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zoom RSS 政府も南アの重要性に早く気付よ−トヨタ、南アで生産能力倍増・欧州に国際戦略車を輸出へ

<<   作成日時 : 2005/08/15 00:10   >>

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 トヨタ自動車は南アフリカ共和国の車両組み立て生産子会社の生産能力を、2007年に年間20万台に倍増するそうです。その主力は人気が高いピックアップトラック、SUVが中心ということです。
 トヨタの工場はダーバンに所在します。トヨタはこの工場を1962年に工場を建設しているんですが、これを拡張して2007年に20万台に倍増させるそうです。

 日本政府よりはトヨタの方が余程国際情勢を理解しています。
 トヨタはアパルトヘイト時代形式的には撤退したことになっているだけれども、実際は毎月の様に日本から人間を派遣してきました。ですから、国連のサンクション解除後、速やかに同国のビジネスを拡大できたんです。ニッサンも同様です。

 実際南アで一番シェアを持っているのはトヨタです。南アで生産すると、南ア含めてサハラ以降のアフリカ大陸、それから地理的に北・南米諸国、中東、インドなどへも輸出に有利です。
 南アの一番の工業地帯は実は内陸部のヨハネスブルグやらプレトリアの地域に集中しているんですが、トヨタはダーバンという港湾の近くに工場を建設してるんです。これは先見の明があったといえるでしょう。

 更にいえば、南アはサハラ以南、経済的にも軍事的にも最大の国家であり、政治が(一応)安定して、工業基盤があり、インフラが整っている唯一の国です。
 官民問わず、アフリカの現状を把握しようと思えば南アに拠点を持つ必要があります。

 アフリカ大陸には石油、金、モリブデン、各種レアメタルの主要産出地です。これだけの資源持っているのはほかには旧ソ連だけです。

 これらの資源が入ってこなければ、我が国の産業はたちどころに立ち行かなくなります。
 ところが我が国は南アに駐在防衛官も派遣していない。経産省も、内閣府も未だに「遠い国」、日本にあまり関係ない。

 日本政府にはアフリカの戦略的重要性をもう少し認識して欲しいものです。

日本経済新聞 2005/08/13
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20050813AT1D1204B12082005.html

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コメント(4件)

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日本がアフリカの重要性を認識するためには、どんな形であれ一度痛みを味わう必要があるのではないでしょうか? 最先端技術の下支えが揺るぐことがあれば、嫌でも日本国政府・外務省は認識を改めるでしょうから。
小田
2005/08/15 21:54
 欧州などに比べれば地理的にアフリカは遠いし、学校でも対して教えられない。興味をもつのは左翼学者ぐらいといところですからねえ。
 因みに南ア政府はブラジル、インドとの政治的、軍事的関係を重視していくと述べています。これを日本の外務省はどう理解しているのでしょうか。気になります。
キヨタニ
2005/08/16 00:16
 最近では中国がやたらとアフリカ諸国に色目を使ってますね。将来的に、あの大陸にまで反日をまき散らされるのもゾッとしない話です。
  日本はアフリカ諸国に対して、まんべんなく援助をばらまくのではなく、数カ国に絞ってでも、強固な友好関係を築いておくことが、経済的にもそうですが、安全保障面からも必要なことでしょう。
アル
2005/08/17 12:17
仰るとおりです。アフリカ大陸ならエジプト、アルジェリア、南アぐらいでしょう。それらの国々に他の国を支援させる「間接的アプローチ」のほうが効率がいいでしょう。
キヨタニ
2005/08/17 12:27

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