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zoom RSS 履修不足問題、「徳政令」しかないでしょう。

<<   作成日時 : 2006/10/31 00:49   >>

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 さて、昨今問題となっている一部公立進学高校で「履修不足」で現役三年生が卒業できない、という問題に直面にしています。

 不思議に思うのは、何故か卒業生に関しての報道があまりないことです。このような「履修不足」は約10年ほど前から行われて来ているらしい。となると約30万人ぐらいの「履修不足」の「卒業生」がいるはずです。
 現在の3年生だけの問題ではない。わけです。

 彼らの多くは大学に「不正」な手段を持って進学、そしてこれまた「不正」な方法で就職をしている。彼らをどうするのか。

 筋論、法的な見地からいえば大学生は大学からでていかなければならない。また就職した者特に公務員になった者は解雇、となるでしょう。そうなれば彼ら卒業生は高校や当局に対する訴訟を起こすでしょう。
 それが親を含めれば100万人ぐらいの人間が巻き込まれます。更に大学、企業、地方自治体、官庁を巻き込んで大変な社会不安が起こるでしょう。

 そこで今年の3年生まではとりあえず、責任は問わない。卒業生として認める。そういう「徳政令」を出すべきでしょう。
 
 まあ、現在浪人の諸君やら、思った大学や就職先に入れなかった諸君からは不満の声は出るでしょうが。

 ただし、官の側の責任を検証し、文部科学省を筆頭に、自治体、教育委員会、各学校などの責任者を特定し、きちんと責任をきっちりととらせることが必要です。

 それから実際問題として、中高一貫制の学校にくらべ、地方の高校は進学面で著しく不利です。一貫校では2年生までにカリキュラムを終わらせ、3年は受験に専念させたりしてます。更に地方では進学塾がないところも多いわけです。
 千葉県の銚子市には進学校は市立銚子(江畑謙介氏の母校です)と、ぼくの通っていた市立西高(当時、新設校で進学校とは呼べませんでしたが、今は市立銚子より格上だそうです)だけでした。
 県や国は「漁師に学問は必要ない」と普通高校を作ってくれなかったので、二つとも市立でした。無論、市内に進学塾や予備校などありませんでした。
 未だにこういう地域は多々あるはずです。このハンディを解消する方法をなんとかすべきです。

 それから大学側もやたらに学歴主義を煽るのは止めて欲しいものです。例えば此処で何回も批判している藤原正彦お茶の水女子大教授のように「いい大学をでて、いい会社にはいることが人生の勝ち組」などといったことを、小遣い稼ぎの新書で書き散らすのは止めて欲しいものです。

 こういう狭量で見識のない教官は教育者として失格です。大学からパージすべきでしょう。


         清谷信一、石破茂代議士の共著!

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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
大学とお役所と教育委員会と、高校の間の、長年のすりあわせ不足ので生じたひずみを、現役3年生に尻拭きさせるようなまねは納得いきませんね。あえてやるなら、レポート提出あたりが妥当だと思います。

そもそも普通科なんて何するのかわからないあいまいな名前がおかしい。自衛隊の普通科もそうですけど^^;。
何のためのある学科なのか、名で体を表せば、何が必要なのか自然と見えてくると思います。
ぽてとぱい
2006/10/31 01:43
大学とお役所と教育委員会と、高校の間の、長年のすりあわせ不足ので生じたひずみを、現役3年生に尻拭きさせるようなまねは納得いきませんね。あえてやるなら、レポート提出あたりが妥当だと思います。

そもそも普通科なんて何するのかわからないあいまいな名前がおかしい。自衛隊の普通科もそうですけど^^;。
何のためのある学科なのか、名で体を表せば、何が必要なのか自然と見えてくると思います。
ぽてとぱい
2006/10/31 01:45
匿名掲示板を見てみると、「学校指導要領に沿っていない朝鮮学校は卒業見込みで大学を受験できるのだから、一条学校での1、2程度の未履修なんぞ、そんなに気にすることはない」とか書いている人もいたなあ。
へろ
2006/10/31 02:39
キヨタニさまは、ヨーロッパにもお知り合いが多いと思いますが、あちらのように「大学入学資格制度」にして、後は「先着順」か「抽選制」で大学に入るようにするというのは、どうでしょうかね。もちろん、大学入学後は、厳しい講義や試験が課せられるという前提ですが。
成田の近くの住人
2006/10/31 10:51
私の周囲に、いわゆる高学歴でも頓珍漢なことを言う人が結構いるのですが、最近のニュースを見て納得した次第です。
徳政令で世代間に不公平が発生するのは、ある程度やむをえないと思います。
不運とされる就職氷河期のフリーターやニートも、問題のカリキュラムで正規の入学・卒業を獲得しているのですから、ほかの世代より優遇されていたという見方も出来てしまいますし。
FMV-TOWNS
2006/11/01 11:56
 藤原氏の国家の品格が何故あれほど売れたのかまずここが疑問なんですが、藤原氏は1990年代に起きた、何故規制にどっぷりつかっていた山一證券が北海道拓殖銀行が破綻したのか?

