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zoom RSS 米軍が合成燃料の開発を推進

<<   作成日時 : 2006/10/28 00:03   >>

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 さて、近頃米国国防総省は近い将来石油に変わる合成燃料の開発に勤しんでおります。
現在米軍は航空機及び戦闘車両などはほぼJP−8に統一されております。

 現在実用化の方向で進んでいるは液化石炭と天然ガス(LNG)をベースにしたものです。現在B−52Hをテストベッドとして実験を行っております。
 
 米軍は現在33万バレルの燃料をつかっておるわけですが、ペンタゴンは2016年までにジェト燃料の半分、約7600万バレル分を合成燃料に置き換える、またペンタゴンは国内の合成燃料の市場を作ることができれば2030年までに国内の燃料の内、年2億7700万バレルを石炭液化燃料に置き換えたい、という意向をもっています。

 なんでこんなものが必要かというと、第一に石油燃料の高騰、第二にソースのリスクヘッジ。石油以外の材料から燃料をつくる−石炭もLNGもアメリカには大量にありますから。第三に国内の精油所の限界。現在の米国の石油精製設備はかなり老朽化してます。これが更新される予定があまりない。
 つまり近い将来国内でトラブル、昨年のハリケーンのような災害でも起これば大変だ、と。民間の精油所の施設更新を期待するよりも軍主導で合成燃料のプラントを立ち上げた方が確実だろうという読みもあるでしょう。

 因みに現在石油精製のプラントを作れるのは世界で僅かで、そのうち二社は日本の会社です。

 さて、このプロジェクトが成功すれば世界の燃料、特に航空燃料の需要が大幅に変わる可能性が出てくるでしょうし、これによって石油の価格が大幅に下がる可能性もあるでしょう。日本は世界一のLNGの消費国ですから、代用燃料生産には有利でしょう。
 
 LNGがベースの燃料ならば恐らく排ガスの有害物質も少なく、その面からも意外に普及する可能性があるでしょう。




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「軽油」に代わる次世代燃料 「FTD燃料」とはどんなもの? http://www.j-cast.com/2008/01/03014943.html ...続きを見る
清谷防衛経済研究所 
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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
FTを使っていろんな脂肪酸を一種類に統一した方が、タービンの設計を単純化出来ますし、好ましいという話もあります。
でも、この米国のバイオ燃料の話を聞くにつれ、農業が絡むと途端に利権化しますから、Virginのバイオマスカーボンフリー航空燃料といい、如何に石油が安価で安定したものかと関心します。
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/energy/news/06102701.htm
pongchang
2006/10/28 07:55
燃料の多様化が進めば、原油価格の安定化も進むのでは。
キヨタニ
2006/11/02 23:51
中国ですら地方政府に「禁」と唱えているのが石炭由来人工石油。南アフリカだって、アンゴラで油田を手に入れられればどうだったでしょう?
http://tail-tale.blogspot.com/2006/09/1-4-10.html
pongchang
2006/11/03 19:09

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