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zoom RSS 【ライブドア上場廃止】ミソも糞も一緒くたな非難ってどうよ?

<<   作成日時 : 2006/04/16 01:15   >>

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 ライブドアが上場廃止になりました。

 今回の騒動で強く感じたのは、メディアに登場するコメンテーター、評論家なる人たちが、法的なものと倫理を一緒にしている論が多いことです。

 ぼくはライブドアという企業も堀江貴文という人物も好きではありませんが、坊主憎けりゃ袈裟までも、水に落ちた犬は叩け的にホリエモンをバッシングをする人たちにはハッキリ言って嫌悪感を催します。

 ですが、最近によってメディアでも冷静な声を聞くことも増えたきたように思います。昨日、テレビ東京の番組で、朝日新聞の山田厚史氏が「ライブドアを粉飾でガサ入れをするならば、なんで粉飾決算をしていた銀行などの金融機関がおとがめないのか、それはおかしい」と述べていましたが、その通りだと思います。

 ライブドアにガサ入れをしてホリエモンをお縄にするのであれば、不良債権の額を大きく誤魔化して「粉飾決算」おこない、公的資金を注入された救済された大銀行から何故一人も逮捕者でないのか不思議です。

 つまり、なんの後ろ盾もないホリエモンは逮捕するが、大蔵省(当時)とも天下りを通じてズブズブのエスタブッリッシュな金融機関は、犯罪を起こしても起訴もされないということです。
 これは法の恣意的運用であり、公正な方の執行とは言えません。

 銀行に公的資金を注入して助けたのならば多くの株主が困っているのですからライブドアにも公的資金を注入して株価の下落を防ぐというのがものの道理というものでしょう。

 また法律違反ではないが、株式の分割など禁じ手である、という批判も的はずれです。
 
 基本的には法律に反していないのならばOKなはずです。それが駄目というならば法治国家ではありません。

 新興企業がのし上がるためには、大手や既存の業界が手を付けていない分野や新たなビジネスモデルを開発すことが多いわけです。
 既存の業界やら固定観念に凝り固まった老人たちの想定外のことをやってはイカンというのであれば、それは創意工夫を禁じて既存の大企業や業界つくった業界ルールに従えということになります。それは既存の企業業界のギルド化になるわけです。
 
 かつてビートルズが来日し、武道館で公演したとき、武道の殿堂でチャラチャラしたエレキの楽隊屋に演奏させるなどと不届き千万、不謹慎という「識者」の声がありました。今時そんなこと言う人はいないわけです。

 また、さきの大戦で、ドイツ軍はフランス侵攻に際して、マジノ線を避け、アルデンヌの森を機甲部隊で抜きました。

 これを「正々堂々正面からマジノ線とぶつかるべきだ。戦車は歩兵を支援するもので、戦車を集中運用するなど邪道だ。本来防空用の88ミリ高射砲を対戦車用に使用するのはルール違反だ」という人は居ないでしょう。

 同様に帝国海軍の真珠湾奇襲に対して「海戦はフネが主体であれるべきだ。飛行機で戦艦を沈めるのは禁じ手だ」という人も居ないでしょう。

 いるとしたら大金かけてマジノ線をつくったフランス軍首脳やら、大艦巨砲主義者でしょう。つまり自分たちの利権や今まで営々として築いてきたアセットが無駄になって損をこいた人たちぐらいでしょう。

 要は現状で利益を享受している勢力や、頭の古い人たちがその仕組みを壊されることや、新しい体制に対して自己改革を強いられることに抵抗を感じる人たちが発しているノイズに過ぎません。
 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
同感!
ホリエモン経済は悪いには違いないが、長年に渡り、政府から許認可されて、独占を許されていた産業のビジネスアンフエアーを検察がそのまま放置し、今度は国家経済のありようを検察が決めるなどと言う傲慢は自由経済の基では許されない。


guest
2006/04/16 05:36
キョタニさまが、以前にもおっしゃっておりましたが、同様に処罰して欲しいのは「談合」を繰り返している企業のトップです。
ある意味、国民を裏切っている訳ですから、本来ならば、上場廃止という制裁を下すべきですが、何しろ官僚という後ろ盾が付いていますから、難しいのでしょうね。
ウィーン人
2006/04/16 07:34
堀江さんの対抗馬というのが読売の暴君、渡邊氏というのがまた痛い。正直ハワード・ヒューズもどきの堀江さんも馬買ったりとか点数をあげる投資が出来ずでこらあかんと思いましたが、この批判側がただ堀江はイカンというだけで時計を逆回転すれば全て解決という愚論の連続。単に攘夷を唱えれば外国を討ち払えると叫んでるとしか思えません
ペルゼウス
2006/04/16 11:03
高度成長期時代、バブル反戦処理時代とは世の中が変わってきている。そういう時代には果敢にリスクをとる姿勢が経営者にも普通の勤め人にも求められているわけです。
いまさら古き良き時代に戻ることはできないわけです。それを望むのはノスタルジーに過ぎません。
メディアも役所の批判をする場合に、実名を出してどこの部署の誰それが悪いと糾弾すべきです。
キヨタニ
2006/04/17 00:53

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