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help RSS 【水に落ちた犬を叩いていると思わぬ火傷を】守屋スキャンダルの先に横たわるもっと重大な問題

<<   作成日時 : 2007/11/03 00:11   >>

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 世間様では明けても暮れても守屋守屋です。

 ですが、こんなことばかりを騒いでいていいのでしょうか。

 ハッキリ言えばこれはある意味、すでに過去の問題です(問題ではないとはいいませんが)。

更に重大な問題、あるいは「今そこにある危機」の方が深刻です。それは現在防衛省では目先の経費削減で商社やメーカーの利益が減っていることです。

 どこも接待どころか、天下りの受け入れにも渋くなりつつあります。何しろ準大手の総合商社が高々200万円程度の入札に応札してくるご時世です。まさになりふり構わずです。
 こんなことはちょっと前までありませんでした。

 ぼくは経費節減、調達費の効率化自体には無論異論はありません。問題は当局の点数稼ぎのために担当者が目先の削減にばかり目がいき、将来を見据えた戦略的なデザインを欠いていることです。

 商社もメーカーも営利企業ですから儲からなければ、事業から撤退します。例えばこのままマージンが減り続ければ、防衛産業から撤退する商社がゾロゾロでてきます。

 そうなった場合、防衛省は自分たちで輸入を行えるのですか、ということです。現在の装備施設本部は約600名、対して英国防省の同様の組織であるDE&Sは約2万9000名です。
 経理装備局が約250名、合わせて850名に過ぎません。

 英国と同等の人数にするならば少なくとも2万8000名の防衛省職員の増員が必要です。陸自の4個師団分の人間が必要です。 一人あたり平均して人件費が1千万円(給与、社会保障費、各種手当て、教育・訓練費、出張旅費、リクルート代など間接費用含)として、年間に最低掛かるコストは2800億円、になります。

 つまり防衛省全体の定員を増やさないのであれば陸自4個師団分の人員を削減しなければならない、人員を増やすのならば2800億円(実際はオフィスなどの増設など経費は更にかかります)の固定費用が毎年かかることになります。
 防衛費を上げないのであれば、装備調達費以外のその他の支出を大幅に削減する必要があります。

 完全に商社を排除した場合、最低2800億円ぐらいの装備調達費(あるいはライフサイクルコストも含めるなら教育、整備、維持費なども含めて)コストを削減できなれば、増員をするメリットはない、あるいは商社に任せておいた方が安上がりということになります。
 
 防衛省にその覚悟はありや、ということです。防衛省だけではありません。批判するマスメディアはそこまで計算して報道しているのか非常に疑問です。

 
 これは商社だけではなくメーカーも同じです。業界の再編というグランドデザインを描かずに、目先のマージンを削るだけでは、ぼくが前から指摘しているように、防衛産業から撤退する企業が相次いで近い将来防衛産業は確実に衰退し、「そして誰もいなくなった」という事態になりかねません。
 特にメーカーの場合、特殊な技術をもった企業が撤退した場合、その回復は容易ではありません。
 
 ですからぼくは常に調達の合理化と業界の再編、メーカーや商社の一定水準の利益の確保をセットで訴えてきました。


 コスト削減は業界の再編をにらみながら戦略的に行わなければならないということです。ところがイソップ童話ではありませんが、防衛省が今やっていることは金の卵を取るために雌鳥をしばいているわけです。
 

 今回の守屋騒動で木を見て森を見ないような商社悪者論をやたらに振りかざせばそれは、取り返しのつかない結果になります。一歩先を見なくてなりません。水に落ちた犬を叩いて遊んでいると思わぬ火傷を負うことになります。
 

 現在そして未来の調達をどうするか、防衛産業の基盤をどう整備していくのかという問題の方が、守屋氏の悪事という「過去」の精算と追及よりも深刻かつ重大であります。

 誤解がないように申しておきますが、守屋氏の件は現役職員たるその子飼いの連中含めて徹底的に摘発をやるべきで、かつ再発防止策も徹底すべきです。

 それはそれ、これはこれで別個に考えるべきアジェンダであり、味噌も糞も一緒くたではいけません。


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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
元国防総省ラムズ長官は、納税者負担を軽減しながら、防衛力の強化を図る提案を市民側へ要請している時代にありて、
一国家の大本営(防衛省)だけの防衛策では、どうしようも無いと思う。テロを防犯の範疇として捉え「多国間市民連帯共同防御システム構築」と、多国間市民連帯自主オペレーションなる未来
防衛が必要。即時に趣味側で多国間と実験に入れる準備は整ってはいるが、残念ながら、好漢−石波防衛大臣も、自公連立内閣の防衛族も、世界がここまで進んでいることに気付かない。これを可能にする技術を「遠隔越境制御技術」と言う。趣味の分野である。参考:http://cliplife.jp/clip/?content_id=ykmn1afz
もう、軍事官僚や退役者が、企業に受け入れ要請なんかしている時代ではない。 守屋ゲート問題とは、旧世代では、時代に処して行けない典型的事件だ。 山田洋行(防衛庁OB元専務)も、あの守屋夫婦も全くどうかしている。

guest
2007/11/03 05:45
>批判するマスメディアはそこまで計算して報道しているのか非常に疑問です。

マスコミがそこまで考えているはずがないではありませんか。マスコミの基準は、面白いか面白くないか、売れるか売れないかかが基準であり、実質的には何も考えていないと言えるでしょう。
シロ
2007/11/03 11:24
guest氏、不気味な投稿はそろそろやめるべきだと思います。せめて空気を読むべきかと。
けけけ
2007/11/03 11:41
なるほど、企業を圧迫するのも結果的に自分の首を絞めることになるんですね。
長田ドーム
2007/11/03 15:58
なるほど、企業を圧迫するのも結果的に自分の首を絞めることになるんですね。
長田ドーム
2007/11/03 15:59
GEが山田洋行と日本ミライズの両方の代理店契約を解約したようです。

しかし、キヨタニさんがおっしゃるように、前部自前で調達したら、それこそ莫大な経費がかかるでしょう。さらに、勝者がメーカーの見積もりに何にも乗せないで、防衛省に提案したら、儲からなくなってしまいますから、マスコミの指摘はおかしいように思いますがね。
成田の近くの住人
2007/11/04 10:30
けけけ先生へ、不気味と思うそのセンスがすでに大本営ダス。これは地球規模の未来防衛学である。
guest
2007/11/04 10:51
guest はん。

ご自身でHPなりプログしなはれ。
これが「空気」でっせ。
恐らく皆さん、あなたさんについて
「引いてます」わ。
落武者
2007/11/04 11:59
The All:「引いてます」だろうが、引かないだろうが、役人の暴走を阻止し、ボーダレスで地球規模の合理性を探求しない限り、国家(幕藩)や旗本の命運を左右する半導体研究新世代なる¥年収100万円以下の奴隷階層を救済する道は無し! どう考えても、役人のセンスは、もう時代にズレまくりだ。守屋問題とは
役人の暴走が国(幕藩)を滅ぼす典型的な事例である。
guest
2007/11/04 14:37
キヨタニさんへ、私の書き込みがご迷惑でしら、訪問や書き込みを止めましょうか? 地球規模の善き防衛は、国防総省の方針でもあると、認識す。
guest
2007/11/04 14:45
guest氏は以前からいつも指摘してるんだが、まず仕組みというものに対しての
見識がないんだ。

問題をとりあげてケシカラン、ケシカランと言い続けても、何の解決にもならんぜ。気持ちはわかる。しかしじゃあどうすればいいか、代替案とか自分なりの見識とかないんかね。

国益のためなら体を汚していくことだってあるんだよ。そういうものもすべてひっくるめてすべてにおいてケシカラン、
ケシカランいつものパターンだね。
これがアドバイス。
ななし
2007/11/04 15:28
 官僚たたきもいいが、現実そういう役人をつかって国益のために動いていかねばならんのだよ。官僚を使いこなす政治家がいないから、こういう問題がおきている。だから小池大臣も辞めることになったんだ、こういう構図をどうやって解決するのか、もっとそのあたりもケシカランばかりじゃないく代替案なりだしていこうよ。
ななし
2007/11/04 15:32
guest氏は、なんというかユニークな論説をお持ちなので、一般人にすぐ理解できるような主張ではないのではないでしょうか。清谷さんのHPのコメント欄で主張しても、恐らく理解されえないでしょう。ご自身のHPでじっくりと主張なさるのが吉かと。

逆に清谷さんが、これはこれでblogの伝統文化として保存していきたいとお考えならば私は口を挟みませんけれど。
けけけ
2007/11/04 16:53
「引いてます」というより、ぜんぜん意味がわから無いので読む気がしません。
もう書かないでほしい。
ななし
2007/11/04 17:03
コメントにレス失礼します
>>guestさん
>一国家の大本営(防衛省)だけの防衛策では、どうしようも無いと思う。
1、国家、民族、我侭、がある以上、国や地域や個別の独自の防衛力は必要となりますよね。
2、日本は利益がある程度同一な米などと一緒に防衛をしています。一国の範疇を超えての防衛、という考え方はそうとう古くからあるのでは?
3、「市民」は足手まといになるので、とっとと退避できるようにすることが、防衛にとって一番役に立つこと。
4、多国間市民連合的なものはすぐに則られて悪用されます。いろいろ調べてみましょう。「民衆は豚」以外のなにものでもないですよ。引っ張っていくやつの言いなりなだけ。
5、「時代」というより、常に現状を見極めようとし、じゃ、どうしたらいいのか?だけが重要であると思います。「時代」を語るのは雑談時だけでいいのでは?歴史を語るのは、その時代を語るのではなく、事象を語るのですしね。

guest氏は、でも、判りにくいけど、一般例が見れて、私にはおもしろいですね、
unimaro
2007/11/04 18:03
エントリを一言で要約すると
「戦略的談合のススメ」ですね。
守屋氏が裏でやっていたことを表で堂々とやれと。面白いと思います。

ただ残念なのは、本論は「マスが減ることへの対処」として書かれているのですが、「マスを減らさない、増やすにはどうしたらいいか」という視点が完全に欠落していることでしょう。縮小均衡、効率化を目指すだけでは、発展は望めないのですが…。
キヨタニさんにとっても、財務省は絶対無敵完璧な存在なのですね。
彩葉
2007/11/08 13:16

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