 アジアで通貨危機がおきたのか、あのあたりの経済知識がまったくないというか、市場というものがどういうものなのか、まったくもって無知だと思います。

 90年代から国がいくら防波堤を創ってもまったく、大企業をも守ることができなくなってるんです。あのイングランド政府ですらソロスにやられているんです。はたして彼の言う伝統を重んじる事で、あのときの大企業を守る事ができたんでしょうか?

 学歴がよくていい企業にはいってもあの90年代の絶対つぶれないといわれた大企業が破綻していき、そういう人たちが労働市場にあふれ、就職氷河期がおきた、最近では有効求人倍率回復と同時に非正規雇用が激増した。そういう日本でどのようなことがおきているのか流れというものもわかっていない。
ソクラテス
2006/11/01 14:51
広大な土地や莫大な人口を誇る英語圏のインドや中国が市場に参入してきて、競争が激化してボーダレスな世界になっているのもわかっていない。

 その市場からの税金で飯が食える安定したポジションにいて、市場原理主義は悪というんですから、そういう世界以外の国で住んだらいいんです。
 ソクラテス
2006/11/01 14:52
残念ながら今年の未履修学生を放免することは出来ないでしょう。履修生が90%以上であることを考えれば、受験特待と同じになってしまいます。
これから発生することが判明している不平等は是正せねばならないでしょう。
過去の未履修問題には、時間に余裕があるのですから、じっくり解決すればいいのです。
zap
2006/11/02 11:57
例外なく過去にさかのぼって補修を行うべきでしょう。
もっとも一度試験をおこなって、十分に高卒程度の知識がある者にはその必要はないです。
高校卒業の知識として必要なことを知らないのですから、彼らは中卒です。
もちろん一度に補修をできるわけではないけれども、
少子化で廃校になってる小学校などたくさんあるのですから、
そういう場所を使えばよろしい。
自分の実家では4校を統廃合し、
別の場所に2校新築したぐらいです。

ゆとり教育の社会的なツケを支払っているに過ぎないのです。
支払う人たちにはお気の毒に都市化言いようがないが、仕方ないでしょう。
名無し
2006/11/02 17:23
筋を通すのであれば、既に卒業し、大学生や社会人になっている人間を全部一回退学させるなり、免職しなければならないでしょう。そうでなければ、現役三年生だかがババをひかされることになります。どう転んでも皆に公平な解決策はないわけです。
不思議なことに既に卒業した人間に対して言及するメディアが少ないのもは何とも不思議です。
キヨタニ
2006/11/03 00:13
筋を通すのであれば、既に卒業し、大学生や社会人になっている人間を全部一回退学させるなり、免職しなければならないでしょう。そうでなければ、現役三年生だかがババをひかされることになります。どう転んでも皆に公平な解決策はないわけです。
不思議なことに既に卒業した人間に対して言及するメディアが少ないのもは何とも不思議です。
キヨタニ
2006/11/03 00:14
責任としてはカリキュラムを作成する学校側および、監督機関にあります。
社会常識として必要だから必須科目なので、そのために知識を得るべきということです。
十分知識があれば補修は必要ないし、
補修で十分でなければ、
何年かけようが何度でも補修をやるべきです。
必要を満たすまで柔軟に対応すればよい。
学歴詐称ではないので該当者に対する退学や免職という懲罰は必要ありません。
名無し
2006/11/03 02:15
現実として履修してない卒業生が、進学、就職しているわけです。彼らのせいで希望校に入学できなかったり、就職できなった人たちというのがいるわけで、
彼らが損害の回復を言い出したらどうなるか、ということです。いまから履修させるとしても「やったも勝ち」との非難は避けられないでしょう。

ところが今年の3年生だけ補習受けろ、いうのでは筋がとおりません。不公平です。

故に文部科学省はほっかむりしているわけです。それに追従するメディアも困ったものです

ですからぼくは現在の3年生まではおとがめ無し、で宜しいと思います。
キヨタニ
2006/11/03 16:56
過去にはこだわらないというのは、その人たちの将来に責任を取らないということです。
後付けであろうと、やったことになっている者にはやった分の知識を与えるのが裏技を使った高校の責任です。
得られるべき知識を得られなかった者にも、損害を回復する権利があります。
「徳政」では極端な話、必須科目をとらなくても高卒資格をもてるという前例になります。
>入学などできなかった人たち
彼らの損害を証明可能でしょうか?
不可能だと思いますが。

過去について不問であれば、これからも不問であるのが公平ではないでしょうか。
結果として、世界史など日本には必要ないと公言することになりますが。
このあたりは文部科学省の見識次第ということになるでしょう。

私はできるかできないかではなくて、何年かけようとやるしかないのだと考えています。文部科学省の監督責任で。
名無し
2006/11/03 17:44
論点がずれていると思います。
ぼくが指摘しているのは、現在の3年生
だけに責任を負わせるのではフェアではない、ということです。
筋論で言えば、高卒の資格なくして大学などに進学、あるいは就職した人間は資格がないわけですから、入学、卒業、就職を取り消すべきとなります。その上で補習を行って高卒の資格を与えればよい
ということになります。あとで補習ければおとがめなし、では他の受験生と不公平になります。
これまでの大学入試は不公平な条件の下に行われてきたことを追認することになります。

>>入学などできなかった人たち
>彼らの損害を証明可能でしょうか?
>不可能だと思いますが。
個別の証明は難しいでしょうが、不公平だということは動かしがたい事実でしょう。とくに浪人生からみれば怒り心頭でしょう。そんなずるをされなければオレが受かっていた、そういう可能性は否定できないでしょう。逆にそのようなことはない、というんであればそれこそ証明は難しい。

キヨタニ
2006/11/03 19:34
文部科学省のサイトを見ると昨日(11/2)付けで通知が出ていました。通知によれば卒業者については各校長の権限で卒業資格を与えているからお咎めなしだそうです。
質的な問題を解決せずに、形式的解決となりそうです。
基本的なところでキヨタニ氏と私で問題の認識が異なるようなので、これで私のコメントは最後にします。

>現在の3年生だけに責任を負わせるのではフェアではない
言うまでもなく彼ら教育を受ける側の責任ではないでしょう。
不正規なカリキュラムを与えたものに全責任があります。
未履修者は高卒として知っているべき知識を与えられなかった被害者です。彼らにこそ損害賠償の権利があるでしょう。
(長すぎるとのことで分けます)
名無し
2006/11/04 00:49
筋論により退学と再三おっしゃいますが、その考え方はゆがんでいるように感じます。
合格者は求める側の試験を通り、求める基準に達しているのです。必要条件を満たしているのですからやめさせる理由とはならないでしょう。
求める側では選抜基準ではないと考えて、世界史の試験をしなかったのですから。

ただし、送り出した側の求める基準に合致するかどうかは評価されていません。私にはこちらが問題に見えます。
求める側からすると十分条件の不足です。

筋を通すのであれば、責任のない者に責任を負わせる(退学など)のではなく、
高卒として有すべき知識を与えなかったものにその責務を果たさせるべきでしょう。50時間などという量でではなく、必要な知識があるかどうかという質の問題を解決させることで、です。


>そんなずるをされなければオレが受かっていた
それは負け犬の僻みであります。
どんな授業を受けていようと隠れて他の教科を自習するものはいます。
それを組織的に行ったのが今回の事件です。
名無し
2006/11/04 00:51
今回事件より示される根本的問題は、
高卒者として必要な知識がなくても大学生と十分なりうることでしょう。
高校レベルの世界史について知らなくても、校長の権限で高卒となりうるわけです。
そして現実にそういう高卒が大勢いたわけです。
大学などからすれば必要ない知識かもしれません。
それを理由に知的レベルの退化を促進していいのでしょうか?
それが徳のある政治でしょうか?
名無し
2006/11/04 00:56
現3年生にのみ、未履修教科に関して補習をうけさせ、卒業生にはおとがめなしあれば不公平。ならば現三年生の補習も卒業後で宜しい。

何度も繰り返しますが、筋を通すのであれば卒業生に関しては卒業を取り消す必要があります。高校卒業も、進学も、就職も全部やり直し。
責任は生徒にないとしても、実際に履修していないわけですから卒業の条件を満たしていないわけです。

キヨタニ
2006/11/04 17:06
現実的にそれのような対処はできないでしょう、ということです。
 
しかも過去長きにわたってこれら卒業の要件を満たしていない卒業生が進学、
就職で「不公平な競争」をしているわけです。彼らの卒業を取り消せば過去の不公正な競争が是正されたことにはなりません。それは今更履修しても同じことです。
キヨタニ
2006/11/04 17:08
>それは負け犬の僻みであります。
そうは仰っても受験資格を持っていないものが大学、就職の試験を受けた事実は変わりません。

個人的には来年の3年生から是正するというのが一番摩擦がない対処法だと思います。
それが嫌ならば、先に述べたように未履修の卒業生の高校卒業、上級学校への進学、卒業、就職をすべて破棄すべきです。それが筋を通すということです。



キヨタニ
2006/11/04 17:11

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