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zoom RSS 船橋市が土橋悦子を処分を現状でよしとするなら公務員、納税者に恐るべきモラルハザードが起こる

<<   作成日時 : 2005/08/23 00:47   >>

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 さて、既に述べたとおり、土橋悦子作の絵本、翻訳本を船橋市図書館が多量に購入した件について船橋当局は、「図書購入決定はは土橋氏ひとりで行ったわけでなく、図書館でしかるべき手続きを踏んでいるので問題ない」と、法的にも手続き的にも問題がないと主張しています。

 しかしながら、これには随分と無理があるでしょう。まず、土橋氏が図書購入を決定するグループの中において、どの程度の影響力があったのか明らかにされていません。
 
 彼女が図書館の図書購入に対して強い決定権を持っていた可能性はなかったのでしょうか?
 土橋氏は古株の司書です。また絵本、児童書などの業界の「有名人」でもあります。また「絵本、児童書のオーソリティ」です。他の職員に対して影響力はなかったのでしょうか。
 この件に関して市側はきちんとした聞き取り調査などをしたという話をぼくはきいたことがありません。是非とのような、形で調査をしたのか知りたいものです。

前にも述べましたが、彼女の本を市が購入することにより、彼女には印税が入ります。大した金額ではないでしょう。しかし、それは我々市民の税金から拠出されているわけです。
 少なくとも彼女の関わった本を他の本と同じ俎上に上げて、購入を検討するのはフェアではありますまい。また、彼女の本が恣意的に選ばれたとするならば、これは背任横領を行った疑惑を持たれてもしかたないでしょう。
 これは彼女だけではなく、彼女の同僚の図書選定に関わった組織的犯罪の可能性すらあるでしょう。市長が民間の経営者ならそのように考えるでしょう。

このようなことが放置されれば、職員の間にモラルハザードが発生するでしょう。これが許されるのあれば、あらゆる天下りや情実人事、また公務員が刑事犯罪を起こしてもOKとなるでしょう。本来警察のマターなるべき案件で警察が動かず、役所内で内々の処分でが許されることになります。
 例えば市長の息子を市の職員として採用する。ちゃんと試験を受けさせました。ですから問題ありません、そのような説明で市民は納得するでしょうか。

 いわゆる「船橋西図書館焚書事件」事件が起きたのはこのようなモラルのゆるみを放置してきたからではないでしょうか。市は裁判の最終的な判決を待たず、土橋悦子氏を減給10パーセント、6ヶ月、司書にふさわしくない、と配置転換にしました。
 しかしながら、土橋氏の行った行為は市有財産の破壊であり、含む違反のみならず、器物損壊、という刑事犯罪であります。 公務員法においては、公務員は職務を通じて犯罪行為を知った場合、警察に通報する義務があるのです。船橋市はこれをおこたっているのです。つまり組織的に犯罪隠蔽を行っている=犯罪組織と納税者から非難されても仕方ないのです。

 市は労働組合に遠慮したのかどうかしりませんが、土橋悦子氏のおこなった行為を警察に通報していません。彼女が勝手に破棄した書籍を弁償したからそれですまされる問題ではありません。これは犯罪行為を市が容認したことになります。

 すいませんで済むなら警察はいらないのです。

 これを前例とするならば普通の市民が図書館の書籍を勝手に破損、破棄しても、それを弁済する意志をしめせば、市は警察に告発しないということになります。 ですが、恐らくぼくが図書館で本を破り捨てればその場で警察を呼ばれ、現行犯逮捕されるでしょう。 
もしそうであれば、それは二重基準となり、市はその二重基準の説明を議会、納税者に対して行う必要があるでしょう。果たして論的な説明が可能なのでしょうか。

 このような、身びいきや犯罪の見逃しを市の職員対して行えば、当然市の職員のモラルハザードのハードルは低下するでしょう。またそれを知った市民のモラルも低下するのは明らかでしょう。
 また「焚書」には思想的な背景はない、といいつつ、第三者が見ればそれは明らかです。しかも裁判の過程で本人および、同僚の証言からも「思想的な背景」があったことが読みとれます。船橋市はどのような調査、審査をおこなったのか明らかにすべきでしょう。
 
 ぼくはこれら二つの案件はつながっていると思います。初めの土橋氏の著書の大量購入に全く歯止めがなかったこと、換言すればチェック機能が働かなかったことが、「焚書」事件を生んだのだと、推測できます。また船橋市の図書館内に土橋氏のシンパ、無いし、同志、あるいは支援者のグループが存在するのではないでしょうか。
 そうでなければ、土橋氏の著作を大量に購入しようと言う話がでたときに、上部組織や納税者から「馴れ合い」「身びいき」という非難がでるのではないか、という意見がでるでしょう。そのような意見が無視された、無いし全くでなかったというのであれば、市の図書館は正常な状態ではないとぼくは思います。
 このようなゆるい空気が公務員が犯罪を生む温床となっているのではないでしょうか。

 
船橋市市長公室HP:http://www.city.funabashi.chiba.jp/hisho/hisho/top.htm


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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
官のモラルハザードなんて、この日本では、ずーーーーーーーっと昔からの話ですがな。
最近では橋梁談合における官の役割、古くは造船疑獄、騒がれている間は官も自重しても、
ほとぼりが冷めれば行政指導だの天下りだの、元の木阿弥。
土橋ひとりを血祭りにしているその反対側で、道路公団の関係者がほくそえんでる図式
ですかね。あと、焼け太りの感も濃厚な社保庁関係者とか。
thin
2005/08/23 01:23
あらら・・・改行の入れ方がまずかったですね。読み辛くなってしまいすみません。
thin
2005/08/23 01:25
 道路公団と土橋のケースは性格が異なります。彼女は一種の活動家でしょう。
 まあ、道路公団も民営化の過程で、色々ボロがでてきました。猪瀬氏も一時期は糞味噌にマスメディアから叩かれていましたが、100点満点ではなくとも民営化をしたからこそ、橋梁談合みたいなモノもあぶり出されてきた。
実際に官僚と戦っているとホントウにしんどいですよ。ぼくは猪瀬さんほど根性はないですね。
 また、手前味噌ですが防衛庁や自衛隊も少しづつ、ぼくが90年代から指摘していたように変わりつつあります。遅々としたものですが。
 斜に構えず、地道に報道活動をしていこうと思っております。せっかくITの追い風が吹いていることですし。
キヨタニ
2005/08/23 01:52

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