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zoom RSS バーバリーが本国工場を閉鎖、中国で生産の方針

<<   作成日時 : 2007/01/17 23:00   >>

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 バーバリーの生産、中国移転方針に 「英ブランド危機」非難続々[01/15]

 http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200701150011a.nwc

 本国の工場を閉めるといっても、ウェールズの工場一箇所だけで、300人が解雇されるそうです。で、中国で生産を開始するということです。全部英国の工場をしめてしまうわけではありません。
 
 蝋引きジャケットのバーブアワーと同様、高い製品は国内で、安いグレードの製品は中国で生産しようということでしょう。

 バーブアワーのジャケットは中国製の割りには高い気がします。何しろ昨今のポンド高で輸出は大変でしょう(欧州域内はユーロも上がっていおるので、まあいいのでしょうが)。

 戦略としてはある意味正しい選択です。
 が、消費者は「英国製」あるいは「英国御用達」というところに、お金を出しているわけで、コストは削減できたが、お客が逃げてしまった、という結果もあり得ます。その場合ブランドイメージ回復はかなり厳しいものがあるでしょう。
 
 因みにリーバイスは米国工場を閉鎖しフィリピンで生産していますが、その後日本では501の販売が落ち込んだそうです。日本人の消費者はメイド・イン・USAの501にシンパシーを感じるのであって、メイド・イン・フィリピンの501には欲しくないらしいです。
 
 もっとも中国で生産された件の安っぽい蝋引きジャケットは日本でも有り難がって着ている人は多いですから、ローハイミックスが成功する場合もあります。


 ただ、バーバリーは日本では三洋コートがライセンス生産していますから、海外生産が悪いわけではないわけです。問題はスクラップ・アンド・ビルドで英国の工場を閉鎖して、人件費の安い中国で生産するという点でしょう。しかも昨今欧州のアパレル業界は中国からの輸入で大打撃を受けていますから、タイミング的によろしくない。
 
 不思議なのは日本ではバーバリーブランドで革靴とか、本国では全く作っていないものまでバーバリーのブランドで売っています。これはブランドイメージを損なわないのでしょうか。
 因みに英国のバーバリーの店で売っているのはチャーチの靴です。
 ダンヒルも靴下は日本向けだけだそうです。英国でダンヒルの靴下を探してもありません。日本人は食事やら外出先で靴を脱ぐことが多いからそのような日本向け製品を作ったそうです。 

 まあ、ライセンシーと自社製品という違いはあるのでしょう。ですが中国で生産するとなると日本でライセンス生産が成り立たなくなるかもしれません。

 ただライセンス品には利点もあります、概して欧米のコートは東洋人には袖が長すぎる傾向があります。
 ぼくは洋服はよく欧州で買うのですが、シャツやジャケットはともかく、コート類は袖が長すぎることが多いのであまり買ったことがありません。その意味では日本人の体型に合わせたライセンス生産は便利でしょう。

 こういうことをつらつら考えると、ブランドって何なんでしょうと思ってしまいます。

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コメント(9件)

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バーバーリーも何も、服はほとんどユニクロなので支那産なのは前々からです。ガリなのでSがあるのが好都合です。
truly_false
2007/01/17 23:27
過去日本に於いては、百貨店に並ぶ製品のブランドの大半がライセンスブランドと言っても良かったでしょう。

8〜90年代にかけて、日本経済自身は坂道を転げ落ちる過程にありましたが、百貨店に於いては海外の様々なブランド製品が凌ぎを削っていました。

海外のライセンサー(ヴィトン等の巨大ナショナルブランドより規模の小さい)が極東アジア、取り分け日本を新規マーケットとして開拓する必要に迫られ、日本の代理店や問屋にライセンスを次々に提供、日本が欧米に次ぐブランド覇権戦争の主戦場になっていったからです。

当然、その中で惨敗し退却するブランドが多数を占めた訳ですが、確実に業績を伸ばし日本に一定のマーケットを築き上げる事に成功したブランドも可也の数に登りました。

其処で培ってきたノウハウや経験を元に次にライセンサーが行った事は国内代理店や問屋に対してのライセンスの延長停止でした。言い方はアレなんですが、もう手前に用は無え、って感じです(w

00年以降ナショナルブランド以外にも多数のブランドショップが百貨店を介さず、銀座等の一等地に次々に進出していった背景の一つの遠因です。
北極28号
2007/01/18 11:05
 友人がレディースのライセンスのデザインをやっております。これらの「ライセンス品」は実は日本でデザインされており、本家のデザイナーのOKがでれば、そのデザイナーの作品として販売されます。用は単なる名義貸し。何だが詐欺のような気がしますが。
キヨタニ
2007/01/18 23:48
http://www.jnews.jetro.go.jp/cgi-bin/newsb/wlnews.cgi?id=shiten&no=80
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2006/06_1124_moshiq.html
Made in EUのブランド品といっても工場労働者は主に出稼ぎ温州人なので温州生産品と大差ありません。
えの
2007/01/19 08:51
パリの北駅地下にトルコ人街があり、そこはたこ部屋状態の縫製工場があります。できた製品はメイド・イン・フランスてなはなしもあります。
原産国ってむずかしいですね。
キヨタニ
2007/01/20 23:55
いくらなんでも、中国、では英国民も怒りましょう。せめてインドくらいにしておけばよかったものを。
unimaro
2007/07/29 18:01
はじねまして、当方、6月にて、バイバリー、ゲス、ダナギャラン等の社長?会長?となのるデビー?デビイル?と、たまたま、食事をしました、この人って、本当でしょうか?
太郎
2009/07/06 12:37
メルセデスベンツのセカンドブランドに「スマート」がありますが、ここのサングラスを購入したら生産国の記載がなく、ツルに「made on earth」と印刷されていたのには驚きでした。
隕石以外は全部そうだろうが。
おはぎ
2009/07/08 10:14
Made in Mars だったら恐いものがありますが・・・
キヨタニ
2009/07/08 18:58

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