広告がずらっと並んでいるアレです。

 余計なことかもしれませんが、これももうやめたらどうでしょうか。かつてぼくは読売の広告局専属のハウスプロダクションで働いていまして当時、この手の名刺広告も担当していました。

 実は正月は広告が減少する時期です。ですからレートが安い名刺広告でも広告枠を埋めたいわけです。まあ埋め草的な広告なわけです。

 この手の広告って実は広告主に何のメリットもないわけです(違う、当社はあるぞ、オレは目立ちたいから出稿するという奇特な広告主もいるのでしょうが、寡聞にしてあたしゃ知りません)。広告費は金額的には大企業にとっては鼻くそみたいな金額です。といっても当時は一枠何十万円かしました。いまは新聞広告のレートが下がっていますから随分と下がっているでしょう。ですがタダではないわけです。
 経済が右肩上がりの時代ならともかく、企業側の本音はこういう「お付き合い」は減らしたい。 できれば断りたい。が、新聞社との「良好な関係」を維持するためになかなか切れないわけです。悪くいえばヤクザにみかじめ料を払うような感覚で出稿しているところが多いでしょう。
 
 で、昭和天皇が危篤になった88年末、多くの企業は名刺広告を辞退する、と言い出して新聞の広告局は頭を抱えました。新年おめでとうという趣旨の名刺広告を出して、新聞が発行される前に天皇が崩御したらさぞかし間抜けなことになる、と断られるとそれを説得するのは難しかったわけです。

 広告主からしてみれば天皇の危篤はもっけの幸いだったのでしょう(不敬ですなあ)。日本国がPKOやら平和活動に協力しろといわれると憲法を言い訳に逃げるようなもんです。
 このときは締め切りギリギリまで新聞社の広告営業と広告主と間で激しい攻防が続き、出稿を自粛した企業が相当数でました。

 何のメリットも広告主にない名刺広告を強要するのは、新聞記者が羽織ゴロと呼ばれた時代の残滓のような気がするのですが。

 こういうところから意識を変えていかないと、新聞が生き残れなくなるような気がします。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
不動産屋時代、この手の名刺広告を自社発行の賃貸情報誌に載せてましたw
もちろん大家さんは嫌がってましたが、本社からのノルマもあって拝み倒して載せてましたな。
賃貸の場合、2月3月が空き部屋埋める最大のチャンスなんで、力のある不動産屋の広告営業には大家さんも弱いんですよ。
まあヤクザな商売ではありました。
Tammy
2008/01/09 03:30
激しく同意

意味のないもので金巻きあげる体質だからネット広告にあっちゅうまに追い抜かれる
danngo
2010/07/27 14:34

コメントする help

ニックネーム
本 文
新聞の「名刺広告」はもうやめたら如何? 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる