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zoom RSS 真・大東亜戦争と東条英機

<<   作成日時 : 2006/08/23 00:47   >>

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 ぼくと林信吾の共著の仮想戦記「真・大東亜戦争」を企画したときに、仮想戦記の王道をいきつつ、センス・オブ・ワンダーをふんだんににちりばめようというのがコンセプトでした。
 
 その一つとして、仮想戦記でも悪役として描かれることが多い東条英機を、ニュートラルな役にしました。

 東条と云う人は、それほど極悪人ではなかったと思います。ただ、幼年学校上がりでおまけに学校秀才タイプでしたから人間の幅が狭かった。人生の機微に疎かった部分があると思います。典型的な事務屋でしょう。小役人タイプだった。
 尉官クラスではそこそこ有能だったのでしょう。ですが、将として軍を束ねるだけのカリスマ性はなかった。そこを石原完爾あたりが、東条軍曹などと揶揄していたわけです。

 そんわけで、作品中の初っぱなで、東条を第一次大戦の西部戦線に向かわせたわけです。
史実では典型的な事務屋、軍官僚タイプだった人間が苛烈な若い時代に近代的な消耗戦の地獄を見れば人格に影響を受けるのではないか。
 で、人格に軌道修正をした東条を一つの軸に据えれば話しがおもしろい方向に転がるだろうと。

 昨今の靖国問題でそんなことを思い出していました。
真・大東亜戦争―World War 1 1915帝国陸海軍欧州ニ征ク
真・大東亜戦争―World War 1 1915帝国陸海軍欧州ニ征ク (ワニ・ノベルズ)

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コメント(12件)

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東条英機は戦後だったら、東大経由で大蔵キャリアになっていたような人物だったと思います。
ただ、周囲と常に歩調を合わせていないと叩き斬られてもおかしくなかった日本軍部でああいった「組織に乗っかる人材」が何をなし得たかと。
ある意味、昭和帝を護って処刑されたことが最大の功績かもしれません。
TOR
2006/08/23 02:21
東条英機を独裁者やヒトラー呼ばわりする輩もいますが、これは東京裁判史観の影響で的外れだと思います。
私生活も質素で、GHQが家宅捜査に向かったと時、あまりにも家が小さいので探し出すのに手間取ったとか、家の中で金目のものを何一つ発見できなかったとか。
死刑判決を受けた後「防共の日本を破壊したのはアメリカ指導者の過ち」「シナに共産党を残したことを、米と英は後悔する」などと予言しています。頭が悪くなかったわけではなく、悪人でもなかったでしょうが、時代の状況が彼に貧乏くじを引かせたと言えるかもしれません。
東条英機が、素晴らしい人物だったというつもりはありませんが、歴史上の人物、特に一般には悪人扱いされている人物については、固定観念を廃し、徹底的に洗いなおす必要があるでしょう。
>ある意味、昭和帝を護って処刑されたことが最大の功績かもしれません。

処刑された日の朝、昭和天皇は目を真っ赤にして泣いたそうです。自分の身代わりになったことを一番に身にしみて理解していたのだと思います。
シロ
2006/08/23 11:59
東条英機と石原莞爾…おそらく架空戦記や一部漫画で事実とおおよそかけ離れた人物像で描かれている人間はそうそういないのではないでしょうか?
東条英機は、現実主義で頭脳明晰、秩序を重んじる人物だったそうです。
それがなぜか独裁者、無能な指導者として極悪人扱い…。
石原莞爾も頭脳明晰だったものの、満州国建設という理想を追いかけるあまり、それを支える日本の経済力の脆弱さという現実を無視・軽視してしまう一面があった人物だったようです。
それがなぜか戦争の行く末を見通すことができた大戦略家、悲運の天才といわゆる善玉扱い…。
不思議です。
現役保険営業マン
2006/08/23 12:24
 およそ、アイクやキング(米海軍作戦部長兼合衆国艦隊司令長官)とは、正反対の人物像ですよね。私が上司を選べるとしたら、キングよりは、まだ東条英機の方を選ぶかも知れない。(さすがに、キングも大戦後に寝たきりになったとき、かつての部下も誰一人寄り付かなかったそうです。身から出たさびといえば、それまでか)およそ明治の元勲といわれる人物で、御落胤のいない方が少なかったようですが(さもなければ、嫌われ者か。稀に人格者もいたが)、戦争指導者としては東条英機よりは大物だった。
 役人が権力を握って、官僚主義で国政を運営すると大失敗する見本のような人物ですが、私は東条英機を独裁者と見ることは無理で、どうしたってヒトラーなんかと同列に置くべきではない。
土門見人
2006/08/23 21:37
なんだが東条英機は指導者としてはジミー・カーターににているような。細かいことには気が回るが、プライオリティをつけるのが下手。
キヨタニ
2006/08/24 00:02
http://yumiki.cocolog-nifty.com/station/2006/08/post_a900.html
石原莞爾は東條軍曹などよりはるかに国際経済や日本の国力を理解してましたよ。
えの
2006/08/24 12:30
解釈の違いという事で違う側面を見せるのもまたフィクションの面白さでしょう。最近有名になった大泉洋という役者が所属する劇団TEAM NACSの「LOOSER」という芝居は新撰組を取り上げたものですが、極悪人として扱われる事が多い芹沢鴨がなかなかのナイスガイだったり、土方歳三が坂本龍馬に化けて暗躍していたり。それを現代の30男の目から見たという話なんです。5人しかいないので一人で何役もやるのですが、上着をひっくり返すことによって新撰組と長州藩士を演じ分けたり、小ネタも盛りだくさんで楽しめました。DVDで見たのですがオーディオコメンタリーでも様々なネタが聞けます。
沖田総司は実は美形ではなくヒラメ顔だったという話を見た直後、このLOOSERでNACSが誇る魚顔の音尾琢真氏が演じていて呼吸困難になるほど笑いました。ちなみに音尾氏はNHKのシベリア抑留を描いたドラマ「望郷」で海老原少尉という役でなかなか味のある演技をしてました。このドラマはNHKが作ったにしてはなかなかの秀作です。ちなみにロシア人の女性相手に海老原少尉というのは…放送禁止用語になっちゃいます(笑
D・Dダレル
2006/08/26 12:26
まだ未見なので本屋で探してみますが、この話の東条英機はブラックホークダウンのグライムズを思わせるキャラクターになりそう。普段は書記でコーヒーを入れるのが得意という目立たない男だったのが、負傷した隊員の代わりに前線に立つことで大きく成長すると。もっともモデルになった隊員は…ゴニョゴニョ
D・Dダレル
2006/08/26 12:34
東条英機は、新聞の読みすぎで判断を誤ったという説があるらしい。彼は、秘書に命じて新聞記事を丹念にスクラップにしていたそうです。
新聞とは、どこの新聞でしょう?対米戦に消極的だった東条を腰抜け呼ばわりした朝日新聞でしょうか?
しかし、先日朝日を読んでいましたら、「ドイツがいかにして過去に向き合っているか」などと特集していました。要するにドイツを見習って、靖国参拝など止めろといいたいらしいのですが、わが国において過去と向き合おうとしない団体の最高峰は、朝日でしょう。
いつになったら、朝日は過去と向き合うのやら。
シロ
2006/08/26 21:57
戦前の資料として残っている新聞は、殆ど朝日でしたね。しかも威勢のいい提灯記事ばかり。
過去と向き合うのは朝日が人に押しつけ、それでいて自分では決してやろうとしない「自己批判」そのものですからね。
例の「ぴくせる☆まりたん」のキャラクター、じえいたんの紹介コメントが泣かせます。
本名 九条しのぶ
「背中に重い「けんぽー」を背負わされ、朝日に毎日しばられている」と。
それにしても、朝日ってどうしてそう高給取りばっかりなんだろう?赤旗は貧乏臭さが滲み出るような、とはいえそれなりに調べているなという文体なのに、朝日は成金がふんぞり返って書いてるような気がするのは気のせいかな?
D・Dダレル
2006/08/27 09:55
朝日(但し、ホワイトカラーのみ)に非ずば人に非ず、が社風ですからね。

羽仁 五郎なんぞは帰属的社会主義なんぞ手前のつごういいこといって学生運動煽ってましたが同じようなモノでしょう。
キヨタニ
2006/08/29 23:33
http://homepage3.nifty.com/~dennoji/essay.html
『《東條の念仏》
さらばなり 有為の奥山けふ越えて 彌陀のみもとに 行くぞうれしき 
明日よりは たれにはばかるところなく 彌陀のみもとで のびのびと寝む
 昭和23年12月22日、処刑を翌日に控えた『A級戦犯の首魁』こと、元大日本帝国総理大臣東條英機が妻かつ子に宛てた句である。遺書遺品と共に、教晦師:花山信勝に託された。』
東條さんは(靖国神社ではなく)阿彌陀如来の極楽浄土に往生したかったようです。
えの
2006/10/01 08:53

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