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zoom RSS ホリエモン VS フジテレビ

<<   作成日時 : 2005/03/11 22:52   >>

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 ニッポン放送を巡る買収劇ですが、問題は単純です。
 フジテレビの脇が甘かっただけの話です。 ぼくは個人的にはホリエモンとお友達にはなりたいとは思いませんし、彼の肩を持つわけでもありません。
 ホリエモンが時間外取り引きを利用したのは、法律違反ではなく、「合法」です。ある種トリッキーな手ではあるが、法律上認められた「奇手」です。「奇手」を使って戦うのは新興のヴェンチャー企業であれば当然でしょう。強力な規制に守られた業界に食い込もういうなら、奇策を弄するはむしろ賞賛されてしかるべきです。そういうことが怖いなら上場なんかしなければいいんです。YKKや大塚製薬など優良企業は株式を公開していません。

 奇手はいかん、けしからん、というのはドイツ軍が機甲部隊を使って電撃戦でアルデンヌの森を突き抜けたの対して「戦車は歩兵の支援兵器で戦車の集中運用など卑怯だ」とフランス軍が言うようなものです。負け犬の遠吠えに過ぎません。

 これを行政が後出しジャンケンでニッポン放送の増資が通ったり、ライブドアの取り引きを違法とすれば株式市場は大混乱に陥るでしょう。日本政府は外資を後出しジャンケンでやるとわかれば日本の市場は不健全だ、ということで外資は日本市場から逃げていきます。所謂キャピタルフレイトが生じるでしょう。何しろお金というのは臆病な生き物ですから、リスクを嫌います。

 フジテレビが「公共性」楯にを云々、言っていますが、説得力がないですね。放送事業は許認可に守られて新規参入も制限されてきた「護送船団」式の業界でです。彼らはぼくらフリーランスや雑誌などの他のメディアを排除した記者クラブなる報道談合組織をつくり、各種の情報を独占しています。他の民主国家でこんなおかしなシステムをもっている国はありません。
 社員の給料は普通の企業より遙かに高いのですが、これは番組の外注化し、その制作費は削りに削られて、プロダクションは青息吐息です。社員の給料は上がってますが、制作費は20年も上がっていません。ですから現場のプロダクションでは有能な人材は集まらず、粗雑な番組、やらせが横行しています。同様に、アニメの声優や製作会社、下請プロダクション極めて安いギャラ、制作費、劣悪な環境ででこき使われています。

 ぼくのところにも「専門家に意見を聞きたい」といってフジの製作会社のリサーチャーから電話がかかってくることがあるのですが、話だけきいてガチャ切りです。何らの対価も支払れたことはありません。「企業は資本の論理だけ動くのではない」というフジテレビの見解でしょうか。
 リサーチャー達に「報道でフジには宇垣さん、岡部さんという軍事ジャーナリストと契約しているのですから、そちらに聞いてはどうですか」と尋ねると、報道の確保している人間にバララエティやらワイドショーの番組では利用できない、とのことです。
   このような極めて19世紀資本主義的な経営によってテレビ局員の法外に高い給料が維持されているわけです。
 
 ニッポン放送の社員は反ホリエモンの宣言をしましたが、これはホリエモンに首切りための錦の御旗を与えたようなものです。「大株主に対する背任、資本主義の否定」といわれれば反論できないでしょう。

まあ、皆さん高みの見物を愉しみましょう。

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