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zoom RSS 出版は構造不況産業、若手の育成をどうするか?

<<   作成日時 : 2007/12/31 10:56   >>

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スクープ連発でも部数減 週刊誌は死にかけているのか
http://www.j-cast.com/2007/12/29015191.html

これを大石英司氏がブログで取り上げています。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/

で、書き手の老化を指摘しています。書き手の人選が悪い。「明らかに10年前20年前の書き手に、惰性で頁を委ねている。それじゃ、書き手てと一緒に年を取ったオヤヂ世代しか読まないに決まっているじゃないですか」

仰る通りだと思います。それは編集側が保守的になっているからです。ですが、一方で週刊現代のようにスクープを飛ばしても雑誌が売れないという困った現状もあります。ある程度保守的になるのはしかたないでしょう。
 何しろ博打を打って負ける確率が現状では高いわけです。

週刊誌だけじゃなくて雑誌はどこも辛いです。部数が減っているのも問題ですが、もっと大きいのは広告費の減収です。
誌面を一新するためにデザインも書き手も一新する、あるいは面白ければ無名の書き手も登用するというリスクを冒すのを嫌がるわけです。で、どこの雑誌でも「安全パイ」と思われる同じ人が書いている。しかも主張は10年一日だったりするわけです。
 肩書きだけで素人以下の大学教授とか元役人とかに駄文を書かせていたり、名前だけは通っていますが旬をすぎた作家ばかりを集めるとか権威にすがりすぎているげんじょうはnなんとかする必要があると思います。



 今やかなりの情報やニュースはネットでタダで手に入ります。ネットの情報は不確かであると言われてもじゃあ新聞、雑誌が真実を伝えているかというとそうでもないわけです。

  雑誌が生き残るためには
   @ネットに載っていない情報を載せる
   Aネットでも公開されている情報を上手に編集しまとめて一覧性のある記事にする。
   Bビッグネームに頼らず見識や意欲のある書き手を登用する

 まあ、このくらいしかないのでしょうが。実際難しい。



もう一つの問題があります。若手の書き手が育っていないわけです。30代や20代向けの雑誌で読者と同世代の書き手を欲していても、相応しいのがいない。結果としてぼくたち40代の書き手の方に仕事が回ってくるわけです。
 
 ぼくらが若手の頃(とっいってもぼくがデビューしたのは30歳前後でしたが)は、ギャラが安くても経費を出してくれたわけです。例えば記事になってもならなくても海外取材の経費を持ってくれたりしました。取材と称して編集者とトラック島に行ったこともあります。直接記事になりませんでしたが、その後小説を書く際に非常に役に立ちました。今日日そんな贅沢をさせてくれる出版社はないでしょう。
 ところが今は海外取材でも経費は出ません、取材の結果が面白ければ採用するかも知れません、というのが大手でも普通の対応だったりします。
 
 ですから、書き手が色々体験できないわけです。極端なことを言えば資料の書籍を買う余裕すらないので、もっぱらネットでしかリサーチをしなかったり、ということも多いわけです。

 結論を言うと、広告がもっと入らないと(あるいは広告に頼らない紙面の雑誌を目指さないと雑誌は活性化しない、となります。
 その広告を集めるがこれが一番難しいことなんですが。
 こういう業界に身を置いていると民主や与党が農業を特別扱いして税金をばらまこうとしている現状には非常に腹が立つわけです。

 というわけで若い人には将来ライターとか作家になるな、とは言いませんがかなりの覚悟か、実家が金持ちで仕事に収入を頼らなくていもいい身分なんぞが必要だったりすると思います。
 


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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
 出版社もIT化やグローバル化の流れには逆らえないということでしょうし、かつては安いコストで豊かを享受できてた時代、現在はブックオフとかそういう中古市場で買えばいいそういう時代です。

最近佐藤優が立て続けに本を出版してますが、あれを見ていると出版業界のいたいたしい状況が見えてくる。
ななし
2007/12/31 11:36
各国のネットで披露される過激な意見が、雑誌よりはるかに面白いし、未来の方向が示唆されているのだから、古色蒼然たる雑誌を新世代が読む理由が無い。 ここに各国メデイアの知の貧しさがある。 迎える2008年のキヨタニの活躍を願っています。健康に気を付けて、元気に過ごして下さい。 板の皆さんにもエールを贈ります。 良くも悪くも、全世界の新世代への貢献となる未来学の掲示をお願い申し上げます。 ありがとうございました。
  
guest
2007/12/31 18:03
 漫画も、トレースをしている漫画(特にメガバカ)の存在が知れ渡ったことにより危機に瀕していると思います。

ころころ
2008/01/03 23:23

